ドメラ(Domérat)

2022年7月31日(日)、ユリエル(Huriel)を出発して最初に訪れたのは Domérat 。Église Notre-Dameです。

Domérat へ

私は Huriel から東に10分ほど車を運転して、より大きな町につきました。朝10時半頃のことです。

この夜からAirbnbに4泊して自炊する予定で、この日は日曜でした。午前中に食材を買っておかないと午後には商店が閉まってしまいます。

買い物を済ませて町の中心にある教会にやってきたのが11時頃。

Église Notre-Dame(北側外観)

↑教会は、東側(写真の向かって左)にロマネスク様式の建築が残っています。

西側のファサードは修築されたもの。

Église Notre-Dame(西側外観)

教会の中では日曜礼拝が行われていました。外観から見学します。

Église Notre-Dame の外観

ユリエル(Huriel)の教会と共通点があります。

Église Notre-Dame(北東側外観)

鐘楼と後陣のあいだの十字架の中に、神の仔羊↓

Église Notre-Dame(東側外観、神の仔羊)

窓の上には円筒を線状に並べた装飾があり、窓の柱には柱頭彫刻↓

Église Notre-Dame(東側外観、主後陣)

柱頭彫刻の図像も、植物、編み目、同じ聖杯から水を飲む2羽の鳥など、ユリエル(Huriel)の教会と同じです。↓

Église Notre-Dame(東側外観、主後陣)

Huriel から Domérat までは、わずか6kmほどの道のりです。二つの教会は、きっと同じ頃にロマネスク様式で再建したのでしょう。こうした共通点は、当時にこのあたりで人気だったのかも。

私が外観をゆっくり見学したあと、教会の前にあるカフェにいると、教会から人が出てきました。日曜礼拝が終わったようです。

フロアプラン

現地に避難経路図がありました。

現地にあった避難経路図

三後陣、三身廊。

ロマネスク様式が残るのは、身廊と側廊の最後の柱間二つから東と、地下聖堂です。

Église Notre-Dame の内観

私好みの、落ち着いた素朴な装飾です。

Église Notre-Dame(内観、身廊にて東を向く)

北側廊

Église Notre-Dame(内観、北側廊にて東を向く)

南側廊

Église Notre-Dame(内観、南側廊にて東を向く)

好みの内観なので、うれしくなってきました。

Église Notre-Dame(内観、身廊にて西を向く)

ロマネスク教会としての見どころは、地下聖堂と柱頭彫刻です。

地下聖堂

私はまず、地下聖堂に行きました。クワイヤの北側に入口があります。

Église Notre-Dame(内観、地下聖堂入口)

階段をおりると

Église Notre-Dame(内観、地下聖堂への通路にて南を向く)

ごつごつと切り出された柱頭が素朴に並びます。

Église Notre-Dame(内観、地下聖堂にて東を向く)

静かでおごそかな空気で、地上のにぎやかさが嘘のよう。

柱頭彫刻

最後に、ロマネスク様式の柱頭彫刻をみます。

Église Notre-Dame(内観、南側廊にて北東を向く)

植物や幾何学模様のほか、動物も。

Église Notre-Dame(内観、柱頭彫刻)

交差部には、奇妙な人たち。

Église Notre-Dame(内観、柱頭彫刻)

編み目

Église Notre-Dame(内観、柱頭彫刻)

また、ユリエル(Huriel)の教会との共通点がありました。

この教会にも、笛を吹く人や、動物に乗る人がいます。

Église Notre-Dame(内観、柱頭彫刻)

動物に乗る人を拡大します。

Église Notre-Dame(内観、柱頭彫刻)

笛を吹く人を拡大します。

Église Notre-Dame(内観、柱頭彫刻)

内陣と交差部との間ですから、教会の中で重要な位置です。きっと意味を持って選ばれた図像だと思うのですが、残念ながら私にはどんな意味を持つのか分かりません。

ただ、素朴で力強くて、目を奪われます。

Église Notre-Dame。後陣、地下聖堂や柱頭彫刻が魅力的な、落ち着いた装飾のロマネスク教会です。

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