2022年9月3日(土)、三番目に訪れたのはSalles-Arbuissonnas-en-Beaujolais。Musée Le Prieuré (Église Saint Martin)です。
ここは、美しい回廊が残る旧小修道院です。見学には小修道院博物館(Musée Le Prieuré)への入館が必要。
Salles-Arbuissonnas-en-Beaujolais へ
私はアヴナ(Avenas)から南に30分ほど車を運転して、宮殿かと思う門に迎えられました。13時半頃のことです。
正面の木の向こうに、教会の後陣が見えます。
後陣をみます。
後陣
三後陣が見えてきました。
交差部の上に鐘楼がたち、南北に翼廊があります。
西側に行きます。
上の写真の、向かって右の建物が小修道院博物館(Musée Le Prieuré)。
14時ぴったりに、Musée Le Prieuré の営業が再開しました。
Église Notre-Dame の概要
数多くの案内パネルがありました。一部を抜粋して太字で和訳しつつ、私が撮った写真を載せます。
10世紀
小修道院*の創設
サル(Salles)という地名は、「立ち止まる場所」を意味し、街道の交差点や停車場があったことを示すと考えられる。小修道院が設置される以前にも異教徒の礼拝所があったかもしれないが、現在ではその存在を確認する証拠はない。
サン・マルタン・ド・サル修道院の設立の詳細は不明である。950年から980年にかけて、ボージュ領主が、クリュニー大修道院長マイユルに農場または領地を提供したと言われている。その後継者である聖オディロンが、2、3人の修道士を派遣した。
* 小修道院(英:priory)は、より大きい修道院(英:abbey)に従属し、小修道院長(英:prior)と呼ばれる上長によって運営される。
11世紀と12世紀
クリュニーから派遣された修道士たちは、土地を開拓し、ブドウの木を植え、作物や家畜の世話をした。修道院の建物が、徐々に建てられた。11世紀には、ボージョレ・ロマネスク建築の特徴である半円形の扉口を持つサン・マルタン教会が建てられた。12世紀には、三後陣、三階建ての鐘楼、西扉口、ファサード、回廊が順次完成した。
14世紀と15世紀
1301年、10キロほど離れたグレロンジュ(Grelonges)から48人の修道女が定住した。彼女たちは、荒廃していた小修道院の改修、増築を行い、14世紀以降、個々の住居を建設していった。村に新しい建設と繁栄の時代が始まった。
グレロンジュ修道院(monastère de Grelonpes)は、1095年、アンベール3世・ド・ボージュにより、十字軍によって身寄りを失った高貴な少女たちを受け入れるために設立された。一定の繁栄はあったものの、13世紀は困難が続いた。島は何度も洪水に見舞われ、1294年には火災に遭い、この地を放棄することが決定された。現在、残っているのは、「東方三博士の礼拝」を表したロマネスク様式の柱頭(シャロン=シュル=ソーヌのドゥノン美術館から貸与されている)だけである。
アンベール3世・ド・ボージュといえば、自分自身が十字軍に参加して、呼び戻されちゃった人。ベルヴィル=シュル=ソーヌ(Belleville-sur-Saône)にも、小修道院を設立しています。
回廊をみます。
回廊
回廊のギャラリーは、東側だけが残っています。
美しい。
Église Saint Martin。美しい回廊が残る旧小修道院です。
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