アランジュ(Allinges)

2023年8月6日(日)、唯一訪れたのは Allinges、Chapelle de Château Neuf です。

ここは、フレスコ画が素晴らしいです。

毎日9:00~17:00に開いています。

目次

1. Allinges へ .
2. 概要 . .
3. 内観(フレスコ画) 
Hotel.

1. Allinges へ

私は冒頭で「唯一訪れたのは Allinges」と書きましたが、朝にAirbnb をチェックアウトした後、北東に約142km、2時間ちかく運転して、まずトノン=レ=バン(Thonon-les-Bains)に行きました。目的は地下聖堂でした。でも、安全のために閉鎖されているとのことで、見学できませんでした。いつか地下聖堂を訪問できたら、その時にブログに書きます。

私はトノン=レ=バン(Thonon-les-Bains)から南に約7km、14分ほど運転して、丘の上の教会に着きました。13:00頃のことです。

南西側外観

北にはレマン湖を望み、突端には古い城(Château-Vieux)の跡。

ここが戦略的に重要な場所だったことを物語っています。

Chapelle de Château Neuf の北に広がる風景

レマン湖の対岸はスイスです。

ここはフランスですが、私とすれ違った家族連れたちが話していた言葉はドイツ語でした。

2. 概要

ポルティコにたくさんの案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

一つの丘と二つの城
5世紀:標高712mの丘の上にブルグント人が Château-Vieux を築いた。現在も城壁が残り、レマン湖畔のテラスに沿った小道を通って訪れることができる。
10世紀:ルドルフ朝(ブルグント王家)が Château-Vieux を修復し、Château-Neuf を築いた。
11世紀末:Château-Neuf はシャブレ地方(le Chablais)とともに Savoie
伯爵に、Château-Vieux は Faucigny 領主に譲渡される。

1268年から1355年にかけ、わずか150メートルしか離れていない二つの城は戦争の舞台となった。現在テラスを飾っている大きな球状の石は、おそらくシャトーからシャトーへ投げ込まれた大砲の弾であろう。
1355年: Savoie 家が二つの城の唯一の城主となる。戦争終結後、Château-Vieux は徐々に放棄され、Château-Neuf だけが軍事・居住機能を維持した。

礼拝堂
16m×6mと控えめな大きさのロマネスク様式の礼拝堂は、城の中で最も感動的で保存状態の良い部分である。最初の部分は13世紀のもので、クワイヤは10世紀か11世紀のものである。クワイヤには、ビザンチン様式に影響を受けた11世紀のロマネスク様式の絵画が保存されている。

この後も、案内掲示を引用するときに太字で書きます。

3. 内観(フレスコ画)

私がポルティコで案内掲示を読んでいると、礼拝堂の中からヴァイオリン、チェロやフルートの調べが聞こえました。

私は、音楽が鳴り止んだとき、そうっと扉を開けて礼拝堂に入りました。3人の音楽家がいて、笑顔で私に「どうぞご自由にご見学ください」と言いました。そして、彼らは楽しそうに演奏について細かく相談したと思ったら、すぐに演奏を再開しました。私は、重厚な美しい音色が体の芯に響くような感覚を味わいました。

3人の音楽家は、今夜の演奏会のための練習を終えると、照明の消し方を私に教えてくれて、礼拝堂を後にしました。

さて、私だけの空間で、フレスコ画をみます。

中央の上部にはキリストが座っています。

後陣

キリストは右手で祝福し、左手に本を持っています。

本には「ego sum lux mundi(わたしは世の光である)」と書いてあります。

マンドルラの周りには四福音書記者のシンボル、その両側には六つの翼を持つ2人の熾天使(Seraphim)、その隣には聖母マリアと聖ヨハネがいます。

北側
南側

それらの下には、4人の女性の胸像が描かれています。

謙遜(humilité)
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忍耐(patience)
慈愛(charité)

忍耐(patience)、謙遜(humilité)、慈愛(charité)、…の美徳を表している。最後の一つは、時が消してしまった。

身廊にて東を向く

Chapelle de Château Neuf。フレスコ画が素晴らしいです。

〜Hotel〜

この日の全ての見学を終えた私は、南東に約143kmほど車を運転してイタリアに戻りました。

(ちなみに、フランスからイタリアへの国境越えの道はいくつかありますが、モンブランの高速道路は高速料金(トンネル代)が€ 51.5 EURかかります。Novalesaの近くの国境はそんなお金はかかりません。)

私は Aosta 🇮🇹 の近郊にあるホテル(Hôtel Ristorante Pizzeria Château)にチェックインしました。シャワー・トイレと寝室一つというよくあるタイプのホテル。車はホテルの駐車場に停められました。

1泊朝食込みの総額が€ 65.80 EURでした。

スタッフのサービスも良く、食事も美味しくて良かったです。

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