シャスピュザック(Chaspuzac)

2022年8月25日(木)の最後、三番目に訪れたのはChaspuzac。Église Saint-Barthélémy です。

ここは、面白すぎる柱頭彫刻があります。13世紀から16世紀にかけて描かれた壁画もあります。

Chaspuzac へ

夫と私はサン=ジュリアン=デ=シャズ(Saint-Julien-des-Chazes)から東に30分ほど車を運転して、穏やかな村に着きました。13時半頃のことです。

Église Saint-Barthélémy(北側外観)

Église Saint-Barthélémy の概要

教会の外に案内板がありました。一部を抜粋して太字で和訳しつつ、私が撮った写真を載せます。

12世紀に建てられたロマネスク様式の教会である。

Église Saint-Barthélémy(北東側外観)

主扉口は、冬の厳しい環境に対応するため、南向きに設置されている。2本の柱は八角形で、葉で装飾された柱頭を戴いている。

南扉口

注意深く見ると、柱頭の上部は扉の左右で同一ではなく、

フォレ(Forez)のあたりでよく見られる大工仕事のような格好になっていることに気づくだろう。

西側のファサードは非常に地味で、二重斜角の丸いアーチ型の窓がある。南側では、後陣に同じような開口部が二つある。後陣の端には、19世紀に建てられた鐘楼がある。

Église Saint-Barthélémy(南側外観)

しかし、3本のバットレスの配置や、勝利アーチを支える2本のバットレスの大きさから、この教会にはそれ以前に鐘楼があったと思われる。

Église Saint-Barthélémy(南側外観)

教会の内部は、樽型アーチを持つ二つの柱間の身廊が半円形の後陣で終わるという、極めてシンプルな構成になっている。15世紀から16世紀にかけて、後陣の前の柱間に二つの礼拝堂が付け加えられた。

Église Saint-Barthélémy(内観、身廊にて東を向く)

フレスコ画
教会のクワイヤには、壁画の痕跡がある。1994年の修復で、13世紀から16世紀にかけて描かれた壁画が発見された。

Église Saint-Barthélémy(内観、身廊にて東を向く)

その中で最も注目すべきは、勝利アーチの北側柱の近くに描かれたものである。この聖人は、処女の象徴である百合の花を持っている。聖フィデス(仏:Sainte Foy)である。

他のフレスコ画は、聖具室の扉の両側に配されている。右側には裸足で光輪をつけた使徒(おそらく聖バルトロマイ)、左側には楽園の鍵を持つ聖ペトロが描かれている。

向かって左は鍵を持つ聖ペトロですが、向かって右は(聖バルトロマイではなく)聖パウロでしょう。名前が書いてありますし、聖パウロはよく禿げ頭で描かれるから。

あと、左手部分は損なわれていますが、聖パウロの持物である聖句(phylactery)を持っているようです。羊皮紙みたいなのが垂れ下がってるみたい。

聖マルティヌスの馬も表されている。

(馬だけじゃなくて、聖マルティヌスも載せちゃいましょ。同じ窓枠内にいますんで。)

北側には、かつて壁で覆われていた窓の縁に顔料の痕跡が見られる。

案内板に書かれてない、面白い柱頭彫刻をみます。

柱頭彫刻

柱頭彫刻は植物模様が多いのですが、

Église Saint-Barthélémy(内観、身廊にて東を向く)

ひとつ、すごく変なのがあります。

舌を出しています。

別角度からみると、全く違う表情のが2人。

どうやら、男の人魚のようです。

それにしても、この顔。

なにがどうして、こんな顔に描いちゃったもんだか。面白すぎ。

Église Saint-Barthélémy。面白すぎる柱頭彫刻があります。13世紀から16世紀にかけて描かれた壁画もあります。

Airbnb

この日の見学を全て終えた夫と私は、車で北東に約10分移動して、サン=ポーリアン(Saint-Paulien)の町はずれにある Airbnb にチェックインしました。

台所兼食堂兼居間、シャワー&トイレ、寝室二つという間取りの一戸建てで、無料の駐車場つき。2人で2泊の総額が€ 169.05 でした。

Airbnbの台所兼食堂兼居間
Airbnbの台所兼食堂兼居間

十分な広さがあり、洗濯機はもちろん、自炊に必要なものが一通り揃っていました。

蝿がたくさんいて驚いたのですが、Airbnbにハエ叩きが置いてありました。

このAirbnb以降、蝿との戦いが続き、夫婦揃ってハエ叩きの腕を上げました。

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