ヴァルカブレール(Valcabrère)

2025年8月17日(日)、五番目に訪れたのはValcabrère、Basilique Saint-Just de Valcabrèreです。

ここは、北扉口が素晴らしいです。

2025年、教会は毎日昼休みなく開いていました。有料(€3)でした。なお、近くのサン=ベルトラン=ド=コマンジュ大聖堂(Cathédrale de Saint-Bertrand-de-Comminges)にも行く場合、複合チケット「pass DUO」を買うと割安になりました。

目次

1. Valcabrère .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .

1. Valcabrère

ヴァルカブレール(Valcabrère)は、オクシタニー地域圏オート=ガロンヌ県にあり、県都であるトゥールーズの約90km南西に位置します。

教会は、集落から南に外れた、田園の中にあります。

南西側遠景

2. 概要

教会の中にリーフレットがありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

ロマネスク様式のサン=ジュスト教会(basilique Saint-Just)は、12世紀に、4世紀の広大な墓域の近くに建てられた。その場所は、ローマ帝国時代の主要都市ルグドゥヌム・コンウェナルムの郊外にある。

建設の際に利用されたローマ時代や初期キリスト教時代の遺構(大理石のブロック、フリーズの破片、柱、柱頭など)が、この教会に独自性を与えている。

このバシリカは、何世紀にもわたり巡礼の地であり続けてきた。アルル街道の分岐路のひとつに位置し、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼者たちの立ち寄り所となっている。

この後も、リーフレットを引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

リーフレットによる平面図です。東が左です。

リーフレットより

4. 外観

北に行きます。

資料が残されていないため、14世紀に建てられた堂々とした鐘楼を除き、この教会は11世紀末から13世紀初頭にかけて建設されたと一般に考えられている。

北側外観

北扉口が素晴らしいです。

北扉口

12世紀末のものとされる。ティンパヌムに注目してほしい。これは3段のチェッカー模様アーチの中に収められている。中央には威厳を放つキリストが左手に聖書を広げている。キリストは、その栄光を象徴する「マンドルラ」と呼ばれるアーモンド形の枠の中に彫られており、このマンドルラは2人の福音書記者によって支えられている。左には聖マルコと獅子、右には聖ヨハネと鷲がおり、 残りの2人の福音書記者は、左が聖マタイと男性、右が聖ルカと牛である。彼らの頭上では、2人の天使がキリストに香を捧げている。

北扉口

二つのアーチは柱状の彫像の上に支えられている。手前には、左にユストゥス、右にパストールという2人のスペインの若き殉教者が確認できる。柱頭には、ユストゥスの斬首と、パストールの逮捕、そして拷問の様子が彫られている。
ユストゥスの後方の柱頭には石打ち刑が描かれており、そこから最初の殉教者である聖ステファノを特定できる。パストールの後方の人物は、おそらく聖ヘレナであろう。その柱頭には、棒を手にし、小さな樽を背負ったひげを生やした使用人が差し出す馬に、女性が乗るよう促されている様子が描かれている。

左(東)から順に、聖ユストゥス、聖ステファノ。

北扉口

聖ヘレナ、聖パストール。

北扉口

柱頭には、それぞれの聖人の生涯の場面が彫られています。

ユストゥスの柱頭には、斬首される場面。

北扉口

聖ステファノの柱頭には、石で打たれる場面。

北扉口

聖ヘレナの柱頭には、馬に乗るよう促されている場面。

北扉口

聖パストールの柱頭には、逮捕、拷問される場面です。

北扉口

5. 内観

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

柱の一部には、再利用された石板が埋め込まれています。

この教会の独自性は古代に由来する。壁の中には、古代都市や周辺の記念碑的建造物という「天の恵みのような採石場」から取り出された数多くの断片(建築用石材、柱、柱頭など)が見られる。これらはもともと人目に触れることを意図したものではなく、幾何学模様や聖書に由来する場面が描かれた漆喰で覆われていた。

クワイヤの入り口(積み重ねられた柱、アカンサスの葉の浅浮き彫り、紋章のフリーズ)や、小後陣の入り口(切断された柱身、柱頭)に見られる再利用石材に注目してほしい。
左側の側壁やクワイヤの石積みには、厚さ8~12cmの薄い石が数多く見られる。これらは、大規模な古代の墓地から切り出された石棺の側壁である。

北側廊にて南東を向く

内陣に行きます。

内陣にて北東を向く

天蓋(チボリウム)の下に入ることができます。

チボリウムの下

シボリウムの下には、小さなアーチ型の地下室があり、そこには聖遺物に添えられていた教会の奉献羊皮紙の複製が展示されている。この一連の文書は、1885年に祭壇の石積みの中から発見された。1200年10月付のこの文書によると、この祭壇は聖ユストゥスと聖パストール、そして最初の殉教者である聖ステファノに捧げられていることがわかる。

教会の奉献羊皮紙の複製

Basilique Saint-Just de Valcabrère。北扉口が素晴らしいです。

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