2025年8月10日(日)、五番目に訪れたのはBessuéjouls、Église Saint-Pierre de Bessuéjoulsです。
ここは、鐘楼ポーチが素晴らしいです。
2025年、教会は毎日昼休みなく開いていました。
目次
1. Bessuéjouls .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .
1. Bessuéjouls
ベシュエジュール(Bessuéjouls)は、オクシタニー地域圏アヴェロン県にあり、県都であるロデーズの約20km北東に位置します。
教会は、村の東端にあります。

2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
ベシュエジュール(Bessuéjouls)は、ケルト語に由来しラテン語化された地名で、「ツゲの木の生える空き地」を意味する。
サン・ピエール教会は、当初、狭い身廊が長方形のクワイヤへとつながる、ごく質素な建物だったと思われる。
ベシュエジュール小修道院(prieuré de Bessuéjouls)は、1082年に譲渡が記録されている近隣のボズール(Bozouls)の教会とおそらく同時に、マルセイユのサン=ヴィクトール修道院(abbaye Saint-Victor de Marseille)に寄進された。
12世紀には、西側に美しいピンク色の砂岩で築かれた鐘楼ポーチが建てられ、不規則な砕石で築かれた平らな後陣と対照をなしている。
16世紀には、身廊とクワイヤが改築され、破線形のアーチ型天井で覆われた。また、三つの礼拝室も設けられた。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
(Zodiaque) la nuit des temps『Rouergue roman』によるchapelle hauteの平面図です。東が右です。

4. 外観
北に行きます。
四角い塔の上階には chapelle haute があり、これはロマネスク美術の至宝である。この礼拝室は北側と南側に二つの突出部が隣接しており、アーチ列で飾られている。中央には三葉アーチが、その両側には半円アーチが配置され、これらはいずれも壁に接して立つ小柱の柱頭の上に支えられている。

軒下には、動物やハイブリッドな姿、そして人物をモチーフにした一連の美しい持ち送りが見られる。
こちらの持ち送りは天使、それから生き物たちに胸を噛まれる女性、だと思います。
女性の両肩には蛇も噛みついているようです。苦しそう。
持ち送りの中には、胸を露わにし、豊かな髪を持ち、そして豚の足を持つ「黙示録の大淫婦」も含まれている。
豚の足を持つ持ち送りはこちらです。でも、私には「黙示録の大淫婦」とは思えません。

なぜなら、『ヨハネの黙示録』の記載はこうだからです。
『ヨハネの黙示録』17章
1: さて、七つの鉢を持つ七人の天使の一人が来て、わたしに語りかけた。「ここへ来なさい。多くの水の上に座っている大淫婦に対する裁きを見せよう。
2: 地上の王たちは、この女とみだらなことをし、地上に住む人々は、この女のみだらな行いのぶどう酒に酔ってしまった。」
3: そして、この天使は“霊”に満たされたわたしを荒れ野に連れて行った。わたしは、赤い獣にまたがっている一人の女を見た。この獣は、全身至るところ神を冒瀆する数々の名で覆われており、七つの頭と十本の角があった。
4: 女は紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものや、自分のみだらな行いの汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。
5: その額には、秘められた意味の名が記されていたが、それは、「大バビロン、みだらな女たちや、地上の忌まわしい者たちの母」という名である。
「黙示録の大淫婦」は、聖書に従えば、紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、金の杯を手に持っているはずです。
おそらく、これは「黙示録の大淫婦」ではなく、幻想的な生き物だと思います。
さて、これらの持ち送りは表情が豊かです。
5. 内観
chapelle haute の中へは、教会内部からアクセスします。

鐘楼ポーチの南北に、狭い階段があります。

階段を昇ると、12世紀の姿がほぼ残る美しい礼拝室があります。
chapelle haute は大天使聖ミカエルに捧げられている。伝説によれば、聖ミカエルは5世紀にイタリアのモンテ・ガルガノで幼い羊飼いたちに現れたとされる。その記念としてモン・サン=ミシェルやル・ピュイ=アン=ヴレ(Le Puy-en-Velay)のように大天使に捧げられた聖域が山頂に築かれ、山がない場合、カロリング朝時代以降、聖ミカエルはしばしば鐘楼ポーチの上の階で崇敬されるようになったと、歴史家ジャン=クロード・フォー(Jean-Claude Fau)は記している。
礼拝室の東壁には盲アーチがあります。現在は塞がれていますが、平面図を見ると、おそらく元は教会の身廊へと開口していたと思います。

北側の柱頭彫刻を二つみます。
こちらは、ぶどうと2人の人物だと思います。

こちらは、植物と1人の人物だと思います。

祭壇をみます。
西面には三つのアーチがあり、両側は半円形、中央は三つ葉形です。

北面には、大天使聖ミカエル。

南面にも天使が彫られています。
おそらく大天使ガブリエルで、聖句(phylactère)を手にしているが、その碑文は失われている。

南側の柱頭彫刻を三つみます。

2人の天使が片手で横断幕の端を、もう片方の手で光輪と翼を持つ像を握っていますが、その像は破損しています。

編み模様。

こちらは、セイレーンとケンタウロスだと思います。同様の柱頭がコンク(Conques)にもあります。

Église Saint-Pierre de Bessuéjouls。鐘楼ポーチが素晴らしいです。
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