ソワソン(Soissons)

2025年5月20日(火)、最初に訪れたのはSoissons、Musée d’art et d’histoire Saint-Léger – Musées de Soissonsです。

ここは、素晴らしい柱頭があります。

2025年、博物館は以下の日程で開いていました。有料(€3)でした。
10月1日から3月31日:火曜から金曜9:00〜12:00と14:00〜17:00、土日祝14:00〜18:00
4月1日から9月30日:火曜から金曜9:00〜12:00と14:00〜18:00、土日祝14:00〜19:00

目次

1. Soissons .
2. 概要 .
3. 柱頭 .

1. Soissons

ソワソン(Soissons)は、オー=ド=フランス地域圏エーヌ県にあり、県都ラン(Laon)の約30km南西に位置します。

博物館は、大聖堂(Cathédrale de Soissons)とエーヌ(Aisne)川のあいだにあります。

博物館の入口

2. 概要

博物館の中にさまざまな案内がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

博物館と回廊
ソワソン博物館(Musées de Soissons)は1857年に創設され、1933年よりサン・レジェ旧修道院(ancienne abbaye Saint-Léger)の施設に収蔵されている。初期の収蔵品は19世紀以降に拡充・発展を遂げ、エーヌ(Aisne)川流域の歴史を網羅する品々を包含する。

ソワソン(Soissons)の歴史は、アウグスタ・スエッシオヌム(Augusta suessionum)の創設から1918年後の復興期まで記録されている。所蔵品には16世紀の聖遺物箱など様々な美術品が含まれる。コレクションは14世紀の回廊と現代的な庭園を囲む建物群に展示されている

この後も、博物館の中にあった案内を引用する時に太字で書きます。

3. 柱頭

私の目当ては、ひとつの柱頭です。

イサクを犠牲に導くアブラハム、イサクの犠牲、アブラハムに現れた天使たち、悪魔の頭とアカンサスの葉

12世紀前半
石灰岩

旧王立サン・メダール修道院(ancienne abbaye royale Saint-Médard)から持ち込まれたこの柱頭は、4本の小柱の束の上に設置されていた。この柱頭は、修道院の回廊のひとつを飾っていた。この作品は、おそらくフランス革命の際に撤去されたものと思われる。四面に刻まれたレリーフの精巧さは、聖座からリベルタス(使徒的保護)を授けられた時期に修道院で活動した彫刻家たちの卓越した技量を物語っている。建築的文脈から切り離してはならないこれらの図像は、献身と犠牲の模範を示すものであったに違いない。

「アブラハムによる息子イサクの犠牲」(『創世記』22章)の物語が三つの面にわたって彫られています。

第一面

第一面では、アブラハムが、火と刃物を手に、息子イサクを乗せたろばの後を歩いています。

「アブラハムによる息子イサクの犠牲」第一面
第二面

第二面では、アブラハムが、イサクを犠牲に捧げようと、右手に刃物を持ち、左手でイサクの頭を抱えています。しかし、天使が、アブラハムが持つ刃物を制止し、雄羊を差し出しています。

『創世記』22章
9: 神が命じられた場所に着くと、アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せた。
10: そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。
11: そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、
12: 御使いは言った。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」
13: アブラハムは目を凝らして見回した。すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息子の代わりに焼き尽くす献げ物としてささげた。
「アブラハムによる息子イサクの犠牲」第二面
第三面

第三面では、アブラハムの隣に3人の天使がいます。

『創世記』22章
15: 主の御使いは、再び天からアブラハムに呼びかけた。
16: 御使いは言った。「わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、
17: あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。
18: 地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」
「アブラハムによる息子イサクの犠牲」第三面

第四面には悪魔の頭とアカンサスの葉が彫られているようですが、展示の配置の都合で見られませんでした。

第一面から第三面は、構図が生き生きとしていて、輪郭がくっきりと彫られています。卓越した技術を持った親方の作品だと思います。

Musée d’art et d’histoire Saint-Léger – Musées de Soissons。素晴らしい柱頭があります。

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