2023年5月8日(月)、二番目の訪問地は Armentia。Basilica of San Prudencio de Armentia です。
ここは、内観では身廊と交差部と後陣の柱頭と洗礼盤、外観では南側のポルティコと持ち送り、後陣の柱頭が素晴らしいです。
2023年5月は、日曜と月曜は9:30〜14:00、火曜から土曜は9:30〜20:00に開いていました。
目次
Armentia へ .
概要 .
平面図 . .
内観 . .
<身廊:柱頭> . . .
<交差部:柱頭> . . .
<南翼廊:洗礼盤> . . .
<後陣:柱頭> . . .
南側外観 . .
<ポルティコ:浮き彫り> . . .
<軒下:持ち送り> . . .
東側外観 . .
<後陣:窓の柱陣> . . .
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Armentia へ
夫と私はラサルテ(Lasarte)から北に約2km、4分ほど運転して、ビトリア=ガステイスの郊外にある、大きな教会に着きました。11:00頃のことです。
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変な建物です。
大きな四角い建物に、半円形のロマネスク様式の後陣がくっついています。
概要
教会の中にリーフレットが置いてありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。
Armentiako San Andres eta San Prudentzio basilika / Basílica de San Andrés y San Prudencio de Armentia
9世紀から11世紀にかけて、Álavaに司教座が存在したという記録と11人の司教のリストがあり、Armentiaがその所在地であったことも記されているが、1088年、Calahorra教区に吸収された。これにより、Armentiaは、Álavaの大司教が統治する参事会教会となったが、1498年に司教座聖堂参事会員らがSanta María de Vitoriaに移転し、小教区教会となった。
ロマネスク様式の教会は12世紀にRodrigo de Cascante司教(1146-1190)により建設された。
1776年に開始された改修工事により、建物の外観と内部の多くが一新された。後陣と塔を除き、立方体のブロックというコンパクトな設計が追求され、その統合と容易なメンテナンスが保証された。回廊と北側と西側にあった付属の部屋の大部分を取り除いた。後陣の両側には、聖具室のための二つの囲いが設けられた。
結論として、当初のロマネスク様式の段階から、後陣と翼廊が保存されている。
教会はもともと使徒聖アンデレに捧げられていたが、1970年に聖プルデンティウスに改称された。
この後もリーフレットを引用するときは太字で書きます。
平面図
リーフレットに平面図がありました。東が上です。
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さっそく、見学です。
内観
<身廊:柱頭>
教会の中に入ります。
身廊の扉口の横に、ロマネスク様式の二重の柱が二つあります。
北側の柱頭には、ロバの子供を食い殺すネコ科の動物、オオカミやハイエナの獰猛さが描かれている。中央では、極悪非道な頭部が人間の犠牲者を呑み込んでいる。
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腕のある石工の仕事だと思います。獣の獰猛さと、ロバやヒトの脆弱さが、きわだっています。
<交差部:柱頭>
尖った樽型ヴォールトで覆われたオリジナルの交差部と翼廊が残されている。
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交差部の天井には、十字アーチがあり、その裾に四福音書記者のシンボルが描かれています。
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交差部の柱には丁寧に彫られた柱頭があり、植物、グリフォン、ワシ、ケンタウロスと戦う騎士などで装飾されています。
たいへん立派な彫刻です。
<南翼廊:洗礼盤>
南翼廊に洗礼盤があります。
Álavaで最も古いもののひとつである。
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簡素ですが、優雅です。
<後陣:柱頭>
後陣には三つの窓があります。その柱頭彫刻が、私は大好きです。
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猛禽類。
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6頭の四足獣に囲まれている男性。4人の男性。
謎めいていて、強烈に惹きつけられます。
南側外観
<ポルティコ:浮き彫り>
南扉口から、外に出ます。
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1776年に開始された改修工事により、浮き彫りが施された大きな彫刻像が解体され、ポルティコ内に設置された。
南扉口に近い順に見ていきます。
「受胎告知」
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「キリストの昇天」
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この騎士はコンスタンティヌス、あるいは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路に同じ騎士が頻繁に登場することから聖ヤコブと同定されている。
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神秘の子羊のティンパヌム。中世の聖職者の墓の上に置かれた。上層には洗礼者ヨハネと預言者イザヤが、十字架を背負った子羊を挟んでいる。碑文は「天国の門」を引き合いに出して、その犠牲的性格を強調している。まぐさには、十字架と二人の天使によってクリスモンが掲げられている。帯は、Rodrigo de Cascante司教(1146-1190)を暗示しており、これは作品の年代を特定するために不可欠である。
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向かって左のアーチの下に描かれているのは「キリストの黄泉降下」だと思います。
使徒信条によると、十字架上で死んだイエスは、復活の朝まで3日のあいだ、黄泉の国(Limbo)に下って旧約聖書時代の預言者やアダムの魂を死や悪魔から開放して天国に導きます。
向かって右のアーチの下に描かれているのは、「キリストの復活」だと思います。
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立派な作品です。
<軒下:持ち送り>
16世紀にすでに改修されていた鐘楼は再建され、回収された持ち送りは南側の軒下に移された。
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持ち送りは、怪しい生き物たちが並びます。
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私が一番好きなのは、ハープを奏でるヤギ。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/10/A63D9321-B3BC-423D-AC52-F03F7B79685D_1_201_a-1024x1024.jpeg)
ロバじゃないです。ヤギ。
東側外観
<後陣:窓の柱頭>
私が大好きな、強烈な魅力を放つ後陣の窓の柱頭彫刻は、教会の内側だけでなく、外側にもあります。
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後陣には窓が三つあります。
後陣南窓、向かって左の柱頭。中央には、右手で角笛を持つ男性がいます。彼の隣には、大きな口と尖った耳を持つ奇妙な生き物。反対側には四足獣と人の顔。
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後陣中央窓、向かって左の柱頭。中央の髭の男性は右手で縄を持ち、その綱は四足獣をつないでいます。
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後陣中央窓、向かって右の柱頭。右手で馬の手綱を引き、左手で魚を持つ騎士。
魚ですよ?なんで、魚?
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後陣北窓、向かって左の柱頭。植物と、裸の人物。
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後陣北窓、向かって左の柱頭。中央には、左手で鬚を持ち、右手で枝を持つ男性。彼の両側には、2人の女性がいます。そのうち、枝を掲げられている方の女性は、腹部が大きいです。妊娠しているのかもしれません。
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何を意味するのかは、不明です。でも、強烈に惹きつけられます。
Basilica of San Prudencio de Armentia。内観では身廊と交差部と後陣の柱頭と洗礼盤、外観では南側のポルティコと持ち送り、後陣の柱頭が素晴らしいです。
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