クストゥージュ(Coustouges)

2025年7月23日(水)の最後、三番目に訪れたのはCoustouges、Santa María de Costojaです。

ここは、西扉口が良いです。

目次

1. Coustouges .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観(西扉口) .
6. 内観(鉄格子) .

1. Coustouges

クストゥージュ(Coustouges)は、オクシタニー地域圏ピレネー=オリアンタル県🇫🇷にあり、県都ペルピニャンの約35km南西に位置します。

古くから利用されてきた峠に立地し、スペインとの国境まで約800メートルです。

教会は、村の中心にあります。

南東側外観

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

起源

この教会に関する文書記録は988年にさかのぼる。セルダニャ伯夫人エルマンガルドは、ヴァレスピル(Vallespir)にある CUSTOJA の領地と聖母マリア教会を夫であるオリバ伯に贈った。オリバ伯はそれをアルル修道院(abbaye d’Arles)に寄贈した。

伝承によれば、クストゥージュ(Coustouges)はヴァレスピル(Vallespir)とカタルーニャを結ぶ軍事拠点であり、ローマの守護隊(Custodia)が駐屯していた。5~6世紀以降、要塞化された小礼拝堂(capelleta)があったとされる。

1048年、教皇となったダマスス2世は、ここが母の生誕の地であることから、現在の教会の建設を開始した。

教会は1142年にエルヌ(Elne)司教によって奉献された。聖母マリアに捧げられたこの教会は、公式文書では「クストディアの聖母マリア(B V Marie de CUSTODIA)」の称号を持つ。

この後は、ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps『Roussillon Roman』を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps『Roussillon Roman』による平面図です。東が上です。

『Roussillon Roman』より

黒色が第一段階の建設部分、斜線が第二段階の追加部分だと思います。

いくつかの観察から、教会の建設には二つの段階があったと区別できる。

第一段階は身廊の壁と鐘楼の基部である。ここには非常に頑丈な壁構造が見られる。巨大なバットレスは、当初から身廊をヴォールトで覆う計画があったことを示しているが、現在の天井は第一段階では建設されなかった。

その後、リブ・ヴォールトを持つ二つの側祭室と主後陣が身廊に追加された。美しい扉口と鐘楼はこの時期の建設であるが、1142年の奉献式は建物の一部が完成していない中で行われたようである。特に扉口は、おそらくもう少し後に建てられたものであろう。

建設は、身廊のヴォールトと同じ頃に追加されたポーチによって完成した。尖頭アーチによるヴォールトは、身廊とポーチの両方で、同一の工法を採用している。このヴォールトが造られた際、身廊の壁は数層分高く積み上げられ、外側に歯車状の模様が施された。

4. 外観

後陣をみます。

窓のアーチには球、柱頭には様式化された植物が彫られています。

軒下は歯車状の模様でギザギザに装飾され、その下に盲アーチと持ち出しがあります。

後陣

鐘楼の上部も同様で、歯車状の模様でギザギザに装飾され、その下に盲アーチと持ち出しがあります。

鐘楼

5. 内観(西扉口)

ポーチの中に入ります。

ポーチにて北東を向く

西扉口は、驚くほど豊かに彫刻されています。

この扉口は、大理石の代わりにトラバーチンという石材が使われている点で他の扉口と異なる。トラバーチンは多孔質で柔らかい石であり、採石場から出た時点では加工が容易で、経年により一定の硬度を得る利点がある。しかしこの材質は大理石ほどの耐久性を持たず、今世紀初頭に数度の修復が必要となった。

西扉口

6. 内観(鉄格子)

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

身廊とクワイヤとの間に鉄格子があります。

先端は渦巻き模様。上部に百合の花のような装飾があります。凝ったつくりです。

鉄格子

Santa María de Costoja。西扉口が良いです。

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