サン=ジャン=ド=モーリエンヌ(Saint-Jean-de-Maurienne)

2023年8月4日(金)の最後、三番目に訪れたのは Saint-Jean-de-Maurienne、Cathédrale Saint-Jean-Baptiste です。

ここは、南隣にある Église Notre-Dame の北扉口が良いです。Cathédrale Saint-Jean-Baptisteについては、南側廊にティンパヌムの破片があります。地下聖堂もあります。

大聖堂は毎日8:00〜19:00に開きます。でも、地下聖堂は基本的に閉まっているので、見学するには事前に Office de Tourisme に予約が必要です。(2023年8月現在の情報です。)

目次

1. Saint-Jean-de-Maurienne へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. Le Grand Clocher .
5. Église Notre-Dame 
6. Cathédrale Saint-Jean-Baptiste .
 6-1. 地下聖堂
 6-2. 南側廊(ティンパヌムの破片)
 6-3. 身廊(浮き彫りの破片) .
Airbnb. . 

1. Saint-Jean-de-Maurienne へ

私はブラマン(Bramans)から、西に約45km、52分ほど運転して、町の中心に着きました。15:45頃のことです。

大聖堂前の駐車場が閉鎖されていたので、少し離れた場所に車を停めました。

Le Grand Clocher(南東側遠景)

大きな鐘楼(Le Grand Clocher)を目指して歩きます。

教会前広場に着きました。

la place de la cathédrale

上の写真の、向かって左の建物が Le Grand Clocher。

向かって右の建物が Église Notre-Dame 、その奥にあるのが大聖堂(Cathédrale Saint-Jean-Baptiste)です。

2. 概要

大聖堂(Cathédrale Saint-Jean-Baptiste)の中にリーフレットがありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

大聖堂の外
大聖堂を出ると大聖堂の広場を見渡す。向かい側には、1905年まで司教が住んでいた旧司教座宮殿がある。現在は博物館になっている。

左側には le grand clocher があり、その基礎は11世紀に遡る。もともとは « église Notre-Dame » として知られる旧教区教会の鐘楼であった。古い柱頭で飾られた、その側壁の扉口に注目。1000年頃に建てられ、現在は使われていないが、2022年に大規模な修復が行われた。
大聖堂とその付属施設とともに、かつての司教座聖堂参事会地区を形成している。

洗礼者ヨハネの聖遺物
紀元550年頃、聖女 Tygre(後に Thècle と呼ばれる)によってもたらされた聖遺物は、大聖堂の精神的な宝物である。1500年もの間、巡礼者たちは聖遺物の傍らで祈り、聖遺物を崇敬してきた。

内陣の下には、聖女 Thècle が洗礼者ヨハネの聖遺物を納めた6世紀の教会の跡がある。11世紀に行われた大規模な再建、拡張計画の際、この聖堂は上部教会に覆われた。聖遺物の傍らで祈りを捧げる巡礼者たちの瞑想の場、地下聖堂となったのである。

この後も、リーフレットを引用するときに太字で書きます。

3. 平面図

現地には平面図は見当たりませんでした。ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps の『Lyonnais Savoie Romans』による平面図です。

ゾディアック(Zodiaque)la nuit des temps のLyonnais Savoie Romansより

現在の回廊は15世紀の再建である。

4. Le Grand Clocher

Le Grand Clocher をみます。

Le Grand Clocher(南東側外観)

東側に扉口があり、案内が掲示してありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

11世紀に建てられ、15世紀に改築されたロマネスク様式の建物である。1477年、大鐘楼の尖塔が建設され、その高さは75メートルに達した!1794年、フランスによるサヴォワ占領下、革命派は尖塔の解体を要求した。鐘楼は30メートルの高さまで壊され、すぐ後ろにある Église Notre-Dame から切り離された。四つの二重窓から上は13世紀の建物である。破壊された鐘楼は15世紀のものである。塔の壁は Arc 川の小石でできている。鐘は4分の1時間ごとに鳴る。

いまは小道を挟んで東隣に Église Notre-Dame があります。フランス革命まではひとつの建物だったんですねえ。

Le Grand Clocher(北西側外観)

上の写真の、向かって左の建物が Église Notre-Dame です。

5. Église Notre-Dame

Église Notre-Dame もロマネスクです。

北扉口が良いんです。

Église Notre-Dame(北扉口)

私が大好きなのは、右(西)側の彫刻です。

Église Notre-Dame(北扉口)

裾がすぼまった衣装の人物も良いのですが、なんと言っても、まぐさの下の人物が良いです。市松模様の衣装がスタイリッシュですし、ジャガイモのような顔が素敵です。

Église Notre-Dame の北隣に大聖堂があります。

6. Cathédrale Saint-Jean-Baptiste

大聖堂に入ります。

1030年頃に建てられたロマネスク様式の堂々たる身廊は、15世紀半ばに木造で建てられたゴシック様式の天井に覆われている。

身廊にて東を向く
6-1. 地下聖堂

内陣の下に6世紀の教会の跡、地下聖堂があります。

(地下聖堂は基本的に閉まっているので、見学するには事前に Office de Tourisme に予約が必要です。私はスケジュールに余裕がなかったので予約しませんでした。)

内陣に案内が掲示してありました。

案内掲示にあった写真
案内掲示にあった写真

1030年から1070年にかけて行われた大聖堂の再建・拡張以来、地下聖堂は巡礼の中心地となった。11世紀から13世紀にかけて、聖遺物はそこに展示された。地下聖堂は二つの大きな部屋からなる。柱頭には多くの彫刻が施されており、彩色の跡が残っている。この千年前の建造物は、15世紀に大聖堂のクワイヤが増築された際に部分的に埋められ、1950年代後半に再び光を浴びるようになった。

案内掲示にあった写真
6-2. 南側廊(ティンパヌムの破片)

南側廊に、ティンパヌムの破片が固定してあります。

11世紀のロマネスク様式のティンパヌムの遺物があり、洗礼者ヨハネが福音書記者ヨハネに神の子羊であるキリストを指し示す姿が描かれている。

ティンパヌムの破片

福音書記者ヨハネの方が背が高く、衣服も良いものを着ているので、少し立派に見えます。

6-3. 身廊(浮き彫りの破片)

身廊の柱にカロリング期の浮き彫りの破片が埋め込んであります。

浮き彫りの破片
浮き彫りの破片

歴史のある大聖堂なんだな、って思います。

Cathédrale Saint-Jean-Baptiste。南側廊にティンパヌムの破片があります。地下聖堂もあります。南隣にある Église Notre-Dame の北扉口が良いです。

〜Airbnb〜

この日の全ての見学を終えた私は、北西に約53km、40分ほど車を運転して、Saint-Jean-de-la-Porte という村にある Airbnb にチェックインしました。台所兼食堂兼居間、シャワー・トイレ、寝室一つという間取りの一軒家です。車は敷地内の家の真ん前に駐車できました。

2泊の総額が€ 108.38 EURでした。

Airbnbの台所兼食堂兼居間
Airbnbの台所兼食堂兼居間

必要なものは全て揃っていたし、蚊が少なくて、良かったです。

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