ジローナ(Girona)<1>

2018年3月の旅行七日目。バルセロナ(Barcelona)に移動します。途中、Girona で見学と昼食。

カスティーリャ語(いわゆるスペイン語)では Gerona(ヘローナ)ですが、自治体公式名称はカタルーニャ語名の Girona ですし、カタルーニャ語で行きます。

この日はまず、三泊した Perpignan の Airbnb を引き払い、駅前の営業所でレンタカーを返却しました。ここからは電車移動です。

Perpignan 駅、キレイです。

実は計画の段階で、レンタカーでそのまま Barcelona まで移動するのはどうだろう?と調べてみたんです。大荷物を車のトランクに入れておけば楽に Girona を見学できるから。すると、フランスで借りたレンタカーをスペインで返すことになるから、手数料が数万円かかるという見積もりでした。高いっ。

まいったなあ。大荷物を抱えて Girona 見学は、つらいぞ。。。

何か方法があるはずだ、と思ってネット検索したら、Girona 駅に荷物預かり所(Luggage Storage)があることが分かりました。これでまるっと解決です。

駅構内の図が役に立ちました。Renfe-SNCFのサイトで Girona Train Station、WHAT DOES IT OFFER ?​ ​​の下にある Services をクリックすると、Map of the station​ があります。ここで「CONSIGNA」とある場所が荷物預かり所です。

空港にあるような荷物検査の機械に通した後、奥のコインロッカーにスーツケース等を預けることができました。

身軽になったところで、見学にレッツゴーです。

最初の目的地はジローナ大聖堂。カタルーニャ語で Catedral de Gironaです。駅から北東に徒歩20分。町にはカタルーニャ独立賛成の旗があちこちに掲げてありました。

みえてきました、大聖堂。

登ると南側の portal に着きました。bell tower の左から façade へ。

façade は17世紀頃以降のバロック様式です。

私の目当ては天地創造の刺繍布と cloister です。Treasury Museum にあるはず。

天地創造の刺繍布は一般的には天地創造のタペストリー(Tapestry of Creation)と呼ばれています。

ちなみに、2018年に出版された Carles Mancho 編の本のタイトルは『El Brodat de la Creació de la Catedral de Girona』。ジローナ大聖堂の天地創造の刺繍という意味です。詳細はこちら

私は façade の北側に入口らしい場所があって壁に刺繍布の写真があったので、指差しながら受付カウンターの人に「これを見たいんですが、ここですか?」と確認してからお金を払い、入場しました。

入場料7€にオーディオガイド料金が含まれていて、立派な音声再生機(展示物の番号を入力するとその情報を再生する。幅7cm、高20cmくらいの大きいやつ)を貸してくれます。あとは館内の略図が載っている小さなペラ紙が一枚もらえます。でも、もう少し情報が欲しかったのでミュージアムショップでガイドブック8.5€を買いました。

ご参考までに、表紙です。

Girona の名前の由来はローマ人がこの地に築いた城砦都市 Gerunda です。この地方の中心地として西ゴート族が支配した後、8世紀初めにムーア人(イスラム教徒)が征服しました。785年にカール大帝の再征服によってカタルーニャに戻るものの、11世紀に追放されるまでムーア人が繰り返し町を占領しました。

大聖堂は当初、初期キリスト教の教会でしたが、8世紀初めにムーア人が町を征服するとモスクになりました。カール大帝による再征服後、908年に再び聖別され、11世紀後半からロマネスク建築、14世紀からゴシック建築、17世紀にはバロック建築と、時代ごとに改築されました。

購入したガイドブックに載っていたフロアプランです。時代ごとの改築のあとが分かり易いです。

館内は沢山の人が大きなオーディオガイドを耳にあてながら歩き回っていました。宝物の山なんですもんね~この中。でも私は案内図をたよりに刺繍布目指してまっしぐら。小さなペラ紙の館内略図↓で言うと26番の場所です。

でも、遠目からは、それらしい巨大展示物が無い。。。

近づくと分かりました。刺繍布の前に大きい壁があるんです。壁の裏に行けば、こうなっていました。

次回に続きます。

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