2024年8月27日(火)の最後、三番目に訪れたのはÁvila、Catedral de Ávilaです。
ここは、保存状態の良い城壁と、城壁に組み込まれた要塞のような後陣が見事です。
2024年、大聖堂は、月曜から土曜の10:00〜21:00、日曜の12:30〜21:00に開いていました。有料(€10)でした。
Ávila では、3か所に行きました。以下のように3回に分けて書きます。
<1> Iglesia de San Andrés
<2> Basílica de los santos Vicente, Sabina y Cristeta
<3> Catedral de Ávila
目次
1. Ávila へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(後陣と城壁) .
1. Ávila へ
アビラ(Ávila)は、カスティーリャ・イ・レオン州アビラ県の県都で、首都マドリードの約87km北西にあります。
大聖堂は、旧市街の中にあります。

大聖堂は、ゴシック様式の建物です。
2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
アビラ大聖堂は、教会であると同時に要塞でもある。後陣は、地元ではシモロ(cimorro)と呼ばれ、城壁に組み込まれている東壁の堂々とした櫓である。
スペインで最初のゴシック様式のカテドラルとされるこの大聖堂は、救世主に捧げられたオリジナルの建物の跡の上に建っている。1172年、フランス人建築家フルシェル(Fruchel)がこの大聖堂を建設した。彼は、ロマネスクからゴシックへの過渡期の様式で現在の建物の統合を始めるよう命じられた。
15世紀後半、西側に新しい扉口が建築され、13世紀の「使徒の門」と呼ばれる主扉口が解体されて北壁に移設された。現在の屋根は、側壁が煉瓦で造られた後、1578年に元の花崗岩の屋根の上に葺かれたものである。16世紀末から17世紀初頭にかけて、いくつかの礼拝堂が加えられた。
大聖堂内部はレトロクワイヤが特に興味深い。クワイヤもまた、1536年~1547年にかけて作られた重要な作品である。16世紀前半に制作されたエル・トスタード(El Tostado)の墓は、スペイン・ルネサンス期を代表する作品である。大聖堂は1949年に国定記念物に指定された。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
Románico Digital による平面図です。東が上です。

4. 外観(後陣と城壁)
東に行きます。
後陣は、城壁に組み込まれていて、まるで要塞のようです。

後陣の並びに、城壁の櫓が見えます。
現地にあった案内板にこう書かれていました。
古代末期である5世紀に築かれた城壁の原型を示す考古学的証拠を除き、この城壁は基本的に中世に築かれたものである。周囲2516メートル(面積33ha)、87の櫓、九つの門と二つの小門、2500のメーロンがあるこの城壁は、この種の城壁としては世界で最も保存状態の良い例である。旧市街は1985年にユネスコの世界遺産に登録された。

Catedral de Ávila。保存状態の良い城壁と、城壁に組み込まれた要塞のような後陣が見事です。
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