2025年7月23日(水)、二番目に訪れたのはSant Joan de les Abadesses、Església de Sant Joan i Sant Pau. Ruïna consolidaです。
ここは、廃墟となった旧教区教会です。西扉口と南小後陣が残っています。
Sant Joan de les Abadesses では、2か所に行きました。以下のように2回に分けて書きます。
<1> Monestir de Sant Joan de les Abadeses
<2> Església de Sant Joan i Sant Pau. Ruïna consolida
目次
1. Sant Joan de les Abadesses .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(後陣) .
5. 外観(ファサード) .
1. Sant Joan de les Abadesses
サン・ジュアン・ダ・ラス・アバデサス(Sant Joan de les Abadesses)は、カタルーニャ州ジローナ県にあり、県都ジローナの約50km北西に位置します。
教会は、テル(Ter)川の南岸、町の中心にあります。

2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
修道院の支配下にあった旧教区教会である。聖ヨハネと聖パウロに捧げられ、サン・ジョアニポル(sant Joanipol)と通称されていた。
1142年から文書記録が残るこの教会は、12世紀初頭のロマネスク様式の建造物で、単身廊と三つの三葉形後陣を有する。
18世紀には元の身廊の南北に新たな身廊が追加され、正面はバロック様式の構成となり、ドームの上に鐘楼が建てられた。1852年、教区教会としての機能を停止した。
19世紀半ばから、町の教区教会としての機能は Monestir de Sant Joan de les Abadeses に移されました。
1936年7月の革命事件まで使用されていたが、それ以来廃墟となっている。
1965年から1970年にかけて修復工事が行われ、バロック様式の要素の多くが撤去されてロマネスク様式の要素が再建され、保存された廃墟として公開されている。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
案内板による平面図です。東が右です。

4. 外観(後陣)
東に行きます。
後陣は、特徴的な三つ葉形です。
主後陣と北小後陣は、石積みの一部が新しいので、再建されていると思います。

三後陣のうち、南小後陣の軒下にはオリジナルの持ち送りが残っています。

持ち送りには、人物の顔や鳥などが彫られています。

5. 外観(ファサード)
西に行きます。

ここにある西扉口のティンパヌムは、複製です。
オリジナルは Monestir de Sant Joan de les Abadeses の博物館にあります。
私は、この教会に来る前に博物館を見学しました。
博物館の説明によると、中央にキリスト、左右に使徒聖ペトロと聖パウロを配し、二人の天使が場面を囲んでいる12世紀の作品です。
イエスが聖ペトロと聖パウロに律法を授与する「トラディティオ・レギス(Traditio Legis)」の場面だと思います。
復活したイエスが、聖ペトロと聖パウロに鍵と新約聖書を授与しています。ペトロは初代教皇でしたから、このテーマは教会における教皇の至高性を表すと同時に、世俗の権力に対する聖職者の独立性も表していると思います。

西扉口については、柱頭と扉の金属細工が、ロマネスク時代のオリジナルだと思います。

Església de Sant Joan i Sant Pau. Ruïna consolida。廃墟となった旧教区教会です。西扉口と南小後陣が残っています。
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