2023年8月13日(日)の最後、四番目に訪れたのは Termeno sulla Strada del Vino、Chiesa di San Giacomo a Kastelaz です。
ここは、壁画が素晴らしいです。幻想的な生き物たちがいっぱいです。
2023年は、教会は3月16日から11月4日まで、毎日10:00〜18:00に開いていました。11月5日から3月15日までは土日だけ10:00〜16:00に開くようです。有料(€2)です。料金は備え付けの箱に入れます。
目次
1. Kastelaz へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .
4-1. 勝利アーチ .
4-2. 後陣 .
〜Airbnb〜.
1. Kastelaz へ
私はアッピアーノ(Appiano)から南に約32km、36分ほど運転して、ワインで有名なKastelazの丘に着きました。18:00頃のことです。
教会は18:00まで開いていると聞いていました。教会がまだ開いていますように、、、
ふと鐘楼の右に目をやると、眺めが良くて、広く遠くを見渡すことができます。
いや、そんなことより、教会は開いているのか、が重要です。
私が恐る恐る南扉口を押してみると、、、開いていました。
良かったあ。
2. 概要
教会の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
St.-Jakobs-Kirche in Kastelaz / Chiesa di San Giacomo a Kastelaz
1. ロマネスク様式の教会の建築、10世紀
2. ゴシック様式の塔の建築、12〜13世紀
3. ゴシック様式の教会の建築、15世紀
4. 聖具室の建築、15世紀
10世紀頃に建てられたロマネスク教会に、15世紀に南側廊と聖具室を増築した、ということのようです。
3. 平面図
教会の中にあった案内掲示に平面図がありました。東が右です。
私がみたいのは、ロマネスク様式の壁画です。
4. 内観
教会の中に入ります。
教会の中は壁画だらけ。
ロマネスク様式の壁画は勝利アーチと後陣にあります。
自治体のウェブサイトによると:
1220年頃に描かれたロマネスク様式のフレスコ画が、良好な状態で保存されている。
勝利アーチと後陣について、上から順にみます。
4-1. 勝利アーチ
勝利アーチの上段には「カインとアベル」(『創世記』4章)が描かれているように思います。
向かって左が、羊の群れの中から肥えた初子を持って来たアベル。向かって右が、土の実りを主のもとに献げ物として持って来たカインだと思います。(カインはほとんど見えません。)
ブルグシオ(Burgusio)では勝利アーチの右にカインが描かれていました。だから、勝利アーチの左右に「カインとアベル」が描かれているのかな、と思います。
勝利アーチの中段には、幻想的な生き物たちが描かれています。セイレーンと、やぎ座のモチーフになった海山羊でしょうか。
勝利アーチの下段には、勝利アーチを支えるような格好をする男女が描かれています。
女性の方は、歯を食いしばって一生懸命に持ち上げているよう。
たいへんだ、こりゃ。
4-2. 後陣
後陣の上段には、イエスと四福音書記者の象徴が描かれています。
イエスの持つ本は、閉じられています。
四福音書記者の象徴の両側には、聖母マリアと洗礼者ヨハネが描かれているのかなと思います。
そう思った理由は、左の人物が靴を履いているから。たいてい使徒たちは裸足で描かれ、聖母マリアは靴を履いた姿で描かれます。聖母マリアと洗礼者ヨハネは「尊厳なるキリスト」を構成します。
後陣の中段には、十二使徒が描かれています。
後陣の下段には、幻想的な生き物たちが描かれています。
これはまた、多様な面々がそろいぶみ。
いろいろなハイブリッドがいるものですねえ。
楽しいです。
Chiesa di San Giacomo a Kastelaz。壁画が素晴らしいです。幻想的な生き物たちがいっぱいです。
〜Airbnb〜
この日の全ての見学を終えた私は、東に約70km、60分ほど車を運転して、Rovereto という町にある Airbnb にチェックインしました。台所兼食堂兼居間、風呂トイレ、寝室二つという間取りの集合住宅の一部です。車は敷地内に駐車できました。
1泊の総額が€ 98.20 EURでした。
建物はエレベーター付きで、部屋は洗濯機も台所も使い易く、快適に過ごすことができました。
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