ヴェゾン=ラ=ロメーヌ(Vaison-la-Romaine)

2023年9月22日(金)、最初に訪れたのは Vaison-la-Romaine、サン=クナン礼拝堂(Chapelle Saint-Quenin)です。

ここは、後陣が素晴らしいです。

礼拝堂は閉まっていました。私は礼拝堂の中に入りませんでした。

目次

1. Vaison-la-Romaine へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(ファサード) .
5. 外観(後陣) .

1. Vaison-la-Romaine へ

ヴェゾン=ラ=ロメーヌ(Vaison-la-Romaine)は、フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ヴォクリューズ県にある町で、アヴィニョンの約40km北東にあります。

古代ローマの遺跡があり、円形劇場で行われるヴェゾン=ラ=ロメーヌ国際合唱フェスティバルで知られています。

北東側遠景

でも、私の目的はロマネスク。

2. 概要

礼拝堂の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

古代末期には、埋葬地は町の西側十数ヘクタール(1,2,3,4)を占めていた。最古のキリスト教の碑文は3世紀末のものである。早くも4世紀には、この宗教共同体は司教によって統治されていた: ダフヌス(Daphnus)は314年のアルル公会議に、アウシシオス(Auspicius)は439年のリエス公会議と442年のヴェゾン公会議に出席している。6世紀末には、単一の埋葬地は存在しなかったが、墓はあちこちに点在しており、しばしば古代ローマ時代の家屋の跡地にあった(5,6,7)。

案内板より

町の北に位置するこの礼拝堂は、556年から578年まで司教を務め、1205年に列聖されたクナン(Quenin)に捧げられている。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内板による平面図です。東が下です。

案内板より

では、見学しましょう。

4. 外観(ファサード)

身廊とファサードは、17世紀にジョゼフ・マリー・ド・スアレス(Joseph Marie de Suarès)司教の下で再建されたもので、司教の紋章が刻まれている。また、ファサードにはめ込まれた宗教的装飾(聖体の壺とブドウの木)のプレートは、1630年に町の紋章のモデルとなった。

北西側外観

教会の北には、サン=クナン通り(Av. Saint-Quenin)が通っています。

5. 外観(後陣)

教会の南には、ブドウ畑。

町の中なんですが、ここだけ穏やかな空気が流れていました。

東側遠景(ブドウ畑)

後陣をみます。

東側外観

12世紀に造られた後陣は、非常に質が高く、三角形である。コリント式の柱頭を持つフルーテッド・ピラスターが、ローマ時代のタイルを再利用したフリーズを持つアーキトレーヴと、古代古典様式のコーニスを支えている。

後陣外観

質の高い後陣には、繊細で美しい装飾があります。

後陣外観

内陣の外壁部分にも、後陣と同じようにローマ時代のタイルを再利用したフリーズを持つアーキトレーヴと、古代古典様式のコーニスなどの装飾があります。そして、角には人物などが描かれています。

内陣外観
内陣外観
内陣外観

柱頭にも、人物たちが描かれているものがあります。

左の人物は、右手に剣を持っているようです。彼の隣にいるのはライオンだと思います。

後陣外観

同じ柱頭の別角度には、別の人物たちが描かれています。

後陣外観

小さい足が良いです。

サン=クナン礼拝堂(Chapelle Saint-Quenin)。後陣が素晴らしいです。

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