サン=ベルトラン=ド=コマンジュ(Saint-Bertrand-de-Comminges)

2025年8月17日(日)の最後、六番目に訪れたのはSaint-Bertrand-de-Comminges、Cathédrale Sainte-Marie de Saint-Bertrand-de-Commingesです。

この村は「フランスの最も美しい村」(Les plus beaux villages de France)のひとつです。大聖堂は西扉口と回廊にロマネスク彫刻が残っています。

2025年、大聖堂は月曜から土曜には午前から、日曜祝日には午後から開いていました。身廊と後陣は無料で見学できましたが、回廊、クワイヤと宝物室への訪問は有料(€7.5)でした。なお、近くのヴァルカブレール教会(Basilique de Valcabrère)にも行く場合、複合チケット「pass DUO」を買うと割安になりました。

目次

1. Saint-Bertrand-de-Comminges .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .

1. Saint-Bertrand-de-Comminges

サン=ベルトラン=ド=コマンジュ(Saint-Bertrand-de-Comminges)は、オクシタニー地域圏オート=ガロンヌ県にあり、県都であるトゥールーズの約95km南西に位置します。

大聖堂は、丘の上の小さな村の中心にあります。

北東側遠景

2. 概要

入場料を支払うとリーフレットをもらえました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

サン=ベルトラン=ド=コマンジュ(Saint-Bertrand-de-Comminges)の有形遺産は、フランス南西部にあるこの象徴的な場所の起源と輝かしい過去を物語っている。中世の上町を見下ろすサント=マリー大聖堂と、下町の周辺に残るローマ時代の遺跡は、2,000年にわたる歴史を如実に物語っている。

この地の起源からローマ帝国の終焉まで
紀元前72年:主要なローマ都市ルグドゥヌムの建設。
2世紀:この都市とその領土であるキウィタス・コンウェナエは最盛期を迎えた。
420年頃:ピレネー山脈のこの都市は、トゥールーズの西ゴート王国に併合された。
510年頃: フランク王国の領土に編入された。

中世からルネサンス期にかけて
4世紀初頭:キリスト教共同体の最初の兆しが見られた。
506年:コンウェナエで初めて記録に残る司教が、アグド公会議の教令に署名した。
11世紀:ベルトラン・ド・リル(Bertrand de l’Isle)の司教在任中に、上町にロマネスク様式の大聖堂が建設された。
13世紀:1218年、ベルトラン・ド・リル(Bertrand de l’Isle)が列聖される。聖ベルトランの墓への巡礼が始まる。1222年、町は守護聖人の名を採用した。
14世紀:ゴシック様式の身廊の建設が開始された。
16世紀: クワイヤ、木製座席、オルガン、ステンドグラスが設置された。

フランス革命から現代まで
18世紀末:コマンジュ(Comminges)司教区が消滅し、その一部はトゥールーズ司教区に併合された。
19世紀初頭:巡礼は徐々に再開されたが、町の衰退を食い止めることはできなかった。

この後も、リーフレットを引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

リーフレットによる平面図です。東が上です。

リーフレットより

黒色:11世紀
茶色:12世紀
青色:13世紀
橙色:14世紀
黄色:15世紀
赤色:16世紀

4. 外観

西に行きます。

ロマネスク様式の大聖堂
これは長さ35m、幅15.5mの石造りの簡素な建造物だった。屋根は尖頭ヴォールトによって支えられている。入り口は要塞のような四角い塔を通るが、これは巡礼が始まった12世紀末の第二期建築に属するものである。当時採用された平面図は三身廊構造で、その痕跡は現在も前庭エリアに残っている。

西側外観

扉口の左右両側は、ローマ時代の遺跡から再利用された柱によって仕切られている。

西扉口

扉口の上部には、大理石で彫刻された見事なティンパヌムがあり、東方三博士の礼拝の場面を描いている。そこには、その場面を見守る聖ベルトランの姿が見て取れる。

西扉口

5. 内観

大聖堂の中に入ります。

身廊にて東を向く

南側廊から回廊に行くことができます。

この回廊は、聖職者たちの祈りと瞑想の場であると同時に、葬祭の場でもあった。12世紀、大聖堂の改築第1期と同時期に建設され、四つのギャラリーから成っている。

南ギャラリーと東ギャラリーの彫刻は、植物モチーフ(平らで滑らかな葉、巻き葉のスクロール模様をあしらった球体)が見られ、ゴシック様式を予感させる。

周囲の田園風景を見渡せる広い開口部は、20世紀初頭に造られたものである。

西ギャラリーにて南東を向く

西ギャラリーには、半円形のアーチ、対になった柱頭、そして2本一組の柱が見られる。装飾はトゥールーズのラ・ドーラード工房の影響を受けている。『創世記』の場面に加え、福音書記者像の柱も描かれている。

西ギャラリーにて北を向く

『創世記』の柱頭には、「アダムとエバ」(『創世記』3章)、「カインとアベル」(『創世記』4章)が彫られています。

柱頭

福音書記者像の上の柱頭には、各月の労働と黄道十二宮が彫られているようです。

柱頭

Cathédrale Sainte-Marie de Saint-Bertrand-de-Comminges。村は「フランスの最も美しい村」(Les plus beaux villages de France)のひとつです。大聖堂は西扉口と回廊にロマネスク彫刻が残っています。

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