サン=リジエ(Saint-Lizier)

2025年8月15日(金)、最初に訪れたのはSaint-Lizier、Cathédrale Saint-Lizierです。

ここは、後陣とクワイヤに傑出したフレスコ画群が残り、回廊には優雅な彫刻があります。

2025年、大聖堂は毎日昼休みなく開いていました。

目次

1. Saint-Lizier .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観(後陣とクワイヤ) .
6. 内観(回廊) .

1. Saint-Lizier

サン=リジエ(Saint-Lizier)は、オクシタニー地域圏アリエージュ県にあり、県都であるフォワの約35km西に位置します。

大聖堂は、町の中心にあります。

北側外観

2. 概要

大聖堂の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

クゼラン(Couserans)山脈の麓に位置するサン=リジエ(Saint-Lizier)は、歴史に彩られたアリエージュ県の町だ。この町について言及した最古の文献は5世紀初頭のものである(『ガリア誌』)。
城壁が築かれた時代(5世紀末から6世紀初頭)に、サン=リジエはガロ・ローマ民族であるコンソラニ族の権力の中心地となった。
5世紀末頃、サン=リジエはクゼラン司教区の司教座となり、初代司教は聖ヴァリエ(saint Valier)であったとされる。2代目司教(506年のアグド公会議で言及されている)はリセリウス(Lycerius)またはグリセリウス(Glycerius)であり、彼は列聖された後、この町の名前の由来となった。ロマネスク時代には、二つの教会が建設された。ひとつは司教宮殿の敷地内にあるノートルダム=ド=ラ=セード大聖堂(cathédrale Notre-Dame-de-la-Sède)、もうひとつは下町に位置するサン=リジエ大聖堂(cathédrale Saint-Lizier)である。後者にはクゼラン司教たちの宝物庫があり、ロマネスク様式の回廊が現存している。1801年の教皇勅書によりクゼラン司教区が廃止されるまで、少なくとも77人の司教が代々務めた。

この後も、案内掲示を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内掲示による平面図です。東が上です。

案内掲示より

黒色:それ以前の建造物
網目:11世紀末、12世紀初め
斜線:12世紀末、13世紀
横線:15世紀
点々:16世紀

4. 外観

東に行きます。

聖リセリウスに捧げられたこのロマネスク様式の大聖堂の建設は、11世紀に遡る。14世紀に建てられたトゥールーズ様式の八角形のレンガ造りの鐘楼が、建物全体を冠している。後陣は、ガロ・ローマ時代の建材が数多く再利用されており、この建物で最も注目すべき部分である。

東側外観

5. 内観(後陣とクワイヤ)

大聖堂の中に入ります。

トゥールーズのゴシック様式を呈する身廊には、南側に15世紀の美しいステンドグラスがあり、トリビューンには16世紀に修復されたオルガンが設置されている。

身廊にて東を向く

クワイヤをみます。

交差部にて東を向く

勝利アーチを支える柱のベースには、靴を履いた足が彫られています。

靴が彫られている柱のベースは、ボルド=ユシャンテン(Bordes-Uchentein)でも見ました。

この靴は、ボルド=ユシャンテンにいたガイドによると、パリのクリュニー中世美術館に同様の靴が残っていて、司教の靴と考えられるのだそう。

柱のベース

フレスコ画をみます。

後陣とクワイヤには、11世紀の傑出したロマネスク様式のフレスコ画群が飾られている。

フレスコ画

後陣には、使徒たちや聖書の物語が描かれています。

顔、特に頬に赤丸を描くところや衣服の描き方など、Sant Quirze de Pedret を思い出します。

フレスコ画

6. 内観(回廊)

回廊に行きます。

大聖堂の奥にある扉から入ることができ、12世紀に建てられたもので、アリエージュ県で唯一のロマネスク様式の回廊である。上層回廊は14世紀に建設された。

回廊

北ギャラリーの柱頭彫刻が美しいです。

北側のギャラリーは、ドーラード教会(église de la Daurade)でも作業を行ったトゥールーズの工房によって制作された優雅な柱頭で構成されている。装飾は植物モチーフ(編み込み、籠編み、インターレース、パルメット)と、いくつかの物語的場面で構成されている。

柱頭

こちらの四足獣、かわいいクマかなと思いますが、歯が鋭いです。

柱頭

Cathédrale Saint-Lizier。後陣とクワイヤに傑出したフレスコ画群が残り、回廊には優雅な彫刻があります。

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