ヴォース(Veauce)

2022年8月7日(日)、五番目に訪れたのは Veauce 。Église Saint-Croix です。

ここは、森の中にいきなりロマネスク教会が現れました。

Veauce へ

私はエブルイユ(Ébreuil)から北に9分ほど車を運転して

最後に、両側に木々が茂る山道を通り抜けると

Googleマップの画像

いきなりロマネスク様式の立派な後陣があらわれました。

Église Saint-Croix(南東側外観)

14時頃のことです。

教会の南西には城があります。

Église Saint-Croix(北側外観)

私は南側からアクセスしたので、森の中にいきなり立派なロマネスク教会が現れてびっくりしました。

Googleマップの画像を私が編集。私は赤い矢印の道を進みました。

でも、もし北側からアクセスしていたら村の集落がありますから、全く違う印象だったでしょう。

Église Saint-Croix の概要

教会の外に案内板がありました。一部を抜粋して太字で和訳しつつ、私が撮った写真を載せます。

ヴォース小教区は、旧クレルモン教区に属していた。サント・クロワ教会は、1080年に騎士エイモン・ド・ヴォース(Aimon de Veauce)からエブルイユ(Ébreuil)のサン・レジェ大修道院に寄贈された。

ロマネスク様式の建物であるサント・クロワ教会は、オーヴェルニュ派の影響を受けて建てられ、サン・サテュルナン教会(ピュイ・ド・ドーム県)と類似する。身廊に挟む二つの側廊、突出した交差部、その両翼に半円形に開いた小後陣からなる。主後陣は放射状祭室を持たない周歩廊に囲まれている。これは非常に珍しい配置だが、シンプルで調和のとれたボリュームを見事に表現している。

教会の外にあった案内板のフロアプラン、東が上。

身廊の二つの柱間は、それぞれ柱に支えられた大きな半円アーチで補強されている。

Église Saint-Croix(内観、身廊にて東を向く)

翼廊の外壁は、クレルモン=フェランのノートル=ダムデュ・ポールなど、オーヴェルニュ地方のいくつかの教会に見られるような、二つのアーチで装飾されている。

Église Saint-Croix(南側外観)

後陣の石材の一部には、それを加工した職人の痕跡が残されている。装飾が施された持ち送りがある。

Église Saint-Croix(東側外観)

そのうちのひとつは「刻印されたパン」と呼ばれ、十字架が刻印されたパンを口にくわえたキツネの頭を表している。

私ときたら、持ち送りも柱頭彫刻も、ほとんど写真を撮ってなかった。。。でも、ここの持ち送り装飾は素晴らしかったです。

Église Saint-Croix の内観:周歩廊

内部は、実際よりも広く感じました。

Église Saint-Croix(内観、身廊にて東を向く)

周歩廊はシンプルな構造が魅力的です。

Église Saint-Croix(内観、交差部にて東を向く)

Église Saint-Croix。村はずれの山の中にあり、立派な佇まいに驚きます。持ち送りが素晴らしい。

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