タラサ(Terrassa)<Santa Maria>

2025年7月19日(土)、最初に訪れたのはTerrassa、Església de Santa Mariaです。

ここは、南翼廊に素晴らしい絵画があります。

三つの教会(Santa MariaSant MiquelSant Pere)は同じ敷地内にあり、ひとつの博物館のように見学できます。2025年は火曜から土曜までが10:00〜13:00と16:00〜19:00、日曜と一部の祝日が11:00〜14:00に開いていました。有料(€5)でした。

Terrassa では、3か所に行きました。以下のように3回に分けて書きます。
<1> Església de Santa Maria
<2> Església de Sant Miquel
<3> Església de Sant Pere

目次

1. Terrassa .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観(後陣の絵画) .
6. 内観(南翼廊の絵画) .

1. Terrassa

タラサ(Terrassa)は、カタルーニャ州バルセロナ県にあり、州都であり県都であるバルセロナの約20km北に位置します。

三つの教会は、バルパラディス公園(Parc de Vallparadís)の中にあります。

下の写真で「ラ・セウ・デガラ(La Seu d’Ègara)」と書いてある建物の中に受付があります。

西門と受付の建物

受付で料金を支払い、三つの教会が並ぶ敷地に行きます。

左(北)から順にSant PereSant MiquelSanta Mariaです。

三つの教会

2. 概要

案内板がありました。また、QRコードのリンク先に音声ガイドと案内文がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

エガラ司教座(La Seu d’Ègara)は、西ゴート時代の記念碑的建築と絵画の類まれな証である。エガラ司教区の創設(450年頃)は、その最も輝かしい時代の始まりを告げるもので、この期間に西洋キリスト教世界にとって芸術的に極めて重要な司教座複合施設が発展した。特に注目すべきは、旧エガラ司教区の建造物(サンタ・マリア大聖堂、サン・ミケル墓廟教会、サン・ペラ教区教会)の絵画と建築、トマス・ベケットに捧げられたロマネスク様式のフレスコ画、そしてゴシック様式の祭壇画である。

サンタ・マリア大聖堂は聖職者の礼拝の場であった。司教の教会であり、司教区の重要な典礼式典が行われた。柱で区切られた三身廊で、後陣の外側は長方形、内側は半円形であった。中央身廊の足元には司教洗礼堂があり、浸礼式が行われた。長方形の空間の中央には八角形の洗礼盤が段状に配置され、給水管と排水管を備えていた。

現在のサンタ・マリア大聖堂は、ロマネスク時代に再建されました。

ロマネスク様式のサンタ・マリア教会は1112年1月2日に奉献された。身廊と交差部が新しく建築された一方、半円形後陣は旧聖堂のものが再利用された。

この後も、案内板や案内文を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内板による平面図です。東が上です。

この場所には、古代ローマ時代、5世紀前半、5世紀後半、6〜8世紀や12世紀の歴史が刻まれています。

紀元前2世紀以降、バジェス地方のローマ化が進み、最終的に自治都市の地位を獲得した。エガラ(Ègara)は、多くの農場が肥沃な土地を耕作する農業地域であった。ローマ時代の家屋のアトリウム・インプルヴィウムが保存されている。インプルヴィウムとは雨水を貯める中庭の貯水槽である。5世紀以降、この場所は司教邸の一部となった。

4世紀半ばから、ローマ時代の空間はキリスト教空間へと大きく変貌した。最初の聖堂が建設され、その平面図は長方形で、後陣の外側は正方形、内側は半円形をなし、側面に葬祭礼拝堂が設けられた。5世紀前半には、幾何学模様を配したモザイクが床に敷かれ、四角形の洗礼盤が造られた。

赤い部分が5世紀前半の建物だと思います。

① 大聖堂、② 洗礼空間、③ 葬祭空間、④ 屋根付き回廊を備えた中庭

案内板より(赤い部分が5世紀前半)

5世紀後半には、葬祭空間だった場所③が洗礼空間に変わります。

④ 取水場所、⑤ 排水場所

案内板より(赤い部分が5世紀後半)

450年頃、エガラ(Ègara)が司教座に指定されたことで、大規模な建設が始まった。三身廊のサンタ・マリア大聖堂、洗礼堂、サン・ミケル墓廟教会、サン・ペラ教区教会がそれである。この大規模建築群の建設に伴い、最初のキリスト教式聖堂は破壊された。

案内板より(6〜8世紀)

4. 外観

南に行きます。

下の写真で、一番手前の建物がサンタ・マリア教会です。

交差部の上に八角形のドームがあり、その上に鐘楼があります。

南側外観

北西に行きます。

西ファサードと身廊の北壁には、初期ロマネスク様式の盲アーチと付け柱があります。

北西側外観

後陣の外観は正方形です。

北東側外観

5. 内観(後陣の絵画)

西扉口から教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

主後陣に絵画があります。

後陣の絵画(6世紀〜8世紀)
絵画装飾は後陣の全面に施されている。頂部には二つの重なり合った正方形が八芒星を形成し、その周囲には孔雀の羽根と大きな月桂樹の冠を配した装飾文様が見られる。

後陣の絵画

この幾何学的な中央装飾の下には、キリストの受難に関連する場面を描いた最も保存状態の良い記録が残されている。

後陣の絵画

6. 内観(南翼廊の絵画)

南翼廊に行きます。

南翼廊には、1170年にカンタベリー大司教トマス・ベケットが殉教した場面を描いた絵画が見られる。

これは12世紀末~13世紀初頭のロマネスク様式の絵画である。

聖トマス・ベケットの絵画

三層に分かれている。

上層の半円形には、マンドルラに囲まれた玉座のキリストが、聖トマス・ベケットとその助祭を祝福する姿が描かれている。

聖トマス・ベケットの絵画

中層には聖人の殉教の三場面(左側には王の配下による告発、中央には殉教、右側には遺体の墓への安置と聖人の魂の被昇天)が描かれている。下層は装飾模様である。

聖トマス・ベケットの絵画

Església de Santa Maria。南翼廊に素晴らしい絵画があります。

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