サン=パリーズ=ル=シャテル(Saint-Parize-le-Châtel)

2018年9月の旅行四日目、四番目の目的地はSaint-Parize-le-Châtel。マルス=シュル=アリエ(Mars-sur-Allier)から東に約9km、車でわずか10分の道のりです。

ここでの目的はサン=パトリス教会(Eglise Saint-Patrice)と昼食。

店を下調べしたとき、グーグルマップで見ると開店時間は11:45。ちょうどその頃に着いたので教会見学より先に昼食にしました。車は hotel du commerce の辺りに路上駐車です。

お店はこちら。

La Réception
V54M+77 Saint-Parize-le-Châtel, France

注文したのは昼定食、一人前€12とミネラル・ウォーター。

本日の皿(Plat du jour)は鶏肉とフライドポテトで、夫と私は同じものを注文しました。下の写真は一人分です。肉厚の鶏の足が二本ですよ、肉厚が二本。

デザートまたはチーズがつきます。

夫はクレームブリュレ

私はフロマージュブラン

このフロマージュブラン、めっちゃ美味しかった!ヨーグルトとクリームチーズを足して2で割ったような味で、口の中がさっぱりする上にクリーミィでとろける旨さ。おなかがいっぱいでもスルっと入る。お好みでグラニュー糖をかけます。

主菜とデザートまたはチーズで€12と、お手ごろ価格で美味しくて、すっごいボリューム。残念ながら私は主菜を半分くらいしか食べられず、夫もポテトを少し残していました。でも、隣のテーブルの男性は全てペロリと食べてて。。。ううむ、格が違う。

食後、南に200m歩いて教会へ。徒歩わずか2分。

教会を北西側から。

教会の北東側にまわりました。

午後の日差しが強烈。

上の写真の場所には老夫婦がいて、私がうっかりリーフレットを落としてしまい、あわてて走って拾うのをニコニコして見てました。

西側に戻りました。

見えているのは教会の南西側。

このファサード(façade)がロマネスク。彫刻が良いです。

柱頭を拡大。

向かって左。

ん?なんか変なのがいるぞ。

耳を押さえてるのかなあ。変なの、面白い。

中に入ります。

美しい案内リーフレットがありました。カラー印刷で、英仏二ヶ国語で、すばらしい~。

反対の面

伝承では、この場所に修道院が創設されたのは6世紀。12世紀に建設された教会は聖パトリキウス(フランス語名はサン=パトリス)に捧げられたもので、19世紀に大規模な改築がほどこされましたが、ファサード(façade)、内陣、後陣と地下聖堂(crypt)にロマネスク様式が残っています。

案内リーフレットのフロアプランを拡大。

イベントの準備中だったのか、若い男性が一人で花を準備していました。

私がカメラを持っているのを見て、どうぞどうぞと写真を撮らせてくれました。

何と言っても見逃せないのが、crypt。

ここから降ります。

わくわくドキドキ、地下へ。

見えている柱頭はフロアプランの表示で❻です。

壁際に石棺が置いてあります。カロリング期かメロヴィング期のものらしい。

こっりゃあ、すごい。

すごい力に圧倒されて、息をのみました。

言葉になりません。

案内リーフレットのフロアプランを拡大。柱頭は全部で6あります。

柱頭❶「スキアポデス」

プリニウスの『博物誌』やイシドルスの『語源』で紹介されている生き物。足の影で日差しから身を守ります。実は機敏に移動可能なんだそうですが、どうやって動くんだろう?

同じ柱頭❶「ケンタウロス」かしこそう。

さらに同じ柱頭❶から、「鹿」

同じ柱頭❶から最後「アクロバット」

柱頭❷は「怪物」

柱頭❸は「植物」

柱頭❹は「向かい合う獅子」

柱頭❺「守銭奴と悪魔」

同じ柱頭❺「セイレーン」

さらに同じ柱頭❺「邪悪な料理人」

さらにさらに同じ柱頭❺「ハープを弾く動物」その隣に「音楽家」

柱頭❻は「植物」。cryptに降りて最初に見たやつです。

東側で祭壇を背にして西を向くと、こうなります。

気に入った柱頭二つをフレームに入れてパシャリ。

どれだけ見ても、見飽きることがありません。

すっかり心を奪われました。

“サン=パリーズ=ル=シャテル(Saint-Parize-le-Châtel)” への2件の返信

  1. 2012年6月 一人旅で
    ここを訪ねクリプトの柱頭に見とれ 時間を忘れました。

    1. 私もです。柱頭に見とれ、歩いては立ち止まり、立ち止まっては歩きました。今のようなスイッチひとつで照らす明かりのない時代に、ともし火を頼りに柱頭を見たらと考えて、しびれました。

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