2019年12月の旅行二日目、二番目の目的地はPiacenza。カルピ(Carpi)から西に約120km、電車で約2時間の道のりです。Piacenza での目的は Sant’Eufemia 。
事前に調べたら、こちらの教会は(祝日の朝を除いて)土曜の16:00-18:00にのみ開くのです。つまり私の滞在中に開くのは結婚式前日の夕方だけ。
私はイタリアの妹(留学した時のホスト・ファミリー)の結婚式のために来たわけですから、本来ならしっかりと結婚行事(前日の新婦宅での昼食会に始まり続いてピザ屋での夕食会、当日の教会での挙式に続いてレストランでの昼食会と披露宴まで、まる二日かかります)に参加して家族、親戚や集まった参加者たちと交流すべきですが、
これだけは、わがままをします。
イタリアの兄や実の姉に「今しか開いていない教会のモザイクを見たいからピアチェンツァに行く」と伝えて昼食後に抜け、教会見学の後で夕食会に戻りました。
そんなわけで、電車でピアチェンツァの駅に着くと、時刻は16:45。
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ピンク色の雲がなんとも美しかったです。
ピアチェンツァ駅から西に約1.5km、徒歩20分で目指す教会 Sant’Eufemia に到着。
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西扉口の前がアーケードになっていて柱頭彫刻が良さそうなのですが、そんなことより、、、門が閉まってます。
がーん。
苦労してここまで来たのに。
時刻は17:07。開いているはずの門がかたく閉ざされています。「早じまいしたのかしら残念」などと思いながら門の外からアーケードを覗き見ます。
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すると、西扉が動きました。
時刻を見ると17:10。教会の中から尼僧が出て来て、門を開けています。
わお!
尼僧が私に気づいたので挨拶し「訪問して良いですか?」と尋ねると、
「良いですよ。本当はもう少し早く開けるんですが、長く開けていると盗人が来るんです。なんでも盗っていってしまうんですから、困ったもので、、、お分かりですか?」
尼僧のぼやきって、初めてききました。
はい、じつに困ったものだと思います。
とはいえ中に入れて、うれしい。閉まっちゃう前に中を見学です。
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三身廊の三後陣。
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側廊には礼拝室が並んでいます。
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ここまで見学したところで、教会内の照明がともりました。
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教会の内外をしっかり探せばあったのかもしれないのですが、案内は見ませんでした。
なんと日本語版があるピアチェンツァの公式HPによると、
この教会の元になる建造物は1000年ごろのものですが、1100年になってアルド司教の意向に従ってようやく現在の建物に整い、それに隣接する修道院も建てられました。ピアチェンツァの他の多くの宗教的建造物に見られるように、この聖エウフェミア教会も元から存在する建物を基盤にさまざまな様式のさまざまな時代の建物が積み重ねられたことが見て取れます。1100年を過ぎたころ、ロマネスク様式の柱頭で飾られた支柱に支えられたアーケードが加えられました。12世紀にファサード(正面)の高さが全体的に上げられましたが、大がかりな改装は18世紀に行われました。ファサ-ドの元の様式は消され、バロック様式に建替えられました。この教会を囲む壁面に数多くの礼拝堂が建てつけられ、鐘楼は均整を採るため取り壊されてしまいました。現在の鐘楼は19世紀になってようやく再建造されたものです。内部は三身廊からなり、奥には支柱で仕切られた主祭壇が配され、焼成レンガ仕上げが際立っています。この教会にはアルド司教が葬られていると言われていますが、聖遺物や遺品は見つかっておらず、聖エウフェミアの聖遺物が見つかりました。この教会では聖ゲオルギウスを描いた12世紀のモザイク画を鑑賞ことができます。
身廊を内陣に向かって進むと侵入を禁止してある場所があり、
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目当てにたどり着きました。
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なんと言うか、、、タツノオトシゴみたいなドラゴン。
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味わい深いです。
見られて良かった。満足したところで教会のアーケードに戻って彫刻を見ます。
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ロマネスク様式の柱頭彫刻が並びます。
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柱頭彫刻に注目。
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どれも素晴らしい。
ため息ものです。
見学を終えると、日はすっかり暮れていました。
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男性が一人、教会に入っていきました。
Sant’Eufemia、ロマネスク様式の柱頭彫刻とモザイクを楽しめます。
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