サン=ジャック=デ=ゲレ(Saint-Jacques-des-Guérets)

2025年5月17日(土)、三番目に訪れたのはSaint-Jacques-des-Guérets、Église Saint-Jacques-des-Guéretsです。

ここは、色彩豊かな壁画があります。

2025年、教会は4月1日から9月30日は毎日9:00〜18:30、10月1日から3月31日は9:00〜17:00に開いていました。

目次

1. Saint-Jacques-des-Guérets .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .

1. Saint-Jacques-des-Guérets

サン=ジャック=デ=ゲレ(Saint-Jacques-des-Guérets)は、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏ロワール=エ=シェール県にあり、県都ブロワの約45km北西に位置します。

教会は、ロワール川のほとりにあります。

東側外観

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

この教会は、スペインで布教した使徒聖ヤコブに捧げられている。11世紀にはガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼が盛んに行われた。聖ヤコブは、しばしば巡礼者として描かれる。

この教会には12世紀から13世紀にかけて制作された壁画の素晴らしいコレクションが収められている。場面の多様性と色彩の豊かさは特筆に値する。

12世紀の洗礼盤は教会の入口で鑑賞できる。

17世紀の木製の勝利アーチが、身廊とクワイヤを隔てている。

この後は、ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps『Touraine romane』を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps『Touraine romane』による平面図です。東が上です。

『Touraine romane』より

革命の初期、ロワール川の対岸にあるトロ(Trôo)の町の住民たちは、彼らの教会の前庭で、周辺で見つかった羊皮紙をすべて燃やした。そのため、サン=ジャック=デ=ゲレ(Saint-Jacques-des-Guérets)に関する古い文書は、現存していない。

11世紀、トロ(Trôo)の教会が建設されていた頃、サン=ジャック=デ=ゲレ(Saint-Jacques-des-Guérets)は、4km離れたサン・ジョルジュ・デ・ボワ修道院(abbaye de Saint-Georges-des-Bois)の管轄下にある小修道院兼村の教会(prieuré-cure)であり、その修道士たちは聖アウグスティヌスの規則に従っていたことだけがわかっている。

4. 内観

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

教会の中には、12世紀から13世紀にかけて制作された壁画があります。

左(北)側から順に、比較的保存状態の良いものをみます。

身廊の北壁にあるのは、「幼児虐殺」(『マタイによる福音書』2章)の場面だと思います。

白い真珠模様で区切られた、黄色と赤の2本の平行な帯で縁取られています。これは12世紀に描かれたことを示していると思います。

「幼児虐殺」

「幼児虐殺」の下には、「ご生誕」(『マタイによる福音書』1章、『ルカによる福音書』2章)が描かれていると思います。

「ご生誕」

後陣の北側に描かれているのは、「磔刑」(マタイ27章、マルコ15章、ルカ23章、ヨハネ19章)だと思います。

十字架の色づかいがかっこいい。

「磔刑」

「磔刑」の下には、「死者の復活」(『ヨハネによる福音書』5章、『コリントの信徒への手紙一』15章)が描かれていると思います。

天使の衣服のターコイズブルーが美しい。

「死者の復活」

後陣の窓のひとつに描かれているのは、聖ゲオルギオスと聖アウグスティヌスだと思います。

聖ゲオルギオス
聖アウグスティヌス

後陣の中央に描かれているのは、栄光のキリスト。

その下には「最後の晩餐」(『マタイによる福音書』26章、『マルコによる福音書』14章、『ルカによる福音書』22章、『ヨハネによる福音書』13章)が描かれていると思います。

栄光のキリスト

聖マルコ(有翼のライオン)、凛々しい。

聖マルコ

後陣の南側には、3段にわたって絵画があります。

天上のエルサレム、聖ヤコブの殉教

上段に、天上のエルサレム。聖ペトロが鍵を開けています。

中段に、「聖ヤコブの殉教」(『使徒言行録』12章)。

『使徒言行録』12章
1: そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、
2: ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
3: そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえようとした。それは、除酵祭の時期であった。
「聖ヤコブの殉教」

下段には、擬人像が敗北しているような場面が描かれています。悪徳の擬人像かもしれません。

後陣のすぐ右隣、身廊の南壁には聖ニコラウスの生涯が描かれていると思います。

聖ニコラウスの生涯

聖ニコラウスの生涯の下には、「ラザロの復活」(『ヨハネによる福音書』11章)が描かれています。

「ラザロの復活」

「ラザロの復活」の右隣は、3段にわたって絵画があります。

上段には、聖人たちが描かれていると思います。

『ヨハネの黙示録』の長老たち

右側では、キリストがアダムとエバを煉獄から救い出していると思います。

キリスト

中段には、悪魔たちが罪深い魂を捕まえる場面。悪魔がかわいい。

悪魔たちが罪深い魂を捕まえる

下段には、悪魔たちに苛まれる罪深い人たちが描かれていると思います。

Église Saint-Jacques-des-Guérets。色彩豊かな壁画があります。

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