2023年8月16日(水)、最初に訪れたのは Treviso です。
私は以下の3か所を見学しました。
I. 洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
II. 大聖堂(Cattedrale di San Pietro Apostolo )
III. 博物館(Museo Diocesano d’Arte Sacra)
大聖堂の地下聖堂が素晴らしいです。博物館と洗礼堂のフレスコ画も良いです。
大聖堂は毎日7:30〜18:30に開きます。地下聖堂も同じ時間に開きますが、聖ミサ(7:30〜、8:30〜、10:00〜)のときは訪問できません。
博物館は不定期に開館しますが、地下聖堂とつながっているため地下聖堂が聖ミサのときは閉館します。博物館は有料(€5)です。
目次
1. Treviso へ .
2. 概要 .
3. 航空写真 .
4. 洗礼堂(Battistero di San Giovanni) .
5. 大聖堂(Cattedrale di San Pietro Apostolo) .
6. 博物館(Museo Diocesano d’Arte Sacra) .
1. Treviso へ
私は Airbnb をチェックアウトし西に約26km、35分ほど運転して、運河と魚市場で有名な美しい町に着きました。9:45頃のことです。
私は、Airbnbのホストの勧めもあり、運河や魚市場を散歩しました。いく筋もの運河の周りには華やかな飲食店が並び、「魚屋の島(Isola della Pescheria)」に魚市場があります。
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Treviso の散策、楽しいです。
話を Battistero di San Giovanni と Cattedrale di San Pietro Apostolo に戻します。
Isola della Pescheria の西、徒歩7分ほどのところに、Battistero di San Giovanni があります。
2. 概要
案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
聖ヨハネ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
古い建物を基に11世紀から12世紀にかけて再建された小さな教会で、何世紀もの間、市内で唯一の洗礼盤が置かれていた。20世紀の修復により、ロマネスク様式のオリジナルのラインが復元された。
使徒聖ペトロ大聖堂(Cattedrale di San Pietro Apostolo)
地下聖堂11世紀、12世紀
礼拝堂15世紀
修復18世紀
3. 航空写真
現地には平面図は見当たりませんでした。Googleマップによる航空写真の画像を私が編集しました。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2024/02/Screenshot-1.jpeg)
I. 洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
II. 大聖堂(Cattedrale di San Pietro Apostolo )
III. 博物館(Museo Diocesano d’Arte Sacra)
4. 洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
大きな洗礼堂です。
14世紀の彫刻が施された木製の扉が残る主扉口の両側には、植物をモチーフにした二つのフリーズがある。
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ファサード、側壁、後陣には、一対の小さなアーチでつながれた付け柱が並んでいます。
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洗礼堂の中に入ります。
内部には、赤いヴェローナ産大理石で作られた16世紀末の洗礼盤がある。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2024/02/IMG_3936-1024x768.jpeg)
内陣の左右にある二つの後陣には、13世紀のフレスコ画がある。
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北小後陣の聖母子は正面を向いていて、荘厳な印象です。
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一方、南小後陣の人物たちは動きがあって、生き生きとしています。
5. 大聖堂(Cattedrale di San Pietro Apostolo)
大聖堂をみます。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2024/02/IMG_3913-1024x768.jpeg)
地下聖堂(11世紀、12世紀)に行きます。内陣の下にあります。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2024/02/048A8755-1024x683.jpeg)
再利用されたものでしょうか、形も大きさも異なる柱や柱頭が使われています。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2024/02/048A8764-1024x683.jpeg)
祭壇に近い方は、聖職者のための場所です。
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厳かな空気が漂っていました。
6. 博物館(Museo Diocesano d’Arte Sacra)
私は地下聖堂から博物館に行きました。大聖堂の東の小道(Vicolo del Duomo)からも入館できるようです。
最初の部屋は、司教館にあった二つのフレスコ画の断片で占められている。このフレスコ画は、「トマス・ベケットの殉教(MARTIRIO DI S. TOMMASO BECKET)」と「辺獄のキリスト(CRISTO AL LIMBO)」を描いたもので、13世紀半ばにヴェネツィアのサン・マルコ寺院で活躍したヴェネツィアのモザイク師の作品と考えられている。
モザイク師はフレスコ画も描いちゃうんですねえ。
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建物のカットアウトによって、代表的な空間が二つの場面に分けられていることに気づく: 左側はカンタベリー大聖堂の内部で、いくつものドーム(ヴェネツィアのサン・マルコ寺院を彷彿とさせる)によって識別される。司教とその従者は王の騎士団と対峙し、騎士団は司教の頭と司教十字を持つ聖職者の手を殴る; 右側には、ヘンリー2世の王権を表す塔のある建物で、王が武装した騎士(おそらく聖人を殴った騎士と同じ人物)と対話する。トマスは2人の天使によって天に運ばれている。
天に運ばれるトマス、金色の丸い乗り物にちょこんと座って、かわいいです。
キリストの足元には冥界の開かずの門があり、フレスコ画の下部には三つの顔を持つルシファーが立っている。
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ルシファーは、あんまり怖そうじゃありません。イエスが強大だからでしょうか。
Treviso。大聖堂の地下聖堂が素晴らしいです。博物館と洗礼堂のフレスコ画も良いです。
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