2022年9月15日(木)、最初に訪れたのは Saint-Paul-de-Varax。Église Saint Paul です。
ここは、西側ファサードの彫刻が素晴らしいです。
教会は Saint-Paul-de-Varax 駅から徒歩9分なので、電車利用もありかな、と思います。
目次
Saint-Paul-de-Varax へ
概要
フロアプラン
内観
外観:全体
外観:西側ファサード
Saint-Paul-de-Varax へ
Saint-Paul-de-Varax は、アン(Ain)県にあります。周囲は自然が豊かでのどかな感じ。
夫と私はレンタカーを借りて宿をチェックアウトし、北東に約49km、車を53分ほど運転して、大きな教会のある村に着きました。11時半頃のことです。
概要
現地には、案内は、みあたりませんでした。役場の公式サイトに案内がありました。一部抜粋して太字で和訳すると:
1103年から1150年にかけて建てられ、何度も改修された、アン(Ain)県では珍しい堂々とした建物である。半径200km圏内で唯一無二である壮大な西側ファサードは、夕日に照らされてその白さを露わにする。
この後、ファサードの彫刻についての詳細が続きます。後で私が撮った写真を見ながら引用するときは太字で書きます。
フロアプラン
現地にフロアプランがありました。東が上です。
ファサードを含む身廊が12世紀のもので、それ以外は後代のものです。
内観
単一身廊。勝利アーチや後陣に柱頭彫刻がありますが、詳細は割愛します。
外観:全体
鐘楼は19世紀のもの、後陣は16世紀のもの、
外観:西側ファサード
保存状態は、いまひとつですが、立派な浮き彫り装飾があります。
ティンパヌムでは、2人の天使がマンドルラを支え、マンドルラがイエスを包んでいます。イエスの足は、アーチのある小さな台(天上のエルサレムのシンボル)の上に乗っています。
まぐさには、聖母マリアと使徒たちが描かれています。
ラテン語で書かれた碑文は、「この家に入り、罪を悔やみ、神に祈る人々の心に、神の愛と許しが満ちますように」と訳すことができる。
2番目の碑文は、「私たちの主イエス・キリストの名において、永遠の聖母マリア、使徒聖パウロ、そしてすべての聖人を讃える」と訳すことができる。
イエスにとっての右側(向かって左)には、聖パウロの物語。
雲から落とされる魔術師シモン、ダマスコへの道で神に呼ばれ、神に従うパウロ(『使徒言行録』9章)、斬首されるパウロ。
向かって左の柱頭彫刻のひとつには、イエスの生誕に関する柱頭彫刻があります。
イエスにとっての左側(向かって右)には、煉獄で慈悲を乞う人たち、地獄へと続く怪物の口に引きずっていかれる人たち。
向かって右の柱頭彫刻のひとつには、原罪の柱頭彫刻があります。
イエスにとっての右には聖パウロが描かれていて(殉教者だから天国に直行予定)、イエスにとっての左には煉獄から地獄に落とされる人たちが描かれているんですねえ。原罪を犯したアダムとエバのおまけつきで。
「この家に入り、罪を悔やみ、神に祈る人々の心に、神の愛と許しが満ちますように」
見学の終わりに
Abbaye Saint Martin d’Ainay。西側ファサードの彫刻が素晴らしいです。
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