ラヴォデュ(Lavaudieu)<1>

2022年8月24日(水)の最後、二番目に訪れたのはLavaudieu。Église abbatiale Saint-André です。

この村は、私の好きな「フランスの最も美しい村」(Les plus beaux villages de France)のひとつです。そんな美しい村の、美しいロマネスク教会が、Église abbatiale Saint-André 。

見どころ満載なので、以下のように2回に分けて書きます。
<1>概要と教会
<2>回廊と食堂(réfectoire)

ロマネスクの主な見どころは、回廊の柱頭彫刻と、食堂(réfectoire)の壁画ですが、教会の壁画と柱頭彫刻も良いんです。

Lavaudieu へ

12時半頃にいったん Lavaudieu に来たのですが、ちょうどこれから昼休みで、回廊への訪問は14時に再開するとのことでした。だから、先にマゼラ=オルーズ(Mazerat-Aurouze)を見学することに決め、出直しました。

夫と私はマゼラ=オルーズ(Mazerat-Aurouze)から北西に17分ほど車を運転して、美しい村に戻って来ました。14時頃のことです。

Église abbatiale Saint-André(東側外観)

教会の東から南へと流れるSenouire川のそばに、大きい無料駐車場があります。

Église abbatiale Saint-André(東側外観)

私が訪問した2022年8月、回廊訪問は以下のスケジュールでした。

自由訪問(案内シート貸出):回廊+食堂
 火曜日を除く毎日、10時から12時半、14時15分から15時半、16時半から18時

ガイドツアー(フランス語):回廊+食堂+庭園の一部
 火曜日を除く毎日、15時半から16時半

私は「自由訪問」にしました。チケットは観光案内所で購入します。

Église abbatiale Saint-André(西側外観)

観光案内所は、教会の西扉口から、道をはさんで向かいにあります。

のぼり旗が立っているところ。

ツーリスト・インフォメーション

村は、飲食店やホテルも元気に営業していて、さすが美しい村だなって感じ。

教会の中に入ります。

Église abbatiale Saint-André の概要

回廊見学者用の案内シートが貸し出されました。仏語版と英語版がありました。

ごく一部を抜粋して太字で和訳します。

この史跡は、ロベール・ド・テュルランド(Robert de Turlande)によって建てられた。

聖ロベルトゥスは1001年に生まれ、1043年に小さな庵を設立して「Casa Dei」神の家)と名付けた。フランス語で「ラ・シェーズ・デュ」(La Chaise-Dieu)と呼ばれたこの庵は、その後、ベネディクト派最大の修道院のひとつとなる。

1050年頃、ルジャック(Lugeac)領主が、この地をラ・シェーズ・デュ修道院に寄贈。当時、サン・アンドレ・ド・コンプと呼ばれていたこの地に、聖ロベルトゥスは20人ほどのベネディクト派修道女による女子修道院を設立することを決めた。

新しい共同体は1057年頃にサン・アンドレ・ド・コンプに定住。1487年、ラ・シェーズ・デュの修道院長はフランス王シャルル8世に手紙を出し、修道院の名前をラテン語の「Vallis Der」(神の谷)に変更する許可を求め、フランス語でラヴォデュ(Lavaudieu)と訳された。

フランス革命で修道会は解体。建物は革命派によって競売にかけられ、納屋や厩舎にされた。購入者は修道院の一部を所有することになり、そこには様々な種類の鳥、ウサギ、羊が飼われるようになった。回廊や厩舎の修復が行われたのは1945年のことである。

建物は2身廊であり、身廊はロマネスク時代の小さなもので、側廊は後に造られたものである。この教会のハイライトは、主に14世紀頃の、イタリア派の壁画である。1966年以降に再発見され、1980年にかけて修復が行われた。

今後、写真を紹介するときに案内シートを引用する時は太字で書きます。

フロアプラン

現地には、全体のフロアプランは、みあたりませんでした。ゾディアック(Zodiaque)la nuit des temps の『Auvergne Romane』によるフロアプランを載せます。東が上です。

ゾディアック(Zodiaque)la nuit des temps の『Auvergne Romane』によるフロアプラン

ロマネスクの主な見どころは、回廊の柱頭彫刻と、食堂(réfectoire)の壁画です。

でも、それらの前に教会の中の壁画と柱頭彫刻を少し見ます。

教会内の壁画

主に14世紀頃の、イタリア派の壁画がすごい。

Église abbatiale Saint-André(内観、身廊にて東を向く)

右上にひときわ印象的な壁画があります。

案内シートによると、

世界でも珍しい表現である。赤いドレスに身を包み、黒いヴェールで盲目になった女性が、すべての人間に致命的な矢を投げつけることで象徴される死(14世紀の死の寓話、一方、死の舞踏の実行は一般に15世紀のもの)である。

夢に出てきそうな怖さ。

印象的といえば、後陣。12世紀から18世紀にかけて描かれたフレスコ画があります。

Église abbatiale Saint-André(内観、交差部にて東を向く)

かわいい天使がいます。

後陣のフレスコ画

教会内の柱頭彫刻をみます。

教会内の柱頭彫刻

幻想的な生き物たちがいたり、植物装飾があったり、

餌をくちばしにくわえている鷲たちがいたり、でべそのアダムがいたり、

エバがいたり。

エバは、闊歩していて、なんだか楽しそう。

次回、回廊の柱頭彫刻と食堂の壁画をみます。

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