2019年12月の旅行四日目の最後、ピアチェンツァ(Piacenza)に戻り、Duomo di Piacenza をみます。ボッビオ(Bobbio)から北東に約45km、バスと徒歩で約100分の道のりです。
ピアチェンツァについては、<1>で Sant’Eufemia、<2>と<3>で Basilica di San Savino をご紹介しました。最後に今回の<4>で Duomo di Piacenza をご紹介します。
レニャーノ通り(Via Legnano)からドゥオーモ広場(Piazza Duomo)へ。
街の中心部は、年末のイルミネーションで飾られていました。
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ドゥオーモ広場(Piazza Duomo)に、目当ての Duomo di Piacenza が鎮座しています。
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ピアチェンツァの公式HPによると、
大聖堂は、この地に以前から建っていた聖ジュスティーナ大聖堂の上に建てられており、1122年に着工され1233年に完成しました。ファサード(正面)の下部には薔薇色の大理石板が使われ、上部は砂岩で造られています。三つのポルターユ(扉口)の上に、それぞれ小さな二本柱の柱廊が付けられているのが特徴です。
ロマネスク様式の傑作と言える彫像が、柱廊式玄関の柱を支えています。それらの作品は、名彫刻家ウィリジェルモとニコロに師事するピアチェンツァの工房のものです。鐘楼と天蓋はどちらも14世紀のものです。内部を見ると、聖堂内陣にはカッラッチ、プロカッチーニ、天蓋にはグエルチーノとモラッツォーネと言ったバロック時代の巨匠たちの貴重なフレスコ画が残されています。聖具室にはロベルト・デ・ロンジェの名作≪聖カテリーナの婚礼≫があり、彼の比類ない才能を鑑賞できます。支柱に取り付けられた大理石の飾彫りはこの教会建設に地元の職人たちが参加した貴重な証なのです。
洗礼盤はキリスト教初期のもので、大聖堂の創設の経緯を示す貴重な資料です。17世紀初期、人々の信仰は同名の礼拝堂の中にある「人々の聖母マリア」崇拝へと向かいます。その反対側には福者ジョヴァン二・バッティスタ・スカラブリー二司教の墓があります。
地下祭室に保存された聖ジュスティーナの聖遺品も貴重な資料です。また大聖堂蔵の古文書もとても重要な文化財となっています。鐘楼はレンガの四角い塔で大聖堂の左側に67メートルの高さでそそり立っています。鐘楼の円錐状の尖頂には、ピアチェンツァの名工ピエトロ・ヴァーゴが手掛けた天使を象った鍍金銅製の風向計(1341年)がたっています。
この天使像は町のシンボルで親しみをこめて「大聖堂の天使」と呼ばれています。鐘楼の一角に風変わりな鉄製の檻がルドヴィーコ・イル・モーロの依頼で取り付けられていますが、悪を監視する役割があったようです。
ファサードの扉口を見ます。三つの扉口があり、それぞれに二本柱の柱廊がついています。
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北扉口
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南扉口
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さっそく中に入ります。南扉口から。
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現地にフロアプランがありました。ラテン十字の三廊式。
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太い柱と細いヴォールトが高い天井に伸び、荘厳な姿です。
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地下聖堂へ。内陣の下にあります。
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地下聖堂には聖ジュスティーナの聖遺物が保管してあります。
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外に出て、後陣を見ます。
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訪れた時は12月初めでしたから、馬小屋でのイエスの「ご生誕」場面を再現したプレゼピオ(prezepio)が飾られていました。ちなみに、プレゼピオとは飼い葉桶のことで、発音は「ゼ」を強く言います。
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北側を通って、再びファサードに戻ります。
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ロッジア(loggia、吹き放しになった柱廊)が東西南北すべてにぐるりとほどこされていて、美しいですよね。
ファサードに戻ると、プロジェクション・マッピングが始まっていました。
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Duomo di Piacenza、ファサードに並ぶ三つの扉口の二本柱の柱廊と、ロッジアが美しい。
これにてこの日の見学は全て終了。
旅行四日目、12月9日(月)は計五箇所を見学しました。
6. ピアチェンツァ(Piacenza)Basilica di San Savino
7. – 9. ボッビオ(Bobbio)Ponte Gobbo, Abbazia di San Colombano, Museo dell’Abbazia
10. ピアチェンツァ(Piacenza)Duomo di Piacenza
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ピアチェンツァもボッビオも、訪れる人をひきつける魅力にあふれる町です。
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