Chiesa di San Pietro ad Oratorium、続きです。前回に外観を見学したので、今回は教会の中に入ります。
目次
内観:全体 .
内観:壁画 .
内観:チボリウム .
内観:祭壇 .
内観:柱頭彫刻 .
アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。
内観:全体
まず、目に入るのは中央の壁画。
わお!と驚く迫力です。
そして、ひとつのことに気づきます。あら?この教会には説教壇(ambone)が無いんだ?
このあたりの、もと大修道院(abbazia)の教会には必ずと言っていいほどにご自慢の説教壇(ambone)がありますが、なぜだか、この教会には無いんです。不思議。
内観:壁画
案内板の記述を一部抜粋して太字で和訳します。
モンテカッシーノ修道院の古い絵画様式と地元の自然な芸術を組み合わせたこのフレスコ画は、アブルッツォ地方で最も古いと考えられており、ロマネスク様式の建物の再建中に描かれた。
最も重要な描写は、福音書記者の象徴、熾天使、黙示録の24人の長老たちの中にいる救世主である。
キリストは、人差し指、中指と小指を立て、薬指を曲げて親指に触れさせるギリシャ式の祝福をしている。
左手が透けています。教会は1117年に教皇パスカリス2世によって奉献されたとありますから、壁画も完成品だと思うのですが、多色装飾されていないことといい、下絵のような印象です。
24人の長老たちは、ゴブレットを掲げています。つぶらな瞳が良いです。
内観:チボリウム
ガイドによると、13世紀のチボリウム(祭壇の天蓋)には、マジョルカタイルがあしらわれています。
珍しいと思います。
内観:祭壇
ガイドによると、祭壇は異教時代のもの。
祭壇があるということは、この場所に異教の神殿があったのかなと思います。
焼け焦げたような跡があります。
中央の四角く白い部分は、キリスト教の祭壇として聖遺物を入れた時の加工の跡です。
内観:柱頭彫刻
素晴らしい柱頭彫刻があります。
基本的に動植物で、かっこいいものです。
でも、ここだけ、変です。
矢を構えている人がいて、その右に、尖った顎の人がいます。すごく不思議な図。
見学の終わりに
Chiesa di San Pietro ad Oratorium。もと大修道院です。外観では、南側(ファサード)、北側、東側にいろんな時代の浮き彫りが埋めこまれています。内観では、壁画とチボリウムと柱頭彫刻が素晴らしいです。
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