ヴィルフランシュ・ド・コンフラン(Villefranche-de-Conflent)、続きです。
12世紀〜13世紀頃に建てられた、聖ヤコブ教会に行きました。
ごつごつした岩山を背にして、この鐘楼。何だか男っぽい教会だなあと思いました。
というのも、この鐘楼は13世紀のものだし、教会全体もゴシック時代に拡大されました。それに、17世紀に村を取り囲む城壁を作ったとき、教会が城壁の南側に隣接していたもんだから、要塞を強化するために変えられちゃったんです。
ところで、この村の17世紀の城壁は世界遺産です。その世界遺産というのは、築城の名手のヴォーバン領主セバスティアン・ル・プレストル(Sébastien Le Prestre, Seigneur de Vauban)が築いた要塞や都市の城壁が対象で、フランスの12か所の物件がまとめて登録されたもの。この村の城壁が、その12か所のうちの一つなんだそうで。だから、この村では教会より「ヴォーバンの城壁」の方が有名です。
教会に話を戻すと、17世紀に変えられたものの一つが Portal です。上の写真で、鐘楼の下の向かって右側のところ。最初、12世紀に教会が建てられた時には、ここに西側の Portal があったんです。17世紀に、向かって左側の今の場所(北側)に移したそうです。
この教会で私が一番、好きなのは、何と言ってもこの Portal です。
ピンク色の大理石が最高に美しい。
さらに柱頭彫刻もね、良いんです。
12世紀のもの。
向かって右側の二つ
向かって左側の二つ
柱頭の上にも、アニメみたいな濃いキャラがいます。向かって右
柱頭の上の濃いキャラ、向かって左。舌出しおじさん。
左右の濃いキャラの上にも、なんじゃこりゃ、って感じの装飾が弧を描くように並んでいます。
真面目そうな表情もあれば
もしかして赤塚不二夫がデザインした?って感じのや
猿かなあ?人じゃないよね。
急に真顔になったかと思うと
舌出しおじさんが再び。
この教会がある場所は広場に面しているんですが、Portalに向かって左をみると背景には中世の街並みとゴッツイ岩山が見えて
右側を見ると、背景には、お洒落なオープンエアのテーブルが並んでいます。
面白い立地です。
思いがけず、美しいピンク大理石と奇妙な舌出しおじさんに歓迎してもらいました。
ヴィルフランシュ・ド・コンフラン(Villefranche-de-Conflent)、良かったです。
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