2025年5月21日(水)の最後、五番目に訪れたのはChâlons-en-Champagne、ノートルダム・アン・ヴォー回廊博物館(Musée du cloître de Notre-Dame-en-Vaux)です。
ここは、失われた回廊を装飾していた素晴らしい彫刻があります。
2025年、博物館は以下の日程で開いていました。有料(€4)でした。
10月15日から4月14日までは水曜から月曜の10:00〜17:00
4月15日から10月14日までは水曜から月曜の10:00〜18:00
祝日も開館(ただし1月1日、5月1日、11月1日、11月11日、12月25日を除く)
Châlons-en-Champagne では、3か所に行きました。以下のように3回に分けて書きます。
<1> Cathédrale Saint-Étienne
<2> Église Collégiale Notre-Dame-en-Vaux
<3> Musée du cloître de Notre-Dame-en-Vaux
目次
1. Châlons-en-Champagne .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 回廊の彫刻 .
1. Châlons-en-Champagne
シャロン=アン=シャンパーニュ(Châlons-en-Champagne)は、グラン・テスト地域圏マルヌ県の県都で、グラン・テスト地域圏の首府ストラスブールの約250km北西、首都パリの約150km東にあります。
博物館は、Église Collégiale Notre-Dame-en-Vauxの北隣にあります。

私は、Église Collégiale Notre-Dame-en-Vauxの西ファサードから北に歩き、博物館のエントランスに向かいました。

2. 概要
博物館の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
ノートルダム・アン・ヴォー(Notre-Dame-en-Vaux)の回廊は、1170年から1180年頃、教会の北側に建てられた。
18世紀には四つのギャラリー全てが取り壊された。これは老朽化だけでなく、聖職者と信徒の利害対立の犠牲でもあった。これらの建材は近隣の建物に再利用され、1963年から1976年にかけての大規模な考古学的発掘調査で発見された。1978年4月に開館したノートルダム・アン・ヴォー回廊博物館(Musée du cloître de Notre-Dame-en-Vaux)では、聖書の場面や中世の想像力の様々な側面を描いたこれらの彫刻の断片を展示している。
この後は、博物館の中にあった案内を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
博物館の中にあった案内による平面図です。東が右です。
点線部分が、失われた回廊だと思います。

回廊の破壊と再発見
1759年に破壊された基部、柱、柱頭は、聖職者の住居の拡張工事に再利用された。教区民たちは、最終的に1766年に破壊された教会堂に隣接する最後の回廊を引き続き使用していた。逆説的ではあるが、こうした再利用によって、偶像破壊的であったフランス革命から彫刻が守られたのである。
19世紀の教会堂の修復工事、そして1935年に修道士が自分の庭で着手した修復工事のおかげで、約100個の断片が発見された。
1963年から、最初は極秘に、その後歴史的建造物管理局の協力のもと、美術史家の夫婦、レオンとシルヴィア・プレスワイユ(Léon et Sylvia Pressouyre)は、教会の司祭の助けを借り、回廊の彫刻装飾の3分の2以上を、主に建物の壁から取り出した。
彼らは、都市部における中世の考古学的発掘調査の先駆けとなる作業を行い、約2000個の断片を辛抱強く組み立てた。
ご夫婦の尽力に頭が下がります。
この、初期ゴシック様式の彫刻において世界でも類を見ないコレクションは、1978年に一般公開された当博物館の創設を正当化するものである。
展示作品は、12世紀後半の回廊の図像計画について、これまでにない形で証言している。この点から、世界中の中世美術史家たちから、重要な参考資料として評価されている。
4. 回廊の彫刻
回廊は、1170年から1180年頃に建てられました。
フランスでは、ゴシック様式への移行が早かったので、いわゆる過渡期(ゴシック様式への移行期)です。

回廊には、素晴らしい人像柱が並んでいました。
巻物を掲げる使徒あるいはイザヤ

柱頭彫刻も素晴らしいです。こちらはグリフォンたちだと思います。

柱頭には、様式化された植物や幻想的な生き物のほか、物語性のある場面も彫られています。
「カナの婚礼」

「カナの婚礼」(『ヨハネによる福音書』2章)の場面を支える柱には、女性像があります。
礼服を着た若い女性、あるいは花嫁
髪が美しい。

彫刻は、ゴシック様式を感じる作品もありますが、ロマネスク様式を感じる作品もあります。

王またはソロモン

壮麗な回廊だったことでしょう。

ノートルダム・アン・ヴォー回廊博物館(Musée du cloître de Notre-Dame-en-Vaux)。失われた回廊を装飾していた素晴らしい彫刻があります。
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