2023年5月5日(金)の最後、二番目の訪問地は Retortillo。Iglesia de Santa María です。
ここは、内陣と勝利アーチが素晴らしいです。また、内観では旧西扉口、外観では南壁の古いティンパヌムが良いです。
教会は第1土曜11:30にのみ開きます。聖ミサのためです。(2023年5月現在。夏はもっと開くかもしれません。)
私がボルミル(Bolmir)で教会の中を見終わったとき、Chemaが思いがけない提案をしてくれました:
「レトルティージョ(Retortillo)には、もう行きましたか?」
私は5月2日(火)にRetortilloに行きました。でも、教会は閉まっていました。私が事前に問い合わせたとき、役場(Ayuntamiento de Enmedio)から「第1土曜11:30にのみ開きます。聖ミサのためです。」と返信がありました。私は第1土曜である5月6日(土)は別の予定があるから教会の中を見ることは諦めていたんです。それを私がChemaに告げると、彼は言いました:
「僕が鍵を持っていますから、教会の中にお連れできます。」
やったー!!
きっと、Chemaは、人の心の中を読み取る特殊な能力を持った人に違いない。
目次
Retortillo へ .
概要 .
平面図 . .
内観(内陣) .
内観(洗礼盤) .
内観(旧西扉口). .
東側外観 .
南側外観(古いティンパヌム)
Airbnb.
Retortillo へ
Chemaと私はボルミル(Bolmir)から、東に約2km、3分ほど運転して、ローマの古代遺跡の中にある教会に着きました。11:50頃のことです。
外観の写真の多くは、5月2日(火)に撮ったものです。
概要
現地に案内板がありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。
カンタブリア戦争(紀元前29年~紀元前19年)は、紀元前26年にアウグストゥス帝によって行われたローマによるヒスパニア征服の最終段階であり、征服された領土に新たな組織を作り、多くの都市が建設された。
luliobriga は、戦争後に原住民(カンタブリアの人々)の蜂起を避けるため、ローマに服属した原住民を行政的に統合し、港と平野部との連絡を管理するために、市民的、戦略的な中心地として建設された。1世紀から2世紀にかけて、luliobriga はカンタブリアの人々の間で首都のような役割を果たしていた。
luliobriga は3世紀末に徐々に放棄された。6世紀以降、フォーラムの一角は、おそらく現在のRetortilloの集落の下に位置する小さな農村集落の墓地として使用された。
ロマネスク様式の教会は、フォーラムの一部を覆っている。
12世紀に建てられたこの教会は、単身廊で、聖マリアに捧げられている。 当初、主扉口は西扉口が使われていたが、近代に鐘楼と鐘楼の階段が建設された際に壁で囲われた。現在、聖具保管室がある場所には、かつて円形の塔があった。外側には、幾何学的、植物的、動物的な主題を示す軒下の持ち送りがある。内側では、西扉口と勝利アーチの柱頭が際立っている。
教会の説明は全文を抄訳しましたが、古代ローマ遺跡の説明はほんの一部を抜粋しました。古代ローマ遺跡が中心の場所ですから、そちらについて詳しく書いてありました。
平面図
案内板に平面図がありました。東が右です。
さっそく、見学です。
内観(内陣)
教会の中に入ります。
内陣の美しさに、驚きました。
内陣から後陣に続く複数のフリーズ。四つの盲アーチ。そして六つの柱頭、、、簡素で荘厳です。
ライオンたちと男性。ライオンがかわいいです。
有翼の生き物。翼の表現が独特です。
勝利アーチの柱頭は、異なります。繊細で豪華なんです。
北側の柱頭は、2人の騎士の戦いが描かれています。向かって左側の騎士の槍は、すでに相手の盾に触れています。向かって右側の騎士は剣を構えていますが、彼は兜も鎖帷子もつけず、足元まであるチュニックを着ています。2人とも左手に盾を持っていますが、向かって左側の騎士の盾は下部が尖った形です。これに対して、向かって右側の騎士の盾は円形です。
南側の柱頭も、2人の騎士の戦いが描かれていますが、こちらの騎士たちは2人とも同じような武装です。中央に髪の長い人物が描かれています。女性かもしれません。中央の人物は、2人の騎士を仲裁するかのように、両手に手綱を持っています。
勝利アーチの柱頭は、こちらの教会の彫刻の中で、特別に繊細で、豪華に感じます。
内観(洗礼盤)
身廊の西端にロマネスク様式の洗礼盤があります。円筒形。
この洗礼盤のすぐ西隣が、かつては、教会の正面(ファサード)でした。
内観(旧西扉口)
当初、主扉口は西扉口が使われていたが、近代に鐘楼と鐘楼の階段が建設された際に壁で囲われた。
壁で囲われた部屋は、今では掃除道具置き場になっています。
柱頭は、植物や動物や幻想的な生き物たちで装飾されています。
摩滅していなければ、勝利アーチのように繊細で豪華な彫刻だったろうと思います。
鐘楼と鐘楼の階段が建設される前の西側(ファサード)は、今、私たちが目にするよりもずっと魅力的でロマネスクな外観だったことでしょう。
東側外観
教会の外に出て、東側をみます。
後陣の中央の窓には、柱頭彫刻があります。
右の柱頭は2羽の鳥がクチバシを合わせています。
内陣と後陣の軒下には持ち送りや柱頭に彫刻があります。
残念ながら摩滅しています。
南側外観(古いティンパヌム)
南側をみます。
南扉口の上の壁に、古いティンパヌムが埋め込まれています。
中央には、2人の天使が十字架を掲げています。その下では、有翼の生き物たちが向かい合って前足で握手しています。簡素で荘厳です。
Iglesia de Santa María。内陣と勝利アーチが素晴らしいです。また、内観では旧西扉口、外観では南壁の古いティンパヌムが良いです。
Airbnb
私は、この日の見学を全て終えると、東に約211km、130分ほど車を運転して Vitoria-Gasteiz という町に行きました。私はスポーツ観戦のために別行動をとっていた夫と再会し、一緒に Airbnb にチェックインしました。台所兼食堂兼居間、風呂・トイレ、寝室二つという間取りのマンションです。無料駐車場つき。
2人で5泊の総額が€ 537.21 EURでした。
町の中心部にあり、便利でした。
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