ヴェトラッラ(Vetralla)

2022年12月6日(火)、最初の目的地はVetralla。Chiesa di San Francescoです。

ここは、地下聖堂と身廊の柱頭彫刻が素晴らしいです。南壁の盲アーチも良いです。床モザイクもあります。

目次

Vetralla へ .
概要 .
外観:西側(ファサード) .
外観:南側の盲アーチ .
内観:全体、床モザイク .
内観:身廊の柱頭彫刻 .
内観:地下聖堂 .

アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。

Vetralla へ

私は宿から南西に約14km、14分ほど運転して、美しい丘の上に着きました。9時半頃のことです。

南西側外観

私は、700メートルくらい離れた場所にある、大型の公共無料駐車場(Piazzale San Marco)に車を停めました。

概要

教会の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

この教会は、おそらく異教神殿の跡地に建っており、9世紀に建てられたSanta Maria in valle Cajanoという初期キリスト教の教会の跡に建てられたと考えられる。

最初の建設段階は、おそらく現在の地下聖堂の一部に関するもので、11世紀にさかのぼる可能性がある。

その後、クレメンス3世(1187-91)の教皇時代に、地下聖堂の拡張と現在のような上部教会の建設が行われ、この時に主祭壇が奉献された。

1207年に教皇インノケンティウス3世が訪れ、完成を見届けたと思われる。

15世紀初頭、フランシスコ会の修道士が到着し、教会は聖フランチェスコに捧げられた。

内部構造は何度も変更されたが、最も手が加えられたのは1612年である。バロック様式の大きな祭壇を作り、側窓を閉じ、身廊を絵画で飾り、古い絵画を悪く修復した。また、主後陣は大きな祭壇で完全に塞いでしまった。おそらくその時、地下聖堂を閉鎖し、埋葬地としたのであろう。

1894年、最後の救済工事が行われた。ロマネスク様式の多くが回復され、地下聖堂も再開されたが、地下聖堂を飾るフレスコ画はクリーニングでほとんど失われてしまった。

この後も、案内掲示を引用するときは太字で書きます。

外観:西側(ファサード)

ファサードの装飾は簡素です。

西側外観

白い石は再利用のようです。

西扉口

うっすらとアルファベットが刻んでありますが、逆さまです。

外観:南側の盲アーチ

南側の装飾もたいへん簡素なのですが、美しい。

南側外観

南壁の盲アーチの装飾が素敵です。

南壁の盲アーチ

南扉口が開いています。

内観:全体、床モザイク

教会の中に入りました。

照明スイッチ(有料)は、祭壇の右にあります。聖具室の扉の近くです。

身廊にて東を向く

三身廊、三後陣。立派な床モザイクがあります。

南側廊にて西を向く

右側には15世紀後半のフレスコ画があり「聖ウルスラと1万1千人の処女」が描かれている。身廊には17世紀のフレスコ画があり、アッシジの聖フランチェスコの生涯が描かれている。

内観:身廊の柱頭彫刻

柱頭彫刻が素晴らしい。

身廊には、6本の柱が2列あり、植物をモチーフにした柱頭彫刻が並びます。

身廊にて北東を向く

ときどき、魚がいたり、

柱頭彫刻

動物がいたり。

柱頭彫刻

ひとつひとつが少しずつ異なっています。

柱頭彫刻

どれも、とても美しい。

内観:地下聖堂

地下聖堂には、三つの後陣と二つの階段があります。

南階段にて、東を向く

地下聖堂へは、上部教会の側廊から行けます。

地下聖堂にて上部教会の南側廊を見上げる

柱は27本あり、一部は周囲の壁に埋め込まれているが、その多くは再利用であり、柱頭の多くも再利用である。

柱頭彫刻が美しい。

地下聖堂

祭壇のあたりは、厳かな雰囲気です。

地下聖堂にて東を向く

少しフレスコ画が残っています。

フレスコ画

Chiesa di San Francesco。地下聖堂と身廊の柱頭彫刻が素晴らしいです。南壁の盲アーチも良いです。床モザイクもあります。

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