2025年8月11日(月)、二番目に訪れたのはCahors、Cathédrale Saint-Etienneです。
ここは、北扉口が素晴らしいです。
2025年、大聖堂は毎日昼休みなく開いていました。
目次
1. Cahors .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .
5. 外観 .
1. Cahors
カオール(Cahors)は、オクシタニー地域圏ロット県の県都で、オクシタニー地域圏の首府トゥールーズの約90km北、首都パリの約490km南西にあります。
大聖堂は、大きく蛇行するロット川に抱かれた、町の中心にあります。
二つのクーポラが印象的です。

2. 概要
観光局のWebサイトによる概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
大聖堂は「独創的」な外観を呈している。ゴシック様式やロマネスク様式をはじめとする様々な影響が混在しているだけでなく、二つのクーポラもその特徴である。高さ32メートルを誇るこれらのクーポラは、コンスタンティノープルの聖ソフィア大聖堂に次いで、中世最大の規模を誇る。
19世紀、建築家たちはクーポラを覆っていた外側の屋根を取り払い、風景に際立つ「スレートブルー」の屋根を露出させることでクーポラの美しさを引き立てた。
1119年~2019年:大聖堂は900周年を迎える
鐘楼と二つのクーポラの頂上から、大聖堂は数世紀にわたり、住民たちを見守ってきた。公式な建設年は1119年で、この年、教皇カリストゥス2世が祭壇を奉献した。カオール(Cahors)の歴史を象徴するこの建造物は、2019年に900周年を迎えた。
大聖堂とその至宝:キリストの聖頭巾
アルジャントイユ、トリノ、あるいはオビエドの聖地と同様に、カオール大聖堂には計り知れない価値を持つ品が収められている。キリストの聖頭巾である。
伝説と歴史が交錯している。ある説では、カオールへの伝来はカール大帝に遡るとされる。彼は、自らの帝国と結びつけることを夢見ていたムーア人のスルタンの娘から聖なる頭巾を受け取ったとされる。また、12世紀にカオール司教ジェロ・ド・カルダヤック(Géraud de Cardaillac)が、エルサレムの門前で異教徒によって冒涜されるのを防ぐため、聖地から持ち帰ったという説もある。
どちらの説を信じるにせよ、ひとつだけ確かなことがある。トリノの聖骸布と同様に、聖頭巾はキリストが墓に葬られた際の五つの聖遺物のひとつであるということだ。
この頭巾は布製の帽子のような形をしており、その役割は故人の頭を首筋まで覆い、あごの下で結ぶことだった。奇跡的な力があるとされ、目に当てると目の病気を治すと評判だった。
盗まれた後、発見され、非公開で保管されていたが、大聖堂の900周年を機に再び世間に公開された。現在は、大聖堂のクワイヤの後方に位置する礼拝堂に安置されている。
この後も、観光局のWebサイトを引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
(Zodiaque) la nuit des temps『Quercy roman』による平面図です。東が上です。

縦横網目:11世紀
黒色:12世紀
斜め網目:13世紀
縦線:15世紀
点々:18世紀
4. 内観
大聖堂の中に入ります。

柱頭彫刻は、モワサック(Moissac)の鐘楼ポーチのそれを思い出します。

5. 外観(北扉口)
外に出て、北に行きます。

北扉口をみます。
軒下にも豊かな彫刻があります。

一番外側のアーキヴォルトには、戦う人たちが彫られています。

いちばん興味深いのは、ティンパヌムです。

北扉口のティンパヌム
ロマネスク時代の典型的なティンパヌムで、1140年から1160年の間に建造された。当時、この扉口は大聖堂の正面入口となっていた。1732年、大聖堂内部の観覧席建設のため、北扉口は壁で塞がれた。その後1840年までその状態が続いたが、この年に再び発見され、彫刻が施されたティンパヌムも同時に発見された。その後、20世紀初頭に修復が行われた。ティンパヌムには、マンドルラの中に威厳を放つキリストが描かれている。これはキリスト昇天の場面であり、その周囲にはキリスト教最初の殉教者である聖ステファノの殉教の様子が表現されている。キリストの下には、聖母マリアを囲むように11人の使徒(ユダは欠けている)が配置されている。これはトゥールーズのサン=セルナン(Saint-Sernin de Toulouse)、ボーリュー(Beaulieu)、モワサック(Moissac)といった系譜に属しており、すなわちクリュニー修道院の影響下にあるものである。
上部の両側に、この大聖堂の守護聖人である聖ステファノが、聖書に忠実に彫られています。
「聖ステファノの殉教」(『使徒言行録』7章)
『使徒言行録』7章
51: かたくなで、心と耳に割礼を受けていない人たち、あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。あなたがたの先祖が逆らったように、あなたがたもそうしているのです。
52: いったい、あなたがたの先祖が迫害しなかった預言者が、一人でもいたでしょうか。彼らは、正しい方が来られることを預言した人々を殺しました。そして今や、あなたがたがその方を裏切る者、殺す者となった。
53: 天使たちを通して律法を受けた者なのに、それを守りませんでした。」
54: 人々はこれを聞いて激しく怒り、ステファノに向かって歯ぎしりした。
55: ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、
56: 「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。
57: 人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、

『使徒言行録』7章
58: 都の外に引きずり出して石を投げ始めた。証人たちは、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた。
59: 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。
60: それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。

上部中央には、優雅に天に昇るイエスと天使たち。
下部には、聖母マリアと11人の弟子たちが彫られています。
人物たちは表情が豊かで、細部まで美しく仕上げられています。

中央に聖母マリアを配置すると、11人の弟子たちをバランスよく配置するのが難しそうです。
でも、こんな方法でその問題が解決されていました。
11人の弟子たちのひとりを、半身にしています。

Cathédrale Saint-Etienne。北扉口が素晴らしいです。
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