パパイアーノ(Papaiano)

2019年GWの旅行五日目、六番目の目的地はPapaiano。タルチオーナ(Talciona)から西に約6km、車で約11分の道のりです。

Talcionaに続いてPapaianoも、Ceddaを見学した後でStefanoとTatianaが案内してくれた、二人のおすすめの場所です。ここでの目的はパパイアーノのサンタンドレア司祭館(Canonica di Sant’ Andrea a Papaiano)。

移動の途中、城が見えたので車を停めてもらい、写真を撮りました。

拡大します。

ストロッツァヴォルペ城(Castello di Strozzavolpe)、個人の持ち物なんですと。こんなの、個人で管理できるんですねえ。ウェブで調べたら、11世紀からの城で、幽霊伝説があるって書いてありましたよ。へ~、イタリアにもいたんだ、幽霊。なんか陽気だから、幽霊とか、そういうのには縁が無いかと勝手に思ってました。

さらに進むと、今度は目指す Canonica di Sant’ Andrea a Papaiano が丘の上に見えました。毎週日曜朝10:30から聖ミサが行われるんですが、その開始を告げる鐘が、遠くまでよく鳴り響くんだそうです。

到着。ファサードです。

Stefanoがめちゃくちゃ良い笑顔で鍵を持ってきてくれました。私は古い教会にあるあるの、大きい鍵が大好きなもんですから、思わず「写真撮らせて!」

写真を撮り易いように、扉の前でもってくれるStefano

きっとStefanoも鍵が好きに違いない。

中に入ります。

ファサードを背にして後陣を向く

Stefanoの本によると、文書記録は10世紀に遡ります。突き出した翼廊を持つ長方形のプランで、もともとは後陣が三つありましたが、南側の後陣は建物に取り込まれています。

グーグルマップの画像を私が編集しました。

建物は、ほぼ真東を向いています。

中央の後陣

中央の後陣には三つの窓があり、夏至、冬至や春分秋分の夜明けに太陽が差し込みます。フレスコ画は1492年のフィレンツェ派の作品。

南翼廊は塗り固められてます。

北翼廊は扉があり、行けます。

つい、漫画に出てきそうなイエスだなと感じてしまった。失礼すぎる私。

身廊に戻ります。

後塵を背にしてファサードを向く。

ここ、本当に石積みが味わい深いんです。外を見ます。

北壁
北翼廊
後陣

パパイアーノのサンタンドレア司祭館(Canonica di Sant’ Andrea a Papaiano)。 いつまでも大切に保存されていて欲しい、石の宝箱です。

StefanoとTatianaには、どれだけお礼を言っても言い尽くすことができないくらい感謝しています。案内してもらった場所はどれも珠玉で深く心に残りました。そして場所よりもなお、私の心に深く残ったのは、お茶目なStefanoの笑顔と、温かくて優しいTatianaの笑顔でした。

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