ラズ・マズィアス・ダ・ロダ(Les Masies de Roda)

2025年7月24日(木)の最後、三番目に訪れたのはLes Masies de Roda、サン・ペラ・ダ・カセーラス修道院(Monestir de Sant Pere de Casserres)です。

ここは、その立地に驚きます。また、後陣が美しいです。

2025年、修道院は以下の日程で開いていました。有料(€5)でした。
2月1日から4月30日:水曜から土曜11:00~16:30、日曜11:00~15:00
5月1日から7月14日:水曜から土曜11:00~17:00、日曜11:00~15:00
7月15日から9月14日:水曜から土曜11:00~18:00、日曜11:00~17:00
9月15日から12月30日:水曜から土曜11:00~16:30、日曜11:00~15:00
(休業日:1月1日から31日、12月25日・26日・31日)

目次

1. Les Masies de Roda .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観(回廊) .
5. 内観(教会) .
6. 外観(教会) .

1. Les Masies de Roda

ラズ・マズィアス・ダ・ロダ(Les Masies de Roda)は、カタルーニャ州バルセロナ県にあり、州都であり県都であるバルセロナの約65km北東に位置します。

修道院は、折れ曲がるように大きく蛇行するテル(Ter)川に向かって飛び出す岩山の、突端にあります。

駐車場に車を停め、見学料を支払うと、最後の700メートルほどは歩いて修道院に向かいます。

南側遠景

2. 概要

受付でリーフレットをもらいました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

この修道院はオソナ(Osona)子爵家の庇護のもと建設された。1006年、エルメントルイト子爵夫人が、聖ペトロに捧げる修道院を建設する意図を持って、バルセロナのラモン・ボレル(Ramon Borrell)伯爵からカセーラス(Casserres)の保有地を購入した。

修道院建設以前、この地には898年に遡る城塞があり、聖ペトロに捧げられた礼拝堂があった。子爵夫妻はこの礼拝堂を修道院へ改築することを決めた。古い伝説によれば、サン・ペラ・ダ・カセーラス修道院(Monestir de Sant Pere de Casserres)はオソナ(Osona)とカルドナ(Cardona)の子爵夫妻が、自らの子供のミイラ化した遺骸の上に建立したという。この子は生後3日目に「自分は30日以上生きられない」と語り、死後は遺体を密閉した箱に納め、ラバに乗せて運ぶよう命じ、ラバが止まった場所に聖ペトロに捧げる修道院を建立せよと告げたという。この子供の遺体は修道院で深く崇敬され、干魃時にはテル(Ter)川まで行列を組み、遺体を納めた箱舟を川の水に浸す儀式が行われた。

1012年頃から小さな共同体が形成され始めたが、修道院教会が奉献されたのは1050年になってからである。初代修道院長たちの後、カセーラス(Casserres)はすぐに小修道院(priorato)の地位に降格された。おそらく修道院(abadía)として存続するために必要な12人の修道士を維持できなかったためであろう。

1079年、オソナ(Osona)とカルドナ(Cardona)の子爵である創設者たちによって、修道院生活が安定することを保証するため、この小修道院は偉大なクリュニー修道院の従属修道院となり、その独立性を失った。

14世紀から15世紀にかけて共同体は衰退し、15世紀末にはカセーラス(Casserres)に修道士はわずか2人しかいなかった。

1572年、修道院とその全財産はバルセロナのベツレヘム・イエズス会教会(colegio de los jesuitas de Betlem)に統合され、単なる付属施設となった。しかしこの支配は、1767年にカルロス3世が下したイエズス会追放令によって終焉を迎えた。

その後、個人所有へと移った。農場として管理されていたが、1991年にオソナ県議会が購入。1994年から1998年にかけ、カタルーニャ自治政府と共同で修道院全体の修復を実施した。

現在、修道院には常設展示が設けられており、数世紀にわたって原形を留めた部屋の再現を通じてカセーラス(Casserres)の修道士の生活を解説するとともに、修道院複合施設の伝説・歴史・建設過程を説明する映像資料が展示されている。

この後も、リーフレットを引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

リーフレットによる平面図です。東が右です。

リーフレットより

1. 貯蔵庫(LA BODEGA)
2. 回廊(EL CLAUSTRO)
3. 厨房(LA COCINA)
4. 食堂(EL REFECTORIO)
5. 宿坊(EL DORMITORIO)
6. チャプター・ハウス(LA SALA CAPITULAR)
7. 写字室(EL SCRIPTORIUM)
8. 修道院長室(上階)(LA HABITACION PRIORAL (1er piso))
9. 教会(LA IGLESIA)
10. 病院 – 映像資料(EL HOSPITAL – Audiovisual)

4. 内観(回廊)

回廊に行きます。

回廊は修道院の建築的構成における中心要素である。11世紀末に建設された。カタルーニャ地方で現存する最古のアーケードと柱を持つ回廊である。

回廊

15世紀(1426-27年)の地震で崩壊したが、ほどなく、長方形の柱で再建された。角柱など旧回廊の多くの部材が再利用された。

20世紀の修復工事で、残された部材とビク司教区美術館(Museo Episcopal de Vic)に保存されている六つの柱頭の複製により、二つのギャラリーがロマネスク様式を再現するように再建された。他の二つのギャラリーは1427年の地震後に再建された状態となるよう再建された。

回廊

5. 内観(教会)

教会に入ります。

教会は1050年に奉献された。

その規模と、建設地の狭さゆえに奥行きより幅の方が広いという特異性から、カタルーニャ地方で最も重要なロマネスク様式の教会のひとつである。

身廊にて東を向く

かつては、内壁が壁画で装飾されていたのだと思います。予想再現模型のようなものが展示してありました。

予想再現模型

6. 外観(教会)

外に出て、教会の北に行きます。

北側外観

東に行きます。

盲アーチと付け柱が美しい。

タべルノレス(Tavèrnoles)の後陣を思い出します。

東側外観

サン・ペラ・ダ・カセーラス修道院(Monestir de Sant Pere de Casserres)。その立地に驚きます。また、後陣が美しいです。

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