2023年9月3日(日)、四番目に訪れたのは Cabriolo。Chiesa di San Tommaso Becket です。
ここは、後陣の外観が良いです。
教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。
1. Cabriolo へ
カブリオロ(Cabriolo)は、フィデンツァの南の町外れにあります。
サングイナーロ(Sanguinaro)の Gianluca さんが近隣のロマネスク教会について教えてくれました。ここには、後陣にオリジナルのロマネスクが残っていますよ、と。
ここは、サン・ニコメデ(San Nicomede)からわずか6kmほど。次の目的地への経路上にありますし、立ち寄ることに決めました。
2. 概要
教会の外に案内は見当たりませんでした。BeWeB による概要です。(BeWeb はイタリアの教区や教会文化機関がその管轄地で行っている歴史的、芸術的、建築的、公文書的、書籍的遺産の体系的な調査作業を可視化する陳列箱です。)私が一部を抜粋して太字で和訳します。
現在の建物が建っている場所には、11世紀にすでに最初の小礼拝堂(oratorio)があった形跡があるが、テンプル騎士団への移行により、新しい建物が望まれた。これは、イングランド王ヘンリー2世の迫害から逃れるためにローマへの旅を続ける前の1167年に、この小さな教会に立ち寄った聖トマスが殉教した後、12世紀、おそらく1171年頃に起こった。カンタベリー司教に献堂されたのは、まさに彼の通過を祝うためである。
14世紀、建物はエルサレムの聖ヨハネ騎士団の手に渡った。当初は半ば放置された状態であったが、14世紀末から15世紀初頭にかけて、以前の建物の一部を利用して教会が再建された。
どうやら、この時に長方形の身廊が追加されたようです。
17世紀、建物の右側の壁に、恵みの聖母に捧げられた礼拝堂が建てられた。
1909年、全面的な修復が行われた。
1922年、建物内部の左官工事中に、14世紀後半に描かれたフレスコ画が発見された。
1928年、後陣左側にあった15世紀の四角い塔が引き上げられた。
1954年、教区司祭が後陣中央に古い窓を発見し、大司祭が開いた。中央の窓を模して左右に二つの小窓を設け、そのために四角い窓を壁で埋めた。
1968年、古い建築構造を生かすため、全面的な修復が行われた。
この後も、BeWeB を引用するときは太字で書きます。
3. 外観
東側を見ます。
12世紀のオリジナルが残る後陣。
12世紀の建物は、細い窓(うち中央の窓だけがオリジナル)が特徴的な古代の円形聖堂を取り入れたもので、トラス屋根が特徴的であった。
もとは、円形聖堂だったんですねえ。
Chiesa di San Tommaso Becket。後陣の外観が良いです。
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