サン・フルイトス・ダ・バジェス(Sant Fruitós de Bages)

2025年夏🌻の旅行の始まりです。私は羽田空港🇯🇵を出発し、7月18日(金)にバルセロナ空港🇪🇸に着きました。翌日からロマネスクを巡ります。

最初の目的地は Sant Fruitós de Bages、Monestir Sant Benet de Bages です。

ここは、回廊が素晴らしいです。

2025年、修道院では様々な見学の選択肢がありました。一番安いのは、音声ガイドによる見学(€16)でした。これは自由見学ではありません。プロジェクション・マッピングや動画を再生する時刻の都合もあるのでしょう、定時に、集まった人たちが引率者に連れられて各見学場所を一緒に移動しました。音声ガイド見学の所要時間は約1時間半でした。日程の詳細確認やチケット購入はオンラインでできました。

目次

1. Sant Fruitós de Bages .
2. 概要 .
3. 案内図 .
4. 教会 .
5. 地下聖堂 .
6. 回廊 .

1. Sant Fruitós de Bages

サン・フルイトス・ダ・バジェス(Sant Fruitós de Bages)は、カタルーニャ州バルセロナ県にあり、州都であり県都であるバルセロナの約40km北に位置します。

修道院は、リュブラガート(Llobregat)川の西岸、サン・フルイトス・ダ・バジェス(Sant Fruitós de Bages)の町外れ、ナバルクラス(Navarcles)の町とのあいだにあります。

Googleマップの航空写真を私が編集しました。青い丸で示したのは駐車場です。

修道院に行くには、下に赤い丸で示した門から入ります。

Googleマップの航空写真を私が編集しました

赤い丸で示した門から入ると、見学の受付があります。

修道院への門

2. 概要

修道院の中に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

修道院から夏の離宮へ

起源
サン・ベネット修道院(monestir de Sant Benet)は10世紀、コンフレント(Conflent)伯サラ(Sal·la)とその妻リカルディス(Ricardis)によって、彼らの所有地であるこの地に創設された。

宗教生活の中心地
ベネディクト会に属した修道士たちは、聖ベネディクトの規則に従って日常生活を営み、労働、学問、宗教的読書、祈りに捧げる時間を定めた。何世紀にもわたり、修道院はペストの流行など不安定な時期も経験したが、16世紀にはサン・ベネット(Sant Benet)がモンセラット修道院(monestir de Montserrat)に併合されるなど、拡大と繁栄の時期も経験した。

修道院生活の終焉
1835年7月、スペイン政府による教会財産の国有化により、修道士たちは修道院を完全に放棄せざるを得なくなった。修道院は国によって売却され、数人の所有者を経て、最終的にエリサ・カルボ(Elisa Carbó)が競売で取得した。

歴史主義的修復
非常に荒廃していた修道院は、快適さを備えた施設へと改築された。修復工事は、おそらくプッチ・イ・カダファルク(Puig i Cadafalch)が助言し、当時のカタルーニャ主義を代表する様式であるロマネスク様式の修道院の外観を強調するように設計された。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 案内図

案内板による案内図です。東が右です。

案内板より

音声ガイドによる見学は、教会 ➡️ 地下聖堂 ➡️ 回廊 ➡️ ワイン貯蔵室 ➡️ 南ギャラリーの順に北から南へと巡ります。

見学順に、教会、地下聖堂と回廊をご紹介します。

4. 教会

見学ツアーは、教会の主扉口から始まります。西ファサードは、三分の一ほどが鐘楼に隠れています。

鐘楼
現在の鐘楼の下部は、10世紀の教会のものであり、最初の修道院から現存する数少ない部分のひとつである。新しい教会が古い教会の上に建てられたとき、建物はわずかに南側に移動した。10世紀の塔の基部があったため、主扉口は建物の中心軸からずれた位置に配置された。この塔は12世紀に拡張されて現在の鐘楼を形成している。

教会(西側外観)

教会の中に入ります。

教会
絶えず進化を続ける建物
教会は修道院生活の中心であり、共同体による典礼の大半が行われる場所であった。この重要な役割のため、教会は何世紀にもわたって最も多くの改修が行われた建物のひとつである。12世紀後半のロマネスク様式の建築物であるにもかかわらず、その内装はより現代的であり、修道院がモンセラット修道院(monestir de Montserrat)に属していたバロック時代のものである。

教会(身廊にて東を向く)

見学者を魅了する装置のひとつが、プロジェクション・マッピングです。かつてのフレスコ画を予想再現するものです。

教会(北小後陣と主後陣のプロジェクション・マッピング)

5. 地下聖堂

地下聖堂に行きます。

地下聖堂
地下聖堂は、内陣の下に、二つの目的のために建設された。それは、地面の高さを調整すること、そして、創設者サラ(Sal·la)が950年頃にローマへの巡礼から持ち帰った聖バレンティヌスの遺骨を安置することであった。
修復により、修道院がモンセラット修道院(monestir de Montserrat)に属していた頃に実施された改築によって隠されていたロマネスク様式の柱が明らかになった。天井とロマネスク様式の壁の間には、中央で合流するアーチの始点が見える。
17世紀には、大規模な改修が行われた。入口は中央に集約され、天井は元のロマネスク様式のアーチをカットして低くされ、平らな天井が追加された。

地下聖堂

6. 回廊

私の目当ては、この回廊です。

回廊
通常、修道院では、回廊は教会の南側に建てられ、サン・ベネット修道院(monestir de Sant Benet)もこの慣習に従っている。台形の平面図で、修道院生活に必要なすべての施設、すなわち、チャプター・ハウス、食堂、厨房、寮、教会などに囲まれていた。

12世紀から13世紀にかけて建設され、四つのオリジナルのギャラリーが残っている。

回廊の平面図(案内板より)

16世紀後半、フリゴラ修道院長時代に大規模な改修が行われ、上層階が追加された。安定性を確保するため、全ての回廊はアーチで補強され、その下に複数の納骨堂が設けられた。

合計64本の柱とその柱頭が回廊を構成しており、その彫刻は植物的・具象的テーマが最も顕著で非常に多様性に富んでいる。

回廊

案内板には、二つの柱頭が紹介されています。

1. Bernat de Rocafort の柱頭

聖母マリアと幼子イエス、聖ヨセフを表現しているが、特筆すべきは上部の銘文である:
CODITOR OPERIS VOCABAT[UR] BERINAD(この事業を推進した者はBERINADと呼ばれた)。

聖母マリアは、幼児イエスの玉座のように彫られています。イエスの髪に触れる左手がやさしい。

柱頭1

聖ヨセフは、穏やかな表情です。

柱頭1(別角度)

古い柱頭もあります。

回廊

2. 10世紀の柱頭
修道院最古の柱頭で、おそらくプレ・ロマネスク期のものである。
様々な場面が刻まれている:玉座に座り祝福の姿勢をとる栄光のキリスト、祈るヌルシアの聖ベネディクト、受胎告知、両手を上げた聖母マリア。第四面には不死と永遠の命を象徴する蔦が描かれている。

柱頭2

「受胎告知」(『ルカによる福音書』1章)の場面だと思います。

柱頭2(別角度)

不死と永遠の命を象徴する蔦だと思います。

柱頭2(別角度)

Monestir Sant Benet de Bages。回廊が素晴らしいです。

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