リーパリ(Lipari)

2024年8月17日(土)、唯一訪れたのはLipari、Chiostro Normannoです。

ここは、素朴な美しさに息をのみます。

2024年、回廊は大聖堂(Basilica Concattedrale di San Bartolomeo)の中から行きました。大聖堂は毎日9:00〜18:00に開いていました。回廊は有料(€1)でした。

目次

1. Lipari へ .
2. 概要 .
3. 案内図 .
4. 回廊 .

1. Lipari へ

リーパリ(Lipari)は、シチリア州メッシーナ県に属するエオリア諸島のリーパリ島にある町で、県都メッシーナの約60km北西にあります。

〜カラブリア州からシチリア州へ〜
前日(8月16日)にカラブリア州のスティロ(Stilo)を見学した後、夫と私はレンタカーと共にフェリーに乗ってシチリア島に渡りました。カラブリアとシチリアを結ぶフェリーはVilla San Giovanniから出て片道約20分でMessinaに着きます。料金は2人と車1台で片道総額USD$64.17でした。

〜シチリア島からリーパリ島へ〜
Messinaで一泊し、8月17日朝にAirbnbをチェックアウトすると、車で36分の道のりを西に向かい、Milazzoに行きました。車は港近くの屋内駐車場に停めました。駐車料金は€18でした。MilazzoからLipari行きの高速艇に乗り、片道約70分でLipariに着きます。料金は2人で往復総額€50くらいでした。

Milazzo港にて高速船に乗船、Lipariへ

Lipari港から大聖堂までは、約700メートルの道のりです。大聖堂は城壁の中にあります。

大聖堂に着きました。

大聖堂の北西側外観

大聖堂に入ると、南側廊に土産物売場があります。

南側廊にて南東を向く

土産物売場で回廊の入場料(€1)を支払うと、赤丸で示したアーチを通って回廊に行くことができます。

2. 概要

回廊の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

アラブ人の侵略が続いた後、リーパリ島はほぼ完全に無人島となっていた。ノルマン人がこの島を再興しようと到着した際には、リーパリ島にはギリシャ語を話す少数の住民しか残っていなかった。

そこで1083年、ルッジェーロ伯はベネディクト会の修道士たちを派遣した。彼らはその地の美しさと静けさをたいへん気に入り、城からほど近い場所に修道院を建設した。修道院長アンブロージオは回廊を建設させた。しかし、今日私たちが賞賛するノルマン様式の回廊は、ノルマン王ルッジェーロ2世の時代、1131年頃に建設されたものである。

修道院とその回廊はベネディクト会クリュニーのモデルに従って再建された。教会は北側に面して前方に位置し、その後ろに南側に面して回廊が続き、修道士たちはそこでほとんどの時間を過ごした。その後、修道院が続いた。

平和は長年続き、修道士たちの生活も何ら変化はなかったが、トルコ人の侵略はひどく悲惨なものであった。すべてが火災で破壊され、住民は奴隷とされた。カルロ5世はただちに再建に取り掛かり、難攻不落の城壁で要塞化する必要性を強く感じていた。修道院の北側に三つの身廊を備えた大聖堂が再建され、キリスト教と島民の信仰の象徴として蘇った。それ以来、回廊はもはや主要な役割を担うことはなく、墓地として使用され、1メートル以上も土で覆われてしまった。地震の後、壁で覆われてしまい、ほとんど完全に姿を消してしまった。

自然の美しさを取り戻したのは、ここ数十年のことである。1978年にルイジ・パストーレが大聖堂の周りを散策しているときに柱頭に気づき、すぐに当局に報告した。今日では人気の観光スポットとなり、その美しさを堪能することができる。

この後も、案内掲示を引用する時に太字で書きます。

3. 案内図

大聖堂の外にあった案内板による案内図です。私が画像を編集してChiostro Normannoを赤丸で示しました。東が上です。

案内板より

4. 回廊

回廊に行きます。

回廊(西ギャラリー)にて南を向く

わお。

回廊(西ギャラリー)にて南東を向く

わわわ。

回廊(南西角)にて北東を向く

素朴で美しい。

回廊(南西角)にて東を向く

現在の回廊は、西ギャラリー、南ギャラリーと東ギャラリーの三つがあります。

当初は四角形をしていたが、北側は短かった。中央には庭園があり、その両側を柱廊のあるギャラリーが囲んでいた。北側は破壊され、修復後に教会に併合された。

回廊(南東角)にて北西を向く

現存する柱は、ローマ時代の家屋から運ばれたもので非常に貴重である。

回廊(南東角)にて北を向く

柱頭と軸が調和して美しいものを二つ。

柱頭と軸が調和して美しいもの1
柱頭と軸が調和して美しいもの2

柱の基部に簡素な装飾があるもの。

柱の基部に簡素な装飾があるもの

なんといっても楽しいのは柱頭です。

また、恐ろしい獣や、デーツをついばむ鳩を描いた興味深い柱頭もいくつかあり、興味深い。おそらく、ベネディクト会クリュニー派の様式を模倣した職人によって作られたものであろう。また、古い床の断片も残っており、非常に壊れやすいため、修復作業では慎重に保護された。

柱頭1

恐ろしい獣って、これのことでしょうか?

柱頭1

同じ柱頭の別の面にも、獣が彫られています。でも、あんまり恐ろしくありません。

柱頭1(別角度)
柱頭2

こちらの柱頭の獣なんて、もう、かわいいから。

柱頭2

中央の獣には、頭が二つあるんですねえ。

柱頭2(別角度)
柱頭3

鳩たちがデーツを食べている柱頭です。

一見すると、ブドウを食べているのかと。

柱頭3

でも、よく見ると、ヤシ科の植物に実っています。

柱頭3(別角度)

柱頭4

こちらでは、鳥たちがひとつの杯から飲んでいます。

柱頭4

別の角度にも、鳥が描かれているようです。

柱頭4(別角度)

Chiostro Normanno。素朴な美しさに息をのみます。

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