ペリュス(Peyrusse)

2022年8月22日(月)、二番目に訪れたのはPeyrusse。Chapelle Saint-Barthélemy です。

ここは、山の中の小さな礼拝堂です。かつては、さらに高い場所に城があり、その城の礼拝堂でした。ひっそりと佇む様子が良いです。ゴシック様式のフレスコ画もあります。

Peyrusse へ

夫と私はシャントゥジュ(Chanteuges)から北に15分ほど車を運転して、山の中の礼拝堂に着きました。12時半頃のことです。

Chapelle Saint-Barthélemy(北西側外観)

Chapelle Saint-Barthélemy の概要

教会の外に案内板がありました。あるには、あったのですが、、、

教会の外の案内板

経年劣化が激しくて、読めません。

教会の外の案内板

なんとか分かったのは、昔は城があって、その城の礼拝堂だったということです。

フロアプラン

教会の外の案内板↑に、フロアプランがありました。東が上です。(経年劣化でバリバリに割れていたので、番号を書き直し、明るさと色調を加工して、見やすくしました。)

教会の外の案内板にあったフロアプラン(私が画像を編集しました。)

①クワイヤ(Choeur)
②身廊(Nef)
③身廊前部(Avant-net)
④宝物(Trésor)
⑤聖具室(Sacristie)

外観をみます。

Chapelle Saint-Barthélemy の外観

東側には半円形の後陣があります。12世紀頃のもののように感じます。

Chapelle Saint-Barthélemy(北東側外観)

岩の上ぎりぎりに建ってます。

身廊前部(Avant-net)に扉口がひとつ。

Chapelle Saint-Barthélemy(北東側外観)

てっきり施錠されていると思ったら、

北扉口

鍵はかかっていませんでした。

やった〜!

教会の中に入ります。

Chapelle Saint-Barthélemy の内観

北扉口から右を向くと、フロアプランの④宝物(Trésor)と、③身廊前部(Avant-net)が見えます。

Chapelle Saint-Barthélemy(内観、北扉口にて南西を向く)

北扉口から左を向くと、フロアプランの③身廊前部(Avant-net)と、②身廊(Nef)が見えます。

Chapelle Saint-Barthélemy(内観、北扉口にて南東を向く)

でも、②身廊(Nef)の前には黒い柵があって、黒い柵は施錠してありました。

がーん。

北扉口が開いたので、すっかり舞い上がって喜びましたが、わずか数秒で残念な気持ちに。

Chapelle Saint-Barthélemy(内観、身廊前部にて東を向く)

気を取り直して、柵の間から見学します。

柵の中(身廊とクワイヤ)

身廊は尖頭リブヴォールトでゴシック様式ですが、

Chapelle Saint-Barthélemy(内観、身廊前部にて東を向く)

クワイヤと後陣は円アーチで、低い天井に大きめの柱頭が並び、ロマネスク様式の構造のようです。

後陣にフレスコ画があります。

後陣のフレスコ画

最上段の中央には、玉座とマンドルラが見えますから、荘厳のイエスかな。その周りに福音書記者の象徴が描かれているようです。

二段目には、聖母と使徒たち。女性が横たわっていて、その向こうに抱きかかえられた小さい人(魂)がいて、その周りに天使たちが飛んでいるので、被昇天の聖母かな、と思います。

後陣のフレスコ画

3段目には天使たち。

後陣のフレスコ画

ロマネスク様式というよりはゴシック様式のフレスコ画で、かなり退色していますが、ロケーションの良さが加わって、神聖でありがたく感じます。

Chapelle Saint-Barthélemy。山の中の小さな礼拝堂です。かつては、さらに高い場所に城があり、その城の礼拝堂でした。ひっそりと佇む様子が良いです。ゴシック様式のフレスコ画もあります。

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