2023年9月12日(火)、最初に訪れたのは Asti、アスティ大聖堂(Cattedrale di Asti)です。
ここは、鐘楼と聖水盤にロマネスク様式が残ります。
2023年は、毎日8:30~12:00と15:00~19:00に開いていました。
Asti では、3か所に行きました。以下のように3回に分けて書きます。
<1> Cattedrale di Asti
<2> Cripta di Sant’Anastasio
<3> Chiesa Collegiata di San Secondo
実は、コンサヴィアの聖ペトロの洗礼堂(Baptistery of San Pietro in Consavia)と呼ばれている円形教会も見学したかったのですが、閉まっていました。ここは、2021年10月4日以降、修復工事のために一般公開されていません。2023年現在、その再開予定は不明です。
目次
1. Asti へ .
2. 概要 .
3. 鐘楼 .
4. 聖水盤 .
1. Asti へ
アスティ(Asti)は、ピエモンテ州のモスカート種(マスカット)の葡萄を使って作る爽やかな甘さが特徴のスパークリングワインが有名な町で、人口約74,000人、トリノの約55km東に位置します。
ロマネスク様式の鐘楼が特徴的です。
2. 概要
教会の外に案内板がありました。また、教会の中に案内パネルがありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
大聖堂 ピエモンテ・ゴシック様式 14世紀前半
ロマネスク様式の鐘楼 1266年
4世紀末に司教座がおかれたアスティの町の特徴は、横に並ぶ二つの聖堂であった。最も古い聖ヨハネ教会(5世紀頃)と、それと並行して建てられた聖マリア教会(6世紀頃)である。聖母信仰が広まるにつれて、11世紀以降に行われた改築工事は、聖ヨハネに捧げられた聖堂よりも、聖マリアに捧げられた聖堂に集中した。14世紀前半、既存のロマネスク聖堂の上に聖マリアに捧げられたゴシック聖堂が建設された。1468年、洗礼盤のある聖ヨハネ教会の革新的な修復工事が推進された。
教会の歴史は古いのですが、かなり改築されています。
3. 鐘楼
南側から鐘楼をみます。
1266年のロマネスク様式の鐘楼。非常に整った形をしています。
4. 聖水盤
教会の中に入りました。
ピエモンテ・ゴシック様式の建物の中、身廊にロマネスク様式の聖水盤が二つあります。
ひとつが、こちら。
動物たちや人の顔が彫られています。
上部に刻字があり「MCCXXVIIII」と読めます。1229年に作られたのかもしれません。
もうひとつが、こちら。
動物たちの頭や人の顔が彫られています。
表情が豊かで、いきいきとしています。
アスティ大聖堂(Cattedrale di Asti)。鐘楼と聖水盤にロマネスク様式が残ります。
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