2024年8月1日(木)の最後、二番目に訪れたのはTermoli、Cattedrale di Santa Maria della Purificazione e San Bassoです。
ここは、地下に11~12世紀の宗教的建造物の遺構があり、床モザイクが残っています。
2024年、大聖堂は以下の日程で開いていました。
午前は毎日7:30〜11:50
夏期の午後は土曜から木曜16:30〜20:00
冬期の午後は土曜から木曜16:00〜18:30
(金曜午後は清掃のため閉堂)
目次
1. Termoli へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(後陣) .
5. 内観(ファサード) .
6. 内観(地下聖堂) .
1. Termoli へ
テルモリ(Termoli)は、モリーゼ州カンポバッソ県の港町です。県都カンポバッソ(Campobasso)の約55km北東にあります。
アドリア海を見張るスヴェヴォ城(13世紀)の脇を通って、大聖堂へ。
大聖堂は、海水浴を楽しむ人たちで溢れるビーチの近くにあります。
大聖堂が見えてきました。
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2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
この建物に関する歴史的文書は非常に少ない。言い伝えによると、このバシリカは6世紀半ばに古代神殿の跡地に建てられた。
S. Moffaが報告しているように、ロンゴバルド人とフランク人の争いのさなか、テルモリ(当時はベネヴェント公国の一郡)の市民が聖人の遺骨をニースで盗み出した後、1000年頃に大聖堂は聖バッスス(San Basso)に捧げられた。
1930年代の修復作業中に現在の建物の下から発見されたそれ以前の教会の遺構は、この時代に遡ると思われる。
現在の建物の年代については、学者たちの意見は分かれている。我々は、明白なプーリア地方とアルプスを越えた地域からの影響を根拠に、大聖堂の再建を12世紀から13世紀の間と位置づけた Matthiae、Bertaux や Trombetta の提案を受け入れることができると考えている。
その一方で、この建物は戦争や地震により、何世紀にもわたって何度も修復されてきたことも忘れてはならない。特に、壊滅的な地震の後に実施された1456年の修復、18世紀の修復では残念ながら彫刻の一部が破壊されたこと、そして最近実施された修復では、建物の石造りの外観がまばゆいばかりに新しく生まれ変わったことを思い出す。
この後も、『Abruzzo e Molise』を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
『Abruzzo e Molise』による平面図です。東が下です。
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通常の配置とは逆向きです。西に祭壇があります。
4. 外観(後陣)
三後陣。
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5. 外観(ファサード)
東に行きます。
大聖堂は堂々とした佇まいを見せており、周囲の緻密な都市構造とのコントラストが際立っている。
プーリア建築との関係は、トロイア(Troia)の大聖堂から取り入れた盲アーケードのモチーフがマルケ・アブルッツォ地方のレイアウトに適用されていることからも明らかである。
高い台座の上に建てられたこの建物は、崩れやすい白い石の切石でできており、中央の入り口はガルガノ産のサンゴ大理石で覆われている。
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コーニスと柱頭は、古典的な植物の装飾が施されている。一方、ルネッタには、非常に劣化した「神殿での奉献」が描かれている。
かつてルネッタの基部には、この作品の主要な施工者の名前「Alfano da Termoli」が部分的に読めた。
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6. 内観(地下聖堂)
教会の中に入ります。
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右(北)側廊から地下聖堂に行くことができます。
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地下聖堂です。
三後陣の基部があります。
「現在の建物に先立つ11~12世紀の宗教的建造物の後陣である」と掲示してありました。
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南小後陣に、床モザイクが残っています。
床モザイクは、青四角の位置にあります。
赤矢印のステップに上がると、見ることができます。
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植物や幻想的な生き物を含む動物たちが絡みあっています。
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黒い尾をくわえる口がモゴモゴ、伸ばした前足がぐにゃぐにゃ。
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それでも、腰つきはキュっとしていて、かっこいいです。
Cattedrale di Santa Maria della Purificazione e San Basso。地下に11~12世紀の宗教的建造物の遺構があり、床モザイクが残っています。
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