2024年8月25日(日)、五番目に訪れたのはSegovia、Iglesia de San Estebanです。
ここは、ポルティコが良いです。私はみていませんが、教会の中には後期ロマネスク様式の磔刑像があります。
教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。
Segovia では、8か所に行きました。以下のように8回に分けて書きます。
<1> Iglesia de San Millán
<2> Iglesia de San Clemente
<3> Iglesia de los Santos Justo y Pastor
<4> Iglesia de San Sebastián
<5> Iglesia de San Martín
<6> Iglesia Parroquial de San Lorenzo
<7> Iglesia de San Esteban
<8> Iglesia de la Vera Cruz
目次
1. Segovia へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観 .
5. 外観 .
1. Segovia へ
セゴビア(Segovia)は、カスティーリャ・イ・レオン州セゴビア県の県都で、首都マドリードの約67km北西にあります。
教会は、町の北部にあり、同名の広場(Plaza San Esteban)に面しています。

2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
Iglesia de San Esteban
12世紀
身廊が三つある構造。 バロック時代に内陣と後陣が改築された。
13世紀に建てられたポルティコと塔は、1896年に国家記念建造物に指定された。
この後は、Románico Digital を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
Románico Digital による平面図です。東が右です。

4. 内観
私は教会の中に入っていません。
Románico Digital による写真と概要です。
ロマネスク様式の構造に増築や改築が加えられた結果、元の構造がほとんど見えないほど複雑な建築様式となっている。その平面図の詳細な分析と、バロック様式の漆喰装飾が及んでいない唯一の場所である屋根裏の見学により、当初のロマネスク様式の構造の一部が今も残っていることが明らかになった。

エルナンド・ディアスの礼拝堂(かつてのロマネスク様式の北小後陣)には、4本の釘で十字架に打ち付けられ、片腕が十字架から離れた姿で磔にされたキリストの印象的な彫刻が置かれている。この彫刻は、今はもう存在しないサンティアゴ教会(iglesia de Santiago)に元々置かれていたものである。
この作品は12世紀末から13世紀初頭のものと推定されるが、ロマネスク様式の彫刻に典型的な幾何学的で単純化され、硬直した特徴を保っている。これは、この地方におけるロマネスク様式の作品の中でも最も注目すべき作品のひとつである。高さは237cm、幅は約200cm、厚さは19~22cmである。

5. 外観
立派な塔があり、案内板には13世紀に建てられたと書いてありました。柱頭がアーチを支えていますが、そのほとんどは新しいものです。
20世紀初頭の大規模な修復の際に、多くの柱頭が激しく修復され、そのほとんどが交換されたため、当初の要素はほとんど残っていない。

13世紀に建てられた、ポルティコをみます。
それらを飾る柱頭は、後期ロマネスク様式の特徴を示している。おそらく Duratón の工房の作品であるが、アビラ(Ávila)の影響も見受けられる。こうした特徴は、San Lorenzo や San Juan de los Caballeros のポルティコにも見られる。
柱頭を三つご紹介します。
柱頭1は、キリストと四福音書記者の象徴だと思います。

柱頭2は「東方三博士の礼拝」(『マタイによる福音書』2章)だと思います。Duratón や San Pedro de Gaíllos、Sotosalbos などを思い出します。
柱頭3は植物が絡み合い、その上で草を食む2匹の子牛に人物像が添えられています。San Lorenzo を思い出します。

軒下も贅沢に装飾されています、アーチの下に文字が書かれているものや、動物や鳥、あるいは植物などが描かれています。

Iglesia de San Esteban。ポルティコが良いです。私はみていませんが、教会の中には後期ロマネスク様式の磔刑像があります。
・
・
・