トゥスカニア(Tuscania)<2>

Tuscania。前回<1>は Chiesa di Santa Maria Maggiore に行きました。今回<2>は Basilica di San Pietro に行きます。主に教会の外側をみます。

ここは、外観では、ファサードと後陣が素晴らしい。

目次

Basilica di San Pietro へ .
概要 .
平面図 .
外観:後陣 .
外観:ファサード .

アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。

Basilica di San Pietro へ

丘の下にあるChiesa di Santa Maria Maggioreから、丘の上にあるBasilica di San Pietroの美しい後陣が見えました。

西側外観

私は Chiesa di Santa Maria Maggiore から南東に約350m、1分ほど歩いて、丘の上にある教会を目指しました。

北西側外観

11時半頃のことです。

概要

教会の外と中に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

教会は、古代エトルリアのアクロポリスの丘に建っている。

おそらく異教神殿があった場所に、8世紀に建てられた。11世紀にほぼ完全に再建され、12世紀後半に身廊の拡張と新しいファサードの建設によって再び変貌した。15世紀まで、Tuscaniaの大聖堂であった。

この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。

平面図

教会の外にあった案内板に平面図がありました。西が上です。

平面図

通常はファサードが西に、祭壇が東にありますが、こちらの教会は逆向きです。

外観:後陣

後陣の装飾が、素晴らしい。

北西側外観

簡素で、凛とした美しさです。

後陣

私は、しばらくの間、見惚れました。

外観:ファサード

私が、あんぐりと口を開けて驚いてしまったファサード。

ファサード

8世紀に建てられ、11世紀にほぼ完全に再建され、12世紀と13世紀に手が加えられた建物の、さまざまな建築段階が盛り込まれています。

左右の扉口は、植物模様の飾り迫縁があります。

向かって左
向かって右

向かって右の扉口には、蛇を食べる鷲とトキが彫刻されたルネッタがあります。古いものの再利用かな、と思います。

中央の装飾をみます。

ファサード

バラ窓は宇宙の中心である神を象徴する。
バラ窓の両側には、モザイクで装飾された小さなアーチを持つ二つの窓を縁取るように、世界における善と悪が描かれている。善と救済の王国は、教会を象徴的に支えるアトラスの姿によって表され、円形の花が交錯する豊かな植生によって描かれ、その中には神の仔羊、2人の天使、4人の教父などが配置されている。悪の王国は、蛇を腕に抱えた三面の悪魔の姿で表され、悪魔の両側の顔の口からは、葉、花、さまざまな果実をつけた枝が伸び、ハルピュイアと人魚の姿を包んでいる。

神から見て、右に善の王国が、左に悪の王国がある図だったんですね。

バラ窓にもモザイク装飾があり、キラキラと輝いています。

ファサード

また、彫刻が実に見事です。翼のあるドラゴンなど、立体的です。

ファサード

グリフォンは、かっこいい。

グリフォンの上に彫られている人たちは、面白い表情。

ファサード

中央の扉口が、これまた、すごい。

中央扉口

飾り迫縁は、大理石の象嵌と切り石で装飾され、星座や季節の仕事を表す人物が描かれている。扉枠は、モザイク装飾の大理石の帯で縁取られ、星のモチーフのルネッタがその上に乗っている。

中央扉口

この、星座や季節の仕事を描いた迫縁が、素晴らしい。

中央扉口

動物たちも人物たちも、とてもかわいい。

中央扉口

夢中で、ひとつひとつに見入りました。

中央扉口

柱頭彫刻も、素晴らしいです。

柱頭彫刻
柱頭彫刻

特に、こちら。

同じ柱頭の別角度
同じ柱頭の別角度

なぜだか、心がなごみます。

次回、教会の中をみます。

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