1. Segovia へ

セゴビア（Segovia）は、カスティーリャ・イ・レオン州セゴビア県の県都で、首都マドリードの約67km北西にあります。

教会は、町の中心部にあり、有名なセゴビアの水道橋（Acueducto de Segovia）の130メートル北にあります。

起伏のある町なので、高台にある教会に行くには、長い階段を上ります。

着きました。Iglesia de San Sebastiánです。

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

Iglesia de San Sebastián
12世紀から13世紀。
単身廊の構造。
二つ目の後陣は鐘楼の一部であり、セゴビアのロマネスク建築によく見られる特徴である。
バロック様式の祭壇（1705年）。

この後は、Románico Digital を引用する時に太字で書きます。

3. 航空写真

Googleマップによる航空写真です。

ロマネスク様式の建物は、バロック時代に行われた改築や増築により大きく姿を変えながらも、現在まで生き残っている。もともとは、単身廊と半円形の後陣という典型的なスタイルのシンプルな構造で、北側に塔があり、南側にはポルティコがあった可能性がある。内部は完全に改築されたが、外観はロマネスク様式の構造や装飾の多くが今でも見られる。

4. 外観（東側）

東に行きます。

最も保存状態の良い部分は後陣で、そこには12世紀末から13世紀初頭にかけて活動していた彫刻工房の介入が認められる。彼らはアビラやセゴビアの町にあるいくつかの教会で使用されていた装飾に精通していた。

後陣の彫刻装飾は、その壁の上部を飾る持ち送りによって完成されているが、そのほとんどはひどく摩耗している。幾何学的なテーマ（小さな円筒を重ねたもの）もあれば、植物をモチーフにしたもの（尖った葉）や、人物や動物をモチーフにしたものもある。特に、内陣の壁の持ち送りは注目に値する。その中には、弦楽器を演奏する音楽家と、その隣に色鮮やかな帽子をかぶった曲芸師の踊り子が描かれている。

後陣の窓にも彫刻があります。

中央の窓の左側の柱頭には、うろこ状の尾びれを持つ人魚の姿があり、シダの葉と巻物に挟まれている。この様式の原型は、11世紀末から12世紀初頭にかけてのサンティアゴの巡礼路、特にSan Isidoro de Leónにある。

同じ窓の右側の柱頭には、同様の着想を得たもうひとつのモチーフがある。それは、おそらく女性と思われる半身像2体が柱頭の首の部分に手を置いているものである。このような人物像は、San Millánの北扉口、San Martínの北ポルティコにも見られる。また、San Vicente de Ávilaの南小後陣の柱頭にも同様の像がある。

それは、豪華な衣装を身にまとった娼婦を表している可能性があり、それはもう一方の柱頭を飾る人魚が象徴するところと一致する。