プイイ=レ=フール(Pouilly-lès-Feurs)

2022年9月4日(日)、最初に訪れたのはPouilly-lès-Feurs。Prieuré de Pouilly-lès-Feurs です。

ここは、西扉口の装飾が良いです。聖水盤の台座もお見逃しなく。

Pouilly-lès-Feurs へ

夫と私は宿から西に58分ほど車を運転して、9月1日に来た町を再訪しました。11時頃のことです。

北東側外観
北西側外観

9月1日に来たときは閉まっていましたが、この日は開いていました。

フロアプラン

現地にフロアプランが掲示してありました。北が上です。

柱間を奥(東)に向かって徐々に狭くするのは、遠近感で威厳を示す狙いがあったのかも。

概要

現地には、案内は、みあたりませんでした。役場の公式サイトによる概要です。一部を抜粋して太字で和訳しつつ、私が撮った写真を載せます。

かつてポリアクス(Poliacus)と呼ばれていたこの村の起源は、古代にさかのぼる。ケルト人、次いでローマ人に占領された後、10世紀末にクリュニー修道士がこの地に定住し、教会とベネディクト会小修道院を建設した。

教会は、サン・ディディエの名で設立された古い教会の跡地に建てられた。建物の最初の一片は1048年に敷かれ、12世紀前半に完成した。
ファサードは、三つのアーチがヴォールトの断面を現し、非常に落ち着いたエレガントなものである。上部とペディメント
(上部の水平部分と斜めの2面の屋根に囲まれた三角形の切妻)は、使用されている材料の違いからわかるように、おそらく火災後に修築されたものである。

ファサード

8段の半円形の階段で上がる西扉口は、古い建物の再利用である8角形と20角形の2本の柱で飾られている。これらの柱は、それぞれ黄色のシャルリュー石灰岩で作られた柱頭で覆われている。右側のものは、2頭の幻獣が人を食い荒らす様子を表しているようである。

左側のものは、聖ペトロが神から受け取った巨大な鍵を持ち、魔術師シモンが奇術を披露している様子を描いている。

迫石(せりいし、voussoir。アーチを構成する楔形の建材)を交互に並べたアーチの上には、神の正義の象徴である2頭のライオンが入り口を守っている。

この建物は、そのプロポーションの美しさがひときわ目を引く。三つの身廊と交差部、三つの半円形の後陣がある。大きな身廊は、尖頭アーチ型になっており、祭壇に近い二つのアーチは低くなっている。小さな側廊は丸天井である。

大きな聖水盤は修道院時代の名残である。紋章で飾られた16世紀の水盤は、ガロ・ローマ時代の台座の上に乗っている。革命の際に頭部が切断された2頭のライオンの間には、長い髭を生やした人間の像がある。

セミドームの明るい色の部分に、12世紀のフレスコ画の痕跡を見ることができる。

後陣のセミドーム

役場の公式サイトが充実していて、助かりました。

最後に、ガロ・ローマ時代の台座をもう一度。

ガロ・ローマ時代の台座

犬のように見えるライオンたちの、垂れた耳が好きです。

Prieuré de Pouilly-lès-Feurs。西扉口の装飾が良いです。聖水盤の台座もお見逃しなく。

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