マルキネス(Markinez)

2023年5月7日(日)、最初の訪問地は Markinez。Ermita de San Juan です。

ここは、南扉口が立派です。内陣や後陣の窓や柱頭も豪華です。

Ermita は閉まっていました。私は Ermita の中に入りませんでした。

目次

Markinez へ .
概要 .
平面図 . .
北側外観 . .
東側外観 . .
南側外観

Markinez へ

5月7日は、夫はサッカー観戦に出かけました。この日は私が1人でロマネスクを巡ります。

私はAirbnbから南東に約31km、30分ほど運転して、道路脇の Ermita に着きました。9:30頃のことです。

私は「Ermita が、そろそろ、左側に見えてくるはずなんだけどなあ」と思いながら運転をしていて、驚きました。

あ!

南側外観

私は、急に止まれず、通り過ぎちゃいました。

そして、車を路肩に寄せて停め、振り返りました。

わお。

南東側外観

これは、すごい。

私にとって、Ermitaって、もっと粗末なイメージでした。清貧に暮らして祈りを捧げる隠遁の庵のような。

ところが、どうです?

美しく整えられた切り石が積まれているし、立派な扉口があるし、豪華な装飾の窓が三つもあります。

びっくりだ。

概要

現地に案内板がありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。

San Joan baseliza / Ermita de San Juan

Álavaで最も美しいロマネスク建築のひとつである。そのファサードには、Álavaに現存する数少ない1226年の礎石が残されている。
年代的にも芸術的にも過渡期のものであるが、半円アーチ、フレア状の開口部、市松模様の装飾は、最も純粋なロマネスク様式の要素を想起させ、ヴォールトや扉口のアーチのポインティングなど、初期ゴシック様式の要素も混じっている。

ちなみに、案内板に教会内部の写真がありました。

案内板による教会内部の写真

確かに、半円アーチと尖頭ヴォールトが共存してます。

案内板による教会内部の写真

いかにも13世紀のロマネスク建築。

この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。

平面図

現地には平面図が見当たりませんでした。Románico Digital による平面図です。東が右です。

Románico Digital による平面図

さっそく、見学です。

北側外観

美しく整えられた切り石を、建物全体に使うのは、難しかったようです。

北東側外観

身廊の北側の一部は、やや粗雑な石が使われています。

東側外観

後陣の軒下には柱頭が二つあり、窓が一つあります。

東側外観

後陣軒下の柱頭には、小さく動物の顔が描かれている他は、様式化された植物が描かれています。

後陣軒下の柱頭彫刻
後陣軒下の柱頭彫刻

後陣の窓の柱頭には、様式化された植物だけが描かれているようです。

後陣の窓

簡素だけれど、立派な後陣です。

南側外観

南側の装飾は、より豪華です。

南側外観

内陣の窓は左右に三つずつの柱が並びます。繊細な彫刻が施されています。

窓と南扉口の間に、Álavaに現存する数少ない1226年の礎石が残されています。

碑文

南扉口も、たいへん立派です。

南扉口

柱頭には、いくつかの人の顔と、植物が描かれています。

南扉口
南扉口

アーチにも、こんなにびっしりと彫刻があります。

南扉口

このアーチをくぐると、神妙な気持ちになりそう。

Ermita de San Juan。南扉口が立派です。内陣や後陣の窓や柱頭も豪華です。

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