Berceto の San Moderanno、続きです。最後に、大聖堂のファサードの彫刻を見ます。
ファサード全体

1845年にファサードは全面的に作り直されました。ファサードに埋め込まれたプレートがそれを物語っています。

幸いなことに、この19世紀の改修はロマネスク様式を尊重していました。また、地元の石材を忠実に使用したおかげで、全体的な外観は、その古代の起源にふさわしい印象を維持しています。
西扉口の彫刻
西扉口の彫刻を見ていきます。

まぐさの下には、左右にひとりずつ二人の人物がいます。


まぐさには生き物が豊かに配置されています。

南側から順にみていくと、
ケンタウロスと騎士?

グリフォン?

踊る人たち、それとも、争う人たちでしょうか?

ハープを奏でるロバ?

牛と鳥とライオン、、、ってまさか、福音書記者のシンボルでしょうか?

そんなわけ、ないですよね?

まぐさの北端には、トグロをまくしっぽと翼を持つ生き物がいます。ドラゴン?

こちらのまぐさは、図像が示す意味はわからないのですが、とても魅力的です。
まぐさの上の半月部分を見ます。

磔刑図です。
中央にはちからづよい目元と口元が印象的なイエスと、なんとも言えない顔の天使がいます。

よくみると、登場人物がやたら多いです。
南側には、傷口から流れ出る血をつぼに溜める青年、イエスを槍でつく聖ロンギヌス、その後ろに眼光鋭い兵士たちがいます。

ほおに手をあてる嘆きの仕草の聖母マリアと福音書記者ヨハネは、わかるんです。磔刑図の定番メンバーですから。
問題は北端で、豪勢なお召し物で司教杖を持つ、こちら。

こちらはきっと、聖モデランと思います。
司教をドアップで。

San Moderanno、山の中の小さな村にある、荘厳なロマネスク様式の教会です。西扉口に残るロマネスク時代の彫刻が圧巻です。
次回は、バルドーネ(Bardone)の Pieve di Santa Maria Assunta をご紹介します。
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