サン・ニコラ島(Isola di San Nicola)

2024年8月1日(木)、最初に訪れたのはIsola di San Nicola、Santuario di Santa Maria a Mareです。

ここは、アドリア海に浮かぶ島にある要塞化された旧修道院です。11世紀の床モザイクが素晴らしいです。

私は事前にトレミティ文化観光振興会(Associazione PRO LOCO Tremiti)に8月1日に教会が開いているか問い合わせました。「教会は日中いつでも開いています」と返信がありました。

目次

1. Isola di San Nicola へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .

1. Isola di San Nicola へ

サン・ニコラ島(Isola di San Nicola)は、アドリア海にあるトレミティ諸島(Isole Tremiti)を構成する五つの島のひとつです。トレミティ諸島(Isole Tremiti)は、プーリア州フォッジャ県の村で、県都フォッジャ(Foggia)の約74km北にあります。

トレミティ諸島(Isole Tremiti)は、モリーゼ州カンポバッソ県の港町テルモリ(Termoli)の約45km東にあり、フェリーがテルモリ港(Porto di Termoli)から出ています。

テルモリ(Termoli)からサン・ニコラ島(Isola di San Nicola)への直行便もありますが、朝9:00発の便だけです。

乗り継ぎ便が便利です。最も観光に向き砂浜がある島サン・ドミノ(San Domino)で乗り継ぎます。行きの便はテルモリ(Termoli)11:00発、帰りの便はサン・ドミノ(San Domino)16:20発でした。

フェリー(Traghetto)の乗船券はテルモリ港(Porto di Termoli)で買いました。往復1人€43.30で、クレジットカードが使えました。

Porto di Termoli

乗船券を買った建物の正面にフェリー(Traghetto)が発着します。

Porto di Termoli
フェリー(Traghetto)

約90分でサン・ドミノ(San Domino)に着きます。

着いたら、サン・ニコラ(San Nicola)に行くボート(Barca)の乗船券を買います。私は赤い矢印で示した男性から買いました。往復1人€6で、支払い方法は現金のみでした。

San Domino
San Domino

ボート(Barca)は、チケット売り場の正面に発着します。

ボート(Barca)
ボート(Barca)

約5分でサン・ニコラ(San Nicola)に着きます。

Santuario di Santa Maria a Mareは、丘の上の要塞の中にあります。

丘の上の要塞

着きました。Santuario di Santa Maria a Mareです。

西扉口

ルネサンス様式のファサードは、(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『PUGLIA ROMANICA』によると、15世紀の改築です。

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

堂々とした威厳のある外観のサンタ・マリア・ア・マーレ修道院(Abbazia Santa Maria a Mare)は、西暦1045年にベネディクト会によって建てられた。

その後、ラテラノ律修司祭(Canonici Lateranensi)によって、ルネサンスの影響を受けた装飾モチーフでファサードと扉口が改築された。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『PUGLIA ROMANICA』による平面図です。東が上です。

『PUGLIA ROMANICA』より

教会内部は、三身廊、二重の周歩廊からなる長方形のプランで、オリジナルのレイアウトをほぼそのまま保存している。身廊は主扉口から主祭壇まで縦に伸びており、内陣と後陣を囲む通路はフランス・ロマネスク建築の特徴である。

4. 内観

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

左(北)を向くと、大きな十字架があります。

身廊にて北東を向く

木製の十字架は、ギリシャ・ビザンチン図像の典型であり、トレミティ諸島の人々に最も愛され崇拝されている聖像である。

裏面には、羊が描かれています。

木製の十字架
木製の十字架(裏面)

教会の中央部に、素晴らしい床モザイクがあります。

北側廊にて南東を向く

(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『PUGLIA ROMANICA』による写真です。

『PUGLIA ROMANICA』より

鳥や魚が取り囲む、鋸歯状の帯が形づくる円の中心には、グリフォンが描かれています。

『PUGLIA ROMANICA』によると、床モザイクは教会の建設と同時(1045年)か、その後1081年に施されたものか、判断は難しいそうです。

また、側廊や後陣には、色々な動物が描かれています。

雄鹿。後ろ脚が素敵。

雄鹿

もしかして、雌鹿でしょうか。ふくよかな体がセクシー。

雌鹿?

象。鼻の先までファッショナブル。

グリフォン。かっこいい。

グリフォン

ライオンかもしれません。眉や首の描き方が独特で、口元がかわいい。

ライオン?

Santuario di Santa Maria a Mare。アドリア海に浮かぶ島にある要塞化された旧修道院です。11世紀の床モザイクが素晴らしいです。

“サン・ニコラ島(Isola di San Nicola)” への2件の返信

  1. 昔からずっと気になっていた教会ですが、見学にほぼ一日がかりなので行く事はないだろうなと諦めていました。やはり床のモザイク良いですね。車はホテルにでも置いていかれたのですか?

    1. 車は港の駐車場(PARCHEGGIO DEL PORTO)に置きました(€10でした)。
      荷物が重いのでなるべく歩きたくないからと、車上荒らしを避けるために安心して停められそうな駐車場が良いからです。

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