2022年8月27日(土)、最初に訪れたのはBains。Église Sainte-Foy です。
ここは、西扉口の装飾が素晴らしいです。
Bains へ
夫と私は宿から南に17分ほど車を運転して、静かな村に着きました。11時頃のことです。
ひっきりなしに車が停まって、たくさんの人が教会に出入りしていました。
みなさん服装がカジュアルで、教会に入ると、ほんの1分ほどで出てきます。
なんだろう?と思って教会の中に入ったら、記帳でした。
闘病の末に旅立った村人を追悼する記帳のようです。三つの記帳台に置かれた紙にはたくさんのメッセージが書かれていました。
なんだか、ジーンときます。
Église Sainte-Foy の概要
教会の外に案内板がありました。一部を抜粋して太字で和訳します。
教会は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の舞台であった。
もともとは聖マルシャル(仏:Saint Martial)に捧げられていたが、1105年に領主ポン・ド・ポリニャック(Pons de Polignac)がサント・フォア・ド・コンク修道院に寄贈したことにより、その使命を変えた。
ロマネスク様式の教会は、西側のファサードと三身廊だけが残っているが、外側の南第二祭室の壁には、12世紀の壁龕墓がある。
19世紀から20世紀にかけての国家的な修復運動により、サント=フォワの聖域には、多角形の聖歌隊、トランセプト、鐘楼が設置された。この建物は、時代とともに何度も改修されているが、赤や茶色の火山性凝灰岩の礫や屋根が使われているため、均質な印象を受ける。
ロマネスク様式の扉口(12世紀)に注目されたい。巡礼者を歓迎するために、豊富な図像が施された。第5のアーチの周囲には人物と動物のフリーズが展開され、信仰によって人間が誘惑から解放されることを表現している。
教会の中に入ります。
Église Sainte-Foy の内観
すっかりゴシック様式です。
三身廊の構造のうち、柱の一部はロマネスク期にさかのぼるようですが、天井も装飾も、後の時代に改築されています。
外観をみます。
Église Sainte-Foy の外観
外側の南第二祭室の壁には、
12世紀の壁龕墓があります。
上の窓を大きくしたときに、アーチを変形させちゃっていますねえ、たぶん。
ファサードをみます。
西扉口に、ほれぼれします。
5連のアーチの一番外側に、12葉の彫刻があります。
「信仰によって人間が誘惑から解放されることを表現している。」と案内板に書いてありました。
人も動物も、大きな顔に小さな足で、かわいい。
まるで漫画のキャラクターのようです。
ほとんどが丁寧に作図してある一方で、
これとか、腕の位置が変じゃないですか?
怖い顔をした女もいます。
ひと通りみたので、私がいちばん気に入ったのを、もう一度。
不思議の国のアリスのチェシャ猫みたい。歯を見せてニヤニヤ笑っています。
Église Sainte-Foy。西扉口の装飾が素晴らしい。
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