2025年5月15日(木)、二番目に訪れたのはLa Lande-de-Goult、サン=ピエール礼拝堂(Chapelle Saint-Pierre)です。
ここは、西扉口の柱頭彫刻が素晴らしいです。
礼拝堂は閉まっていました。私は礼拝堂に入りませんでした。
目次
1. La Lande-de-Goult .
2. 概要 .
3. 西扉口 .
1. La Lande-de-Goult
ラ・ランド=ド=グルト(La Lande-de-Goult)は、ノルマンディー地域圏オルヌ県にある村で、県都アランソンの約20km北にあります。
教会は、村の北部にあります。

2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
グルト(Goult)
1821年、グル(Gul)またはグルト(Goult)という集落はラ・ランド=ド=グルト(La Lande-de-Goult)に編入された。集落を見下ろす岩山には、先祖であるケルト人が築いた要塞の跡と、大天使聖ミカエルに捧げられた礼拝堂が残っている。ここからカンス(Cance)渓谷の広大なパノラマが広がっている。
サン=ピエール礼拝堂(Chapelle Saint-Pierre)
サン・ピエール礼拝堂は、グルト小修道院(Prieuré de Goult)の最後の遺構のひとつである。1020年頃、グル(Gul)の領主ギヨーム・ド・ベレム(Guillaume de Bellême)は、ドンフロン(Domfront)北西にロンレイ修道院(Abbaye de Lonlay)を設立し、グル(Gul)の土地を寄進した。11世紀、グル(Gul)は重要かつ防御の固い村であった。この礼拝堂は18世紀に村の石工が再建したもので、12世紀の扉口がファサードに組み込まれている。
柱頭
六つの柱頭は、傑出した独創性を示しており、左側にある (1) を除き、おそらく同じ芸術家による作品である。そのテーマは、東洋風の動物寓話や装飾写本から着想を得ている。柱頭の構成は、装飾的な意図によるものである。
しかし、右側の二つの柱頭 (4) および (5) は狩猟の場面を描いており、この建物が狩猟に来た領主たちの礼拝堂として使われていたことを裏付けている。
(1) 鳥と四足獣の闘い。
(2) 曲がりくねった茎をつつく鳥と、2頭のライオンの戦い。
(3) 絡み合う鳥たち、小さな四足獣、葉飾り。
(4) 歩いている射手と、狩猟角笛を鳴らす騎士が、鹿に向かって進む。
(5) 羊の喉を噛み切ろうとする狼を槍で刺す狩人。
(6) 鳥たちと狐。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 西扉口
西に行きます。

西扉口をみます。
アーキヴォルトには、星のような形が彫られています。

必見は、柱頭彫刻です。
柱頭に使われている石灰岩の質や色が、他の石材と異なります。別の地域で採れた石を使ったようです。
(1) 鳥と四足獣の闘い。
(2) 曲がりくねった茎をつつく鳥と、2頭のライオンの戦い。
(3) 絡み合う鳥たち、小さな四足獣、葉飾り。

動物たちが、絡み合い、S字にねじれ、隙間なく彫られています。まるで、装飾写本の頭文字や象牙細工のよう。

右側の最初の二つの柱頭は、狩猟の場面を彫っています。
立派な雄鹿です。太い首や筋肉から、相当な大物であることがわかります。
かみつく狩猟犬たちの小さいこと。

(4) 歩いている射手と、狩猟角笛を鳴らす騎士が、鹿に向かって進む。
(5) 羊の喉を噛み切ろうとする狼を槍で刺す狩人。
(6) 鳥たちと狐。

精巧で、生き生きと描かれている動物たちや人物たちは、「バイユーのタペストリー」を思い出します。
サン=ピエール礼拝堂(Chapelle Saint-Pierre)。西扉口の柱頭彫刻が素晴らしいです。
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