プレザンス(Plaisance)

2025年8月8日(金)、最初に訪れたのはPlaisance、Église Saint-Martinです。

ここは、外観では南翼廊の扉口と後陣の軒下、内観では交差部の柱頭などの彫刻が良いです。

目次

1. Plaisance .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .

1. Plaisance

プレザンス(Plaisance)は、オクシタニー地域圏アヴェロン県にあり、県都であるロデーズの約45km南に位置します。

教会は、岩山に抱かれる村の南端にあります。

南側遠景

2. 概要

教会の中に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

ランス(Rance)渓谷を見下ろすプレザンス(Plaisance)の岩峰は、中世初期から「要塞化された岬」として存在し、その城塞は17世紀に解体されるまでこの地を支配していた。その跡地には様々な遺構が残っている。

最初の教会は、小規模な城塞付属の礼拝堂であったと考えられる。翼廊の扉口に再利用されたロマネスク様式のティンパヌムは、この最初の建物(11世紀)に由来する可能性がある。

12世紀末、ロマネスク様式で再建され、聖マルティヌスに奉献されたこの建物は、多角形の後陣、上層部に鐘楼を備えるドームを載せた交差部といった、かなり大規模なものであった。交差部の両翼には、東向きに配置された二つの小後陣が加えられている。ロマネスク様式の身廊が建設されたかどうかは定かではない。

15世紀、教会には広大なゴシック様式の身廊が増築された。そのリブ・ヴォールトは、天使や動物、紋章を掲げた人物像で装飾された柱頭によって支えられている。北側と南側にも、当時の様式で二つの礼拝室が建設された。この際、ロマネスク様式の扉口は身廊の西側の壁に移設された。

その後(17世紀頃か)、側廊にさらに二つの礼拝室が追加され、鐘楼はさらに1層分増築された。

19世紀(1833年~1834年)には、西側に階段を備えた大きなポーチが再建された。1894年に後陣に隣接して建てられた大きな聖具室は、1980年に撤去された。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内板による平面図です。東が上です。

案内板より

青色:12世紀末、ロマネスク様式
赤色:15世紀、ゴシック様式
橙色:17世紀?増築された礼拝室
黄色:19世紀、ポーチと階段

4. 外観

南に行きます。

南東側外観

南翼廊に扉口があります。ここに再利用されたティンパヌムは、最初の建物(11世紀)に由来する可能性があります。

南翼廊の扉口

東に行きます。

東側外観

柱頭が美しい。

後陣の柱頭

持ち送りには、動物の頭部、幾何学模様、植物模様などが彫られています。

持ち送り
持ち送り
持ち送り

5. 内観

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

交差部の柱頭彫刻が良いです。

交差部の柱頭

こちらは、たぶん「獅子の穴の中のダニエル」(旧約聖書『ダニエル書』6章)だと思います。

交差部の柱頭

アバクス(柱頭の上に置かれてアーチを支える部分)の彫刻も凝っています。

交差部の柱頭

こちらは、人物たちのようです。

交差部の柱頭

植物模様。

交差部の柱頭

天使たち、幻想的な生き物たち、のようです。

交差部の柱頭

天使たちは、翼を広げて正面を向いています。

交差部の柱頭

幻想的な生き物たちは、怪奇な姿をしています。

交差部の柱頭

柱は、その基盤にも彫刻があります。

柱の基盤

プレザンス(Plaisance)で活動した彫刻家たちは、コンブレの洗礼者聖ヨハネ教会(église Saint Jean Baptiste de Combret)でも作品を残しており、これにより建設時期を12世紀末(1196年頃)と特定できる。

Église Saint-Martin。外観では南翼廊の扉口と後陣の軒下、内観では交差部の柱頭などの彫刻が良いです。

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